今日は、1日関西。
曇り空。
本書は、本屋で見つけた。
ちょっとマニアックな、なかなかユニークな本だった。
古代史については、最近地方史の本も増えてきたが、本書は、地方で活躍した人、30人をピックアップし、その事績から、古代の地方の様子をなるべくリアルに描こうとした本だった。
地方豪族の世界と題されているが、いわゆる豪族が対象となっているのは少なく、聞いたことない人が半分以上。
その中には、相撲取りや、宗教家(空海、円仁)、女性官僚など意外な切り口で、ピックアップされた人も含まれている。
まず、名前が当時の漢字で記されているから、名前だけ見ても誰の事か、ほとんどわからない。
読み方すら、チンプンカンプンなものが多い。
ただ、そのバリエーションにより、より多彩な切り口からの古代の地方の様子が見えてくる。
資料は、当然中央よりも少なくなるし、より断片的。
ただ、中央と一緒で、木簡の研究により、より具体的に明らかになってきたところもあり、中央と、地方の共通点と、相違点が、だんだん明らかになっていることがわかる。
わかりやすいところでは、やはり中央が地方を支配下に置こうとした時に起こった様々な乱の部分で、こちらは、古代史の本では必ず触れられるところだ。
一方、相撲取りが、結構高い地位を得ていたり、地方から出た采女が、中央で活躍し、政治に影響を与えることもあったことなど、興味深い。
古代史をディープに知りたい人向け。
曇り空。
本書は、本屋で見つけた。
ちょっとマニアックな、なかなかユニークな本だった。
古代史については、最近地方史の本も増えてきたが、本書は、地方で活躍した人、30人をピックアップし、その事績から、古代の地方の様子をなるべくリアルに描こうとした本だった。
地方豪族の世界と題されているが、いわゆる豪族が対象となっているのは少なく、聞いたことない人が半分以上。
その中には、相撲取りや、宗教家(空海、円仁)、女性官僚など意外な切り口で、ピックアップされた人も含まれている。
まず、名前が当時の漢字で記されているから、名前だけ見ても誰の事か、ほとんどわからない。
読み方すら、チンプンカンプンなものが多い。
ただ、そのバリエーションにより、より多彩な切り口からの古代の地方の様子が見えてくる。
資料は、当然中央よりも少なくなるし、より断片的。
ただ、中央と一緒で、木簡の研究により、より具体的に明らかになってきたところもあり、中央と、地方の共通点と、相違点が、だんだん明らかになっていることがわかる。
わかりやすいところでは、やはり中央が地方を支配下に置こうとした時に起こった様々な乱の部分で、こちらは、古代史の本では必ず触れられるところだ。
一方、相撲取りが、結構高い地位を得ていたり、地方から出た采女が、中央で活躍し、政治に影響を与えることもあったことなど、興味深い。
古代史をディープに知りたい人向け。