今日も関西だが、夜帰る。
こちらは、梅雨入りが、まだで、助かる。
本書は、まだ出たばかり。
新版とあるのは、著者の遠山氏が、かなり前に書いた本の新版ということだそうだが、私は、前書は読んでいない。
大化の改新という、古代史では語り尽くされたであろうテーマだったが、遠山氏の永年の研究により、新たな考え方が提示されている。
あまりにも詳しいので、細部まで理解しきれていないのだが、面白い内容だった。
本の冒頭に、記紀に書かれた大化の改新の物語が披露され、遠山氏が深く考察した後、最後に、遠山氏による大化の改新の物語がまとめとして披露される。
羅生門ではないが、同じ事象について、これだけ違った見方ができるのかという印象。
大化の改新と言っても、本書はそれ以前の王位継承の状況について、長く考察する。
そして、王位継承のルールは、当時まだ定まっておらず、時々の事情により、変遷していたことが確認される。
そして、乙巳の変の時の登場人物の関係性、記紀の編纂者との関係性を分析。
そして、この乙巳の変は、生前譲位を初めて実行するためのクーデターだったと分析する。
入鹿が暗殺された後、蝦夷がすんなり自害してしまったり、クーデター派がすぐ飛鳥寺を拠点にしたり、古人大兄皇子がすぐ隠遁してしまったり、いろんなことが立て続けに起こるが、その分析も面白いし、そこも遠山氏の説の根拠の一つになっている。
本分析によれば、中大兄皇子は、首謀者というより、実行犯的な役回りとなる。
確かに天皇になるまで、ずいぶん時間がかかっている。
そして、結果としては、このクーデターを契機に、藤原氏が、実権を握っていくことになる。
こちらは、梅雨入りが、まだで、助かる。
本書は、まだ出たばかり。
新版とあるのは、著者の遠山氏が、かなり前に書いた本の新版ということだそうだが、私は、前書は読んでいない。
大化の改新という、古代史では語り尽くされたであろうテーマだったが、遠山氏の永年の研究により、新たな考え方が提示されている。
あまりにも詳しいので、細部まで理解しきれていないのだが、面白い内容だった。
本の冒頭に、記紀に書かれた大化の改新の物語が披露され、遠山氏が深く考察した後、最後に、遠山氏による大化の改新の物語がまとめとして披露される。
羅生門ではないが、同じ事象について、これだけ違った見方ができるのかという印象。
大化の改新と言っても、本書はそれ以前の王位継承の状況について、長く考察する。
そして、王位継承のルールは、当時まだ定まっておらず、時々の事情により、変遷していたことが確認される。
そして、乙巳の変の時の登場人物の関係性、記紀の編纂者との関係性を分析。
そして、この乙巳の変は、生前譲位を初めて実行するためのクーデターだったと分析する。
入鹿が暗殺された後、蝦夷がすんなり自害してしまったり、クーデター派がすぐ飛鳥寺を拠点にしたり、古人大兄皇子がすぐ隠遁してしまったり、いろんなことが立て続けに起こるが、その分析も面白いし、そこも遠山氏の説の根拠の一つになっている。
本分析によれば、中大兄皇子は、首謀者というより、実行犯的な役回りとなる。
確かに天皇になるまで、ずいぶん時間がかかっている。
そして、結果としては、このクーデターを契機に、藤原氏が、実権を握っていくことになる。