橘さんの本は、初期のマネロンの本を読んで以来、2冊目。マネロンの本は、ノンフィクション風の小説だったが、本書は、ノウハウ本。
近時のアベノミクスで、市場環境が大きく変わる中、庶民は、どう対応したらよいかのヒントをもらえるかなと思ってGETしてみた。
まだ、先月出たばかり。
もっと難しいことが書いてあるかなと思ったら、意外と簡単に書いてあって、読みやすいが、では、次どう行動を起こすかというと、ちょっとまだ動けない?
経済の危機的状況というものは、一夜にして起こるものではないという認識が必要。徐々に変化が訪れるとすれば、一番変化に対応しやすい普通預金がベスト。デフレ時代も、普通預金がベストの投資だったが、その状況は基本的にはまだ変わっていない。
ただし、このアベノミクスが失敗した場合のリスク、円安、国債暴落、株式暴落、不動産暴落にどう備えるかだが、ベアファンドや、プットオプションの買いなどを対策としてあげる。デフレ時代が、続いて、日本では、取引が少ない商品もあるらしいが、相場が動き出して、ヘッジニーズも高まっているようだ。
問題は、これらの対策は、アベノミクスが失敗しなかった場合、コストになることだ。
日本の巨額の財政赤字を見て、日本国債の暴落を予測して投資した投資家は、これまで、損を出し続けている。でも一攫千金を夢見て、まだずっと投資している。
つまり、資産をヘッジするために、宝くじを継続的に買って、ヘッジをするかどうかの判断を今しろと言われても.....
まだ慌てることはないということを、学んだのかな?