かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

昭和日めくりカレンダー

2007年04月09日 | TV Program

NHKで、昭和日めくりカレンダーという番組が始まった。月一で、放送されるようだ。

昭和のある一年にスポットライトをあてて、その年に生まれたゲストを呼んで、ジャーナリストも交えて、その年の出来事を、語ったり、クイズにしたりという番組。
先週は、1972年だった。

よくもまあ一年間にこれだけのことが起こったなという年。
経済的には、高度成長期の後半に突入した時期。政治的には、戦後が終わって、次の時代に移ろうとしていた時期だが、グアムや、ルバング島で、旧日本兵が、まだ発見されていたりした。左翼が、浅間山荘事件を起こしたり、総括という名の内ゲバで、多くの犠牲者が出た。まだ、共産主義が、理想的な体制と信じている人が多くいた。
札幌の冬季五輪で、初めてジャンプで日の丸が揚がったが、ミュンヘン五輪では、映画にもなったパレスティナゲリラによる悲劇も起こった。
田中内閣ができて、日中国交回復したのもこの年。中国は、まだ文革の最中だったはずだが、周恩来の熱烈な握手の様子がまぶしい。本気だったのか、ポーズだったのか。
その後紆余曲折があったが、今や、経済的には、日中は、お互い欠かせないパートナーになった。
高島平団地の入居が始まったのもこの年で、暮らしがどんどんよくなる熱気が感じられる。そして、第二次ベビーブームになった。その第二次ベビーブーマーも30代中盤にさしかかっているが、第三次ベビーブームの兆しすらない。世の中、確実に変わっている。

この新時代が始まる時に、中期的に物事を捉えられる人(特に政治家)がもっと多かったら、今の日本は、もっと世界で、重要な国になっていたようにも思うのだが。
それから10年あまりは、日本は、順調な成長を続けた訳だが、将来行き詰まる要因も増幅させていた。しかし、それに気づいていた人は、いなかった。

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