今日は、久しぶりに、リアル講演会に行った。
アシェット社のチャップリンDVDシリーズを購読した話はしたと思うが、その監修者の大野裕之さんの話。
日本チャップリン協会の会に会長を務めるだけでなく、チャップリン権利の代理店を務めるなど、ディープに活動されている。
今日は、そのチャップリンと、お馴染みディズニーの話だったが、目から鱗の話ばかりで、たいへん面白かった。
チャップリンは、ディズニーより一回り年上で、ロンドンの貧民地区育ち。
ディズニーは、アメリカの中西部で、広々とした世界で、中流の暮らしをしていた。
最初にスターになったのは、もちろんチャップリン。
映画自体が生まれたばかりだから、初の世界的スターの誕生だった。
世界中にモノマネ芸人が現れ、それに対して訴訟し勝ったというから、知的財産権を初めて主張した人でもあった、
そのモノマネを一所懸命やって、地元のコンテストで、優勝したのが、ディズニーだった。
徹底的にモノマネしたという。
ただ、演劇には、さっさと見切りをつけ、しあわせうさぎのオズワルドというキャラクターを生み出した。
ところが、収益は、映画会社に全部持っていかれた。
そして、ミッキーマウス。
トーキー映画の走りだった。
そこで、チャップリンと出会い、著作権の大切さを説かれたという。
そして、お互いの作品を高め合う蜜月関係になった。
その核は、チャップリンの放浪紳士と、ディズニーのミッキーマウスだったが、ミッキーは、かなりチャップリンのキャラクターから、ヒントを得て生み出された野だという。
言われてみれば、類似点がたくさんある。
ただ、2人の方向性は、必ずしも同じではなく、例えば、チャップリンは、サイレントにこだわり、ディズニーは、トーキーを好んだ。
アニメの最初のスターは、猫のフィリックスと言われているが、実は、そのキャラクターは、チャップリンのアニメから、来ているという。そのアニメを作ったのが、フィリックスの作者というわけ。
逆に、モダンタイムズには、ミッキーが登場したりもしている。
チャップリンの作品と、ディズニーの作品の共同興行も多かった。
これも.当時低かったアニメの地位を上げるのに役立った。
ディズニーが、最初の長編映画である白雪姫に臨んだ時、チャップリンは、主人公のペーソスと、コストが大切と諭し、モダンタイムズの経理書類を全部渡したという。
それだけ、強くサポートしていたし、ディズニーもこの支えがなければ、出来なかったと言っている。
ところが、ナチスが台頭し、状況は、一変する。
チャップリンは、独裁者を作ったのに対し、ディズニーは、ドイツとの関係も、考慮し、商売を優先しただけではなく、戦争に関するビジネスで、収益を得た。
実は、チャップリンは、ユダヤ人でも何でもないのだが、彼の映画を、ユダヤ人が、激賞したため、目をつけられたという。
まだ、ナチスが台頭する前だったが、チャップリンは、その時から、ナチスの危険性を訴えていた。
今の状況とダブってしまう。
ディズニーは、社でストライキが起こった時も、強権的に押さえこんだ。
政治的に保守的なディズニーと、平和の扇動者を自称するチャップリンとの溝は、深まっていくばかりであった。
逆に、ビジネスでは、チャップリンは、虐に保守的だったが、ディズニーは、革新的で、サウンド、カラー、テレビ、多角化、テーマパークなどに.どんどん進出していった。
チャップリンは、ついに共産主義者とされ、国外退去になってしまうが、ディズニーは、チャップリンを政治的に道を間違えたと非難したという。
ディズニー最後の作品は、メアリーポピンズで、自ら演技を熱心に指導した。
これは、元は、チャップリンの手法なのだが、ディズニーが、30年来構想していた作品で、結局遺作となった。
チャップリンも、フリークという映画を構想しており、脚本もできていたのだそうだ。
主人公のフリークが、囚われの身から自由になったのに、個人の自由を求めて、脱出し亡くなってしまうという物語だそうだが、映画化する際の参考作品に、メアリーポピンズが、筆頭に挙げられるいたそうで、袂は分かったものの、お互いの作品へのリスペクトは、最後まで続いた。
この2人の絆が、アニメ界、映画界、キャラクタービジネスの根っこになっていることを、改めて思い知らされた。
新書も出されているとのことなので、読んでみようと思う。
