かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

写楽展とブッダ展

2011年05月08日 | Culture・Arts
この週末は、いろんなニュースが飛び込んできた。

一つ目は、PMの婚約。全然知らなかった。結婚は、3回目。報道によれば、結構長く付き合っていたらしい。最初のジェーンアッシャーさんとの婚約を入れれば4回目。特に、2回目の結婚では、相当痛い目にあったのに、怖いもの知らずである。

二つ目は、平泉の世界遺産。前回は、涙を飲んだが、今回、震災直後のタイミングでの朗報となった。行かれた方は、わかると思うが、世界遺産の価値は十分にある地域だと思う。
金が陸奥で採れたことと関係があるのかわからないが、京都から遠く離れた平泉に、800年以上も前に、きらびやかな浄土の世界が広がっていたのだ。

三つ目は、セベ・バレストロスさんの訃報。ゴルフ界のスーパースターだった。シカゴ駐在時代、USオープンを見に行って、彼が打ったボールが、目の前に転がって来たのを覚えている。ノーマンさんと共に、まだまだ人気があった。もちろんニクラウスさんは、別格として。あまりにも、若すぎる。ご冥福をお祈りする。



今日は、上野の国立博物館で開かれている企画展二つに行ってきた。

一つ目は、写楽展。浮世絵や、歌舞伎は、そんなに得意分野ではないのだが、それでも十分楽しめるすばらしい展示になっている。"役者は揃った。”という、キャッチコピーもいい。

前半は、写楽さんの浮世絵を題材としたお勉強展示。同じ歌舞伎役者について、写楽さんと、その他の絵師が描いたものが、並べて展示してあったり、同じ絵が、印刷されている内に、版木が擦り切れてデザインが変わったり、保存状態により、色が全く変わってしまったり。写楽さんの絵を中心として、浮世絵のイロハが学べる。

後半は、まさに写楽さんのオンパレード。世界中に現存する写楽さんの絵のほとんどが展示されているというすごい内容だ。知っている絵は、もちろん全てある。
展示されなかったのは、たった4枚(震災で、さらに数枚展示できなかったが)。所蔵者を見ると、世界中からかき集めてきたことがよくわかる。
写楽さんの活躍したのは、たった10ヵ月。活動を4期に分けて展示しているが、我々がよく見る大首絵は、ほとんど1期目に描かれている。まさに、鮮烈デビューだったろう。その後、急速におとなしい絵になっていく。
不思議だ。版元というか、プロデューサー的な立場の方の影響もあると思うが、それにしてもという感じ。

題材は、ほとんど歌舞伎役者の絵だが、相撲取りの絵などもある。当時の大童山文五郎という肥満児が人気だったようで、その楽しい絵も残されている。
それにしても、人の顔の特徴を巧みにかつ大胆にとらえた大首絵の迫力は凄い!



続いて行ったのが、本館の方で開催されているブッダ展。本館なので、無料かと思ったら800円だったのは、想定外だったが、マンガと仏像とのコラボという、前代未聞の企画だった。
今度映画が公開される、手塚さんの”ブッダ”の原画と、そのヒントになった物語に因んだ仏像が交互に展示されている。
正直、仏像関係の展示は、ほとんどが、見たことがあるもので、目新しさはなく、マンガと、仏像とのコラボという一点に、この特別展の意義があるのだろう。もちろん、原画目当ての来訪者も多いのだろうが。
普通の仏像展にない客層が、この展示のユニークさを、象徴していた。
コメント
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