永観堂から、ちょっと北に上がって、西の小山を登ったところに、真如堂はある。
永観2年(984年)、比叡山の戒算上人が、比叡山の阿弥陀如来像を、近くに安置したのが始まりという。応仁の乱以降、移転を繰り返し、元禄の世になって、現在の地に戻って再建された。
三重塔も、江戸時代の再建だが、趣きがある。
本堂も堂々たるもの。
中に入ると、最近作られた庭が見れる。これは、昨年作られた随縁の庭。背後の仏堂には、三井家の位牌が収められており、この庭のデザインも、三井家の家紋が元になっているようだ。
こちらは、涅槃の庭と名付けられている。1988年の作庭。奥の岩が、入寂されるお釈迦様を表し、周りの岩は、弟子たちが、嘆き悲しんでいる様子を表している。
ご本尊は、普段は拝めない。
真如堂から、哲学の道を北に行き、法然院を訪れた。
趣きのある茅葺の山門だ。法然院も、五木さんの百寺巡礼に取り上げられている。
法然院は、法然上人が、鎌倉時代に開いた念仏道場が始まりという。それから廃れ、復興したのは、江戸時代になってからという。
入口に不思議な造型の砂山があった。
中で、コンサートが行われていたようで、本堂には入ることはできなかった。雰囲気を味わっただけ。
庭も落ち着いた佇まい。自然体のお寺を見た感じがした。