アシェット社のチャップリンDVDシリーズを購読した話はしたと思うが、その監修者の大野裕之さんの話。
日本チャップリン協会の会に会長を務めるだけでなく、チャップリン権利の代理店を務めるなど、ディープに活動されている。
今日は、そのチャップリンと、お馴染みディズニーの話だったが、目から鱗の話ばかりで、たいへん面白かった。
チャップリンは、ディズニーより一回り年上で、ロンドンの貧民地区育ち。
ディズニーは、アメリカの中西部で、広々とした世界で、中流の暮らしをしていた。
最初にスターになったのは、もちろんチャップリン。
映画自体が生まれたばかりだから、初の世界的スターの誕生だった。
世界中にモノマネ芸人が現れ、それに対して訴訟し勝ったというから、知的財産権を初めて主張した人でもあった、
そのモノマネを一所懸命やって、地元のコンテストで、優勝したのが、ディズニーだった。
徹底的にモノマネしたという。
ただ、演劇には、さっさと見切りをつけ、しあわせうさぎのオズワルドというキャラクターを生み出した。
ところが、収益は、映画会社に全部持っていかれた。
そして、ミッキーマウス。
トーキー映画の走りだった。
そこで、チャップリンと出会い、著作権の大切さを説かれたという。
そして、お互いの作品を高め合う蜜月関係になった。
その核は、チャップリンの放浪紳士と、ディズニーのミッキーマウスだったが、ミッキーは、かなりチャップリンのキャラクターから、ヒントを得て生み出された野だという。
言われてみれば、類似点がたくさんある。
ただ、2人の方向性は、必ずしも同じではなく、例えば、チャップリンは、サイレントにこだわり、ディズニーは、トーキーを好んだ。
アニメの最初のスターは、猫のフィリックスと言われているが、実は、そのキャラクターは、チャップリンのアニメから、来ているという。そのアニメを作ったのが、フィリックスの作者というわけ。
逆に、モダンタイムズには、ミッキーが登場したりもしている。
チャップリンの作品と、ディズニーの作品の共同興行も多かった。
これも.当時低かったアニメの地位を上げるのに役立った。
ディズニーが、最初の長編映画である白雪姫に臨んだ時、チャップリンは、主人公のペーソスと、コストが大切と諭し、モダンタイムズの経理書類を全部渡したという。
それだけ、強くサポートしていたし、ディズニーもこの支えがなければ、出来なかったと言っている。
ところが、ナチスが台頭し、状況は、一変する。
チャップリンは、独裁者を作ったのに対し、ディズニーは、ドイツとの関係も、考慮し、商売を優先しただけではなく、戦争に関するビジネスで、収益を得た。
実は、チャップリンは、ユダヤ人でも何でもないのだが、彼の映画を、ユダヤ人が、激賞したため、目をつけられたという。
まだ、ナチスが台頭する前だったが、チャップリンは、その時から、ナチスの危険性を訴えていた。
今の状況とダブってしまう。
ディズニーは、社でストライキが起こった時も、強権的に押さえこんだ。
政治的に保守的なディズニーと、平和の扇動者を自称するチャップリンとの溝は、深まっていくばかりであった。
逆に、ビジネスでは、チャップリンは、虐に保守的だったが、ディズニーは、革新的で、サウンド、カラー、テレビ、多角化、テーマパークなどに.どんどん進出していった。
チャップリンは、ついに共産主義者とされ、国外退去になってしまうが、ディズニーは、チャップリンを政治的に道を間違えたと非難したという。
ディズニー最後の作品は、メアリーポピンズで、自ら演技を熱心に指導した。
これは、元は、チャップリンの手法なのだが、ディズニーが、30年来構想していた作品で、結局遺作となった。
チャップリンも、フリークという映画を構想しており、脚本もできていたのだそうだ。
主人公のフリークが、囚われの身から自由になったのに、個人の自由を求めて、脱出し亡くなってしまうという物語だそうだが、映画化する際の参考作品に、メアリーポピンズが、筆頭に挙げられるいたそうで、袂は分かったものの、お互いの作品へのリスペクトは、最後まで続いた。
この2人の絆が、アニメ界、映画界、キャラクタービジネスの根っこになっていることを、改めて思い知らされた。
新書も出されているとのことなので、読んでみようと思う。