いろいろ寄り道したくもなるが、まずは、先週末の、奈良京都の旅を振り返りたい。
今回は、ほとんどが二回目以上のところだったので、おさらいの旅と名付けた。
何度訪れても、新たな感動があるのが、旅のいいところ。
特に、千年以上の歴史を有する奈良京都は。
今回は、特に、円安のせいか、外国人比率が上がっているように感じた。
マナーを守っていただければ、大歓迎だ。
今回の宿は、JR奈良駅近くだったので、到着後、まずは、三条通りを東へ。
古い立派な建物が、レストランに変わっていた。
石造りの建物の内側に、木造の家をはめ込んだような面白い造り。
ヘルシーなセットランチで、おいしかった。
さらに進むと、よもぎ餅造り。流石、プロ。その辺の餅つき大会とは、迫力が違う。
そして目指したのは、恒例の正倉院展。
訪れた時間のせいか、小雨模様の天気のせいか、例年より、待ち時間が短かった。15分ぐらいだったか?
中も、いつもよりは、スペースがあったような気がする。
今年の目玉は、鳥毛立女屏風。正倉院展で、4枚公開され、先月行ったトーハクで2枚公開されたので、これで、6枚すべてを見れたことになる。
典型的な唐美人で、木の下に立つ構図も、当時の唐の流行である。しかし、そこに貼り付けられていた鳥毛は、日本の鳥のものといい、日本で描かれた可能性が高いのだという。
保存状態にも差があり、6枚目は、顔の部分を除いて、ほとんど後で補修されたもののようだった。
大仏の開眼会の時の使用された面や、服、聖武天皇が使用していた愛用品の数々。
その歴史的な価値もさることながら、その芸術性・技術の高さにも、いつもながら驚かされる。
来年も是非と思っている。
今回の目玉は、正倉院。
屋根の吹き替えが終わり、今年は、休日も特別公開されている。
いつも訪れるのは、休日なので、塀の向こうからしか拝めなかったが、今回は、至近距離から、このお宝を1200年以上守ってきた倉庫を、目の当たりにすることができた。
頭の中のイメージより大きい。
正倉院の宝物は、そのほとんどが、8世紀に奉納されたもので、それが、現代まで伝えられたのは、やはり奇蹟としかいいようがない。
東大寺そのものも、当時からの建造物は、ほとんど残っていないのだから。
当時の人々の気持ちが伝わったのか。
正倉院展を見た後は、奈良県立美術館へ。奈良県庁の裏手にあり、初めて訪れた。
正倉院展を訪れる人の一部をキャッチしようと、この時期に開催されたのだろう。
訪れた時、ちょうど、せんとくんが引越し中だった。
古事記にちなむ、さまざまな展示がある。一部複製品が展示されているが、古事記が絵空事ではないのだということを証明することになったお宝はほとんど展示されている。
また、古事記にちなんだ絵の数々。それらを通して、古事記のクライマックスシーンが蘇る。
通常の展覧会と違い、古事記との関連性は?と思わせる展示も。
超リアルな絵。
なんと、この絵は瞬きする。
人がそのまま後ろに隠れているのではないかと思ったが、そうでもないようで。
でも、油絵のように見えるので、映像でもないようで。
何だったんだろう?