かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

EMI STUDIO Sessions '66-'67

2022年06月29日 | The Beatles
暑い日が続いている。
電力も綱渡り。



調子にのって次々に出るEMI STUDIO Sessions シリーズ。
いよいよ、SGT時代に来た。
本音源は、1966年11月から1967年1月の音源。
2か月間に4曲にしか取り組んでいない。
つい数か月前まで、ライブバンドだったのが、急にスタジオバンドになった直後。

長々とレコーディングしていた期間、アルバムがいつまで経っても出ないので、もうビートルズは終わったと思われたりもした。



それだけ、音作りにマニアックに取り組み始めた時期で、貴重な音源が聴ける。
解説書も充実しており、いろんな逸話が自分の耳で確認できる。

特にStrawberry Fields Foreverは、最初のデモから、一旦完成したように見えて、途中からドラマチックに変えて、それをつなぎ合わせた経緯まで、通しで、聴ける。
最初は、素朴、そして、メロトロンを加えたけど、まだ素朴、ところがストリングスや、逆回転ハイハットや、インド楽器を入れて、ケイオスティックに。
最後に素朴なテイクの前半と、キーもテンポも違うサイケ音源を無理やりつなげて、一つの名作に。
まさに、総合力の勝利?
それにしても、当時の器材でよくやったものだ。
もちろん、元歌がよかったので、名作になったのだけど。

When I'm Sixty four は、最初から結構メロディは、固まっている。
雰囲気も最終バージョンに近い。

Penny Lane は、まだあのピッコロトランペットの音が入る寸前のテイクまで、A Day In The Lifeは、アンソロジーで聴ける音源に似ているが、これもまだ結構初期の音源で特徴的なミドルもまだない。
ビートルズが、スタジオミュージシャンになった初期の音源で、アルバム制作に対する意気込みが伝わってくる。

このシリーズの本領発揮か。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする