かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ギターマガジン総集版 THE BEATLES

2022年06月13日 | The Beatles
今日の天気はまずまず。



本書は、本屋で見つけた。
高いなぁと思いつつ(リットーさんの本)、何気なくゲット。

なかなかの本だった。
既出のものがどれだけ含まれているのかわからないが、元々ギターマガジンはそう読んでいないので、新たな発見が結構あった。

最初は、過去のギターマガジンさんで、ビートルズを取り上げた時の記録。
写真が小さく、全部は読めないのだが、貴重なインタビューや、アンケート記録が載っていることがわかる。
清志郎さんの一番好きだったアルバムがリボルバーだったなんて知っている人は少ないだろう。
ちなみに鈴木茂さんは、アビーロードで、田島貴男さんは、ザ・ビートルズ。
結構ばらばら。

次は、ビートルズが使っていたギアを写真から読み解くコーナー。
2006年4月号の記事らしいが、かなりマニアックな解説がつく。

そして次は書下ろし。
今回のゲットバックの映画で明らかになった細かい情報を、ビジュアルにまとめてくれている。
これは、ギアに焦点を当てたクロノジーになっており、映画を詳しく追っていけばわかるのだが、貴重な情報整理になっている。
それぞれのコメントの証拠となっている映像がどこにあるか、秒単位で、表記されている。
不思議な手のひらサイズの電子楽器が映画で登場するが、Stylophone  S-1という1967年にイギリスで発売された楽器で、2018年に復刻もされたそうだ。その他にも変な楽器が登場しているが、流石に著者もそこまではわからなかったと書かれている。
このコーナーが結構目玉か。

次は、ジョージのインタビュー。
1991年に行われたが、LAの大地震で、テープが行方不明となり、発見された2001年に公になったものという。
インタビュアーがミシシッピ川のデルタ・ミュージックと、ガンジス川のデルタ・ミュージックを融合させたと言っているが、うまいことを言っている。
インタビューは、長編かつ総括的なもので、今では、通説として語られていることの中に、このインタビューを出典としているものもあるかもしれない。
最後にコンサートをやりたいが、採算面がなかなか折り合わないと言っている。
リンゴのオールスターバンドは、始まっていたので、そこに参加したり、スピンオフしたりすれば、楽しくツアーをできたと思うのだが、残念。
暴漢事件がなければ、いつかは実現したかもしれないと思ってしまう。

次は、2000年10月のアビーロード制作に関する記事。
この辺からは、本書が取り上げたのが最初なのか、既出だったのかわからないが、既視感のある記事が続く。
ホワイトアルバムの制作に関する記事も同様。
ただ、その後半に、収録された楽曲の分析、奏法分析などは、ギターマガジンさんらしところ。

次に、使用ギターや、アンプの変遷の記事が続くが、ギアの本は、結構出ているので被るかもしれない。
次にジョージの1987年のインタビューと、2006年に掲載されたポールに関する記事。
そして、ビートルズが多用した、リッケンバッカ―、カジノ、テレキャスターなどの分析記事だが、この辺は、流石ギターマガジンさん?
そして、コード進行の謎解き記事で締める。
これも、いろいろ本が出ているが、ギターのリフ入りでの解説本は初めて見たかもしれない。

ほとんどの記事が過去の記事の寄せ集めで、ギターマガジンを継続して読んでいる人には、いまいちかもしれない。
ただ、私のように縁の少ない読者にとっては、便利な1冊、愛蔵版ということになる。
ギターマガジン自体、1980年の創刊のようだから、ビートルズの時代には、まだ存在していなかった。
コメント
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