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かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

封印された三蔵法師の謎

2011年08月09日 | Books



本書は、昨年放送された番組のメイキング本だ。
この手の本は、期待外れのケースが多いのだが、本書は、番組同様読み応えがあった。
さすが、テレビ東京開局45周年記念企画!

TVの映像の迫力に驚いたが、本書を読むと、裏表のない迫真の映像だったことがわかる。
TVカメラが初めてはいるバングラの山奥、キルギス、中国の国境。よく撮影させてもらえたものだ。

本書の最初には、三蔵の謎ときコーナーがある。大唐西域記12巻の内、よく目にする中央亜細亜の部分は、最初の第1巻のみで、後は、全部インドなのだそうだ。これが、三蔵スパイ説の根拠の一つになっている。
本書は、スパイ説に反対の立場であり、削除説をとる。大唐西域記は、編集者の僧侶がいたそうだが、犯罪者として処刑されたのだそうだ。謎が謎を呼ぶ。

それにしても、三蔵法師は中央亜細亜を往復しただけでも凄いのに、インドも歩き回っている。そして、それを全部記録に残した。
インドの歴史も、大唐西域記により、ようやくわかる部分もひじょうに多いことは、今度のインドぶらりで、思い知った。

本プロジェクトには、平山画伯のサポートもあったという。平山画伯は、文明の利器をフル活用して、もっと広い範囲を探訪されたが、三蔵法師の地を這うような探訪とは、ちょっと違う。人間技とは思えない。

もう一度、番組を見直してみよう。HDに残っているはずだ。


コメント
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