かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

深堀ゲットバックセッション

2020年09月06日 | The Beatles

今日は、雨を心配しながらのゴルフ。
結局、ちょっとだけで済んだ。
遠雷が聞こえていたが。
スコアは、1ホールを除いてまずます。
1ホールのために、いまいち。

帰ってから、ゲットバックネイキッド刊行記念オンライントークインベント。
『深堀りゲットバックセッション』
藤本さんと朝日さんの、本書に関するトークイベントは2回目か。



MOJO CAFEからのネット中継。
後半では、Q&Aコーナーも。Zoomにみなさん慣れているらしく、活発なQ&Aが行われた。

とにかくマニアック。
最初は、朝日さんが集めた写真やビデオ。
本は、テープからの聞き起こしたものだが、その元ネタであったろう画像、映像を収集された。

・マハリシとの記念撮影の様子をしゃべっているが、その元ネタの写真。
・The Bandのイメージと言っている、シードルのコマーシャルのイラスト。
・ジョージがお気にいりの、ぶかぶかのブーツ。
・ヘザーの誰かの服と戯れている写真。
・トイッケナムスタジオの全景。
・アップル屋上の下見の写真。
・屋上の床を木の床で補強している様子。
・隣のビルから観覧する20数人。
・向いのビルからの写真。
・トニーサンチェス(ストーンズの暴露本を出した取り巻きで、ドラッグの手配屋)などなど。

クリスオーデルは、屋上に登らせてもらえず泣いていたら、アップル社のマネージャーに挙げてもらえた話や、トイッケナムスタジオの上階には、食堂があり、みんなでランチをとっていた逸話なども。

映像コーナーでは画像は悪いが、映画では取り上げられなかった映像が多数。
1/31の最終段階でもポールは、Mother Maryのところを、Brother Malcomと歌っており(MALが夢に出てきたのが、この歌の元)、いつMother Maryに変わったのか、謎が残る。
当初のプロデューサーだった、グリンジョンズが、Lady Jane(ストーンズのカバー)という歌を歌って、スペインでヒットを飛ばしていて、そのシタール伴奏を、ブライアンジョーンズが行っている映像。ちなみにグリンジョンズの息子は、ポールのNEWのプロデューサーの内の1人だった。



これは、ライブ映像を行う候補であった古代遺跡(チュニジア)での別コンサートの様子。
立派なものだが、ちょっと合わなかったかな。

マジックアレックスのクレージーな実験室?紹介の映像。
当時の技術で、78トラックの設備など、元々できるはずもなかった。



ややスローなRun For Your Life のギグ。



当時、リンゴと映画などを撮っていたピーターセラーズがスタジオを訪れた時の映像。
薬の話ばっかり?
リラックスするのは、エクササイズか、ドラッグ?
当時、ジョンは、数カ月前、逮捕されたばかりだった。
YOKOが、”打つのはエクササイズ”などと過激な発言を、さらっとしている。
Sock It To Meという言葉が頻繁に出てくるが、当時の流行り言葉で、Come On ぐらいの意味だったという。
この言葉を連発しているギャグ映像が残っており、何と最後にニクソンが出てくる。
人気取りのために出演したのだろうか。
Dig It(深堀り) も当時の流行り言葉だったのは、ご案内の通り。



YOKOがセッションを続けている横で、書道?
アップルスタジオに移って、雰囲気がよくなってからだが、



会話の聞き起こしから、やる気のないジョージや、いい映画をとにかく作りたいマイケルリンゼイホッグ、淡々としつつ時々本質を突く発言をするリンゴ。
とにかく貴重な音声が多く残されている。

特に今回の聞き起こしで貴重なのは、ジョージが抜けた後、マイケルリンゼイホッグが食堂に置いた盗聴器に残されたジョンとポールの会話。

これは、結構シリアスかつ本質的なもの。
マイケルも盗聴の事実は残したもののその中身には触れていない。
長くなるのだが、要約すると、ジョンが、ポールが主導権を握ったことを認めた上で、ジョージをジョンサイドの仲間に入れるべくいろいろやらせた結果がホワイトアルバムだったと述べたところで、ポールもそれを認めている。
ジョンが、スタジオで試行錯誤しながら、曲を作るのに対し、ポールは、全体的な構想を練った上で、スタジオ入りする。それは、ジョンにはできないと言っている。
そのような違いがあるにも関わらず、ジョージが戻ってきたら、ビートルズとしてやっていくのがいいのではという結論になっている。
ここから読み取れることは、ジョンとポールがいい音楽を作ろうとしている意思は一致しているが、その方法については、公私様々な思いがあったものの、ブレイクアップは望んでいなかったという姿。
これが、来年度に伸びたLet It Be プロジェクトに反映することを願いたい。



これは映像にも残されているジョンとYOKOのスクラップ。
ゴシップ的なものも含めて、収集していたことがわかる。

20世紀最高のスターのビートルズの再末期の記録の研究が、日本でこれだけ進んでいることに拍手!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする