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前々から行きたかった美術館の一つに、古代オリエント博物館がある。前に東京に住んでいた頃は、近かったのだが、(横浜にいる)今は、結構行くのにたいへん。今回初めてだったのだが、井上靖さんが、入口の看板を書いてらっしゃるとは知らなかった。
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Archaic Smile という特別展をやっている。ギリシア・イタリアから、日本に至る(と言っても、埴輪と円空だけなのだが)、微笑み文化の系譜をたどった展示会。上野と違って、落ち着いて見れる。
小品が多く、インパクトはイマイチながら、シルクロードを通した文化の伝来を考えると、極めて興味深いものがあった。
ギリシャ・ヘレニズム文化の影響が、亜細亜のどこまであったのだろう?近時、アンコール文化への影響を論じられているようだ。
埴輪までは、絶対違うと思うのだが、インド・東南亜細亜・中国・韓国・日本の仏教文化への影響はどうだったのか?
この展覧会は、その辺を考える機会を与えてくれる。
ちなみに、今回の展示物には、東大保有物が出展されているのだが、大学で、持っていてもしょうがないので、国立博物館に寄贈してもいいのではないかと思った。いつ、もたらされたものかはわからなかったが、結構、お宝(今では国外持ち出し不可能なもの)も、たくさん展示されている。個人蔵のものも、多く出展されている。
シルクロードファンには、マスト展覧会かな?