かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

BACK BEAT DAYS

2023年08月14日 | The Beatles
台風が近づいてきたが、関東地方は、大雨程度で収まるか。
明日から、3年半振りの海外旅行で、今後ブログの更新がしばらく不定期になると思うが、悪しからず。
明朝早いので、今晩、前泊することにした。



本CD2枚組は、エターナルグルーブさんの新作。
もちろん、音源は、とんでもなく古いのだが、マスタリングしたり、ステレオ化したりして、聞きやすくしてくれている。



ラインアップは、こんな感じ。
まずは、かの有名なデッカオーディションの音源。
1962年1月1日、リバプールから這う這うの体で、ロンドンにたどり着いてオーディションを受けたが、出来はイマイチ。
ジョン、ポール、ジョージが、数曲ずつリードボーカルをとり、15曲。
3回に分けて、1日で、録音したと言われる。
3人が、歌えるバンドであることを強調したかったブライアンによる選曲(当時のグループは、普通リードボーカルが1人)。
本音源は、聞いたことがあるが、今回初ステレオ化。
ややエコーがかかったように聞こえるが、やはりモノラルより聞きやすい。
ビートルズは、オーディション不合格になったが、ビートルズを不合格にしたディック・ローは、その失敗を取り戻すべく、ストーンズと契約した。

そして、1962年6月6日のEMIのオーディション。
ジョージマーチンは、関心を示したものの、ややドラマーに不安を感じていた。
ジョージ・ハリソンが、ジョージ・マーチンのネクタイを気に入らないと言ったのもこの時だ。
この時のドラマーは、まだピート・ベストだった。

そして、CD1枚目の最後は、キャバーン・クラブでの収録。
1962年8月14日に、リンゴに加入を要請、16日に、ピートに首を言い渡し、8月22日に、リンゴをドラマーとした新生ビートルズのグラナダTVの収録が行われた。
有名な映像が残るが、8月22日の音は、ポールのボーカルが聞こえないなどいまいちで、9月5日に再収録し、両方の音源が収められている。
その時のカンサス・シティの音源も収録されているが、これは、アップルが落札したため、一部しか公開されていないとのこと。
バックに、何かのアナウンスをしているような声がずっと聞こえる。
リンゴ加入直後の音として、貴重な音源だ。
確か、その時のオリジナル写真は持っているが、リンゴが緊張気味。

CD2枚目の最初の2曲は、初シングルの音源。
ところが、このLove Me Doのドラムがジョージ・マーチンは、気に入らなくて、アルバム収録時には、セッションドラマーのアンディ・ホワイトを使い、最初のリンゴ・バージョンは、シングルのファースト・プレスにしか使われなかった。

次に収められているのは、1962年10月のキャバーンクラブでのリハーサル音源。
1曲目が、I Saw Her Standing Thereで、ジョンがハーモニカとボーカルだけ、ジョージのギターがほとんど間違えだらけ(アンプの調子でも悪かったのか)、笑える音源になっている。
ただ、この音源がこの名曲の最古の音源!
One After 909が2バージョン収められているが、完成度が高い。
ただ、正式リリースは、1970年になってからになった。

次の音源は、古返って、1961年6月22日、23日に収録された、トニー・シェリダンとの競演。
ビートルスではなく、ビート・ブラザーズとしてであったが、ジョンやジョージもリード・ボーカルをとっており、実施的なデビュー作?
その後、1962年にジョージア・ブラウンという曲でも競演しており(これは知らなかった)、トニーは、さらに同曲を1964年に再録している。
このポリドールの音源は、正式にリリースされたもので、音はひじょうによい。

何故か、クレジットされていないが、最後にかの有名な1957年7月12日のザットル・ビー・ザ・デイも収録されている。

ということで、正式デビュー前の音源をクリーンアップして、整理してくれた2枚といえる。



おまけのポストカード2枚。
下は、ハンブルグ時代だが、上は、リバプールに戻ってからのものだっけ?

ビートルズ創成期の音源集として、興味のある人はいかが?
コメント
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