かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

阿修羅と大仏

2014年11月08日 | Books
今日は、これから、ゼミのOB会と、同好会のOB会と、高校時代のOB会のトリプルヘッダー。
毎年、どれか重なる。
流石に、疲れると思うので、その前に、先日読んだ本のことについてアップ。
今回の奈良京都の旅も、本書の内容を踏まえての旅になったことは言うまでもない。



本書は、本屋で見つけた。
題名だけではたぶん買わない本だが、ぺらぺらめくったら面白そうだったので、早速ゲット。

題名は、阿修羅と大仏だが、その他に、中宮寺の半跏思惟像と、当麻寺のマンダラが取り上げられている。

なかなか面白かった。
筆者は、キリスト教の神学を学ぶためにフランス留学経験がある変わり種だが、ユーラシア大陸規模で、仏像を見られている。

例えば、半跏思惟像は、本当に弥勒なのか?どうみても怪しいというのが結論。そして、かなりその論拠は、説得力がある。
阿修羅像は、なぜ作られたのか?
この疑問に対する洞察も、他国のケースなども交えながらで、説得力あり。
当麻寺のマンダラの話も、なるほどと思わせる。
特に、ユーラシア大陸などもふらふらした私などには、打って付けの内容だ。

では、今回も拝んだ興福寺北円堂の弥勒菩薩は?
流石に、持ち運びに、便利とは言っても、阿修羅像をかついて練り歩いたら、こんなに綺麗には残っていないだろう?などとも思うが。

奈良の仏像たちや、アジアの仏教に興味のある方にお勧めできる。
コメント
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