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去年の今頃は、大物外タレの来日発表ラッシュで、うれしい悲鳴だった。
その中でも、代表格が、BOB DYLAN。
本CDの、オフィシャル盤は、1975年発表だが、録音されたのは、1967年、Dylanの家。隠遁状態だったDylanが、3ヶ月ほどかけて、ザ・バンドと、膨大な音源を残した。
一部は、ずいぶん経って、オフィシャルリリースされた。
本CDは、そのさらなるブートレッグ。
それが、その後の音楽に、こんなに大きな影響を及ぼすとは、本人たちも、わからなかっただろう。
周りがサイケ一色の中、その先を見据えた音楽を、人目につかない家で、延々と録音し続けた。この手法は、後の、ビートルズや、ストーンズにも、採用された。
CD2枚に、完成度は、様々ながら、多くの楽曲が詰め込まれている。音質は、リマスターされているので、どれもいいが、タイプは、いろいろある。復元ヴァージョン、オーヴァーダヴなし、別ヴァージョン、未発表。
オーヴァーダブなしが、特に、面白いかな?
実は、これは、抜粋バージョンで、コンプリート版は、6枚組、138曲が納められている。
流石に、そこまで行くと、聞くに堪えない音まで入ってくるかな?
Basement Tapeは、てっきり、すべて、いわゆるBig Pinkの地下室で録音されたと思っていたが、1階の、Red Roomや、メンバーのダンコ宅でも、録音されていたそうだ。
ロックの歴史を知る上でも、欠かせない一枚になるだろう。
それにしても、笑い続けたりしているDylanは、リアルだ。