かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

インド聖地巡礼

2011年04月25日 | Books
nose3サイババさんが亡くなられた。スーちゃんの時のような思い入れはないのだが、たまたまヒンドゥ教の本を読んでいて、彼が、自分の死期や、生まれ変わりのことまで予言していたことを知ったので、聖人であっても予言できないことがあったのだと理解した次第。
たぶん、ヒンドゥ教の聖人の中でも、トップクラスの方なので、インドでは、哀しみに包まれているのだろう。ご冥福をお祈りする。



インド聖地巡礼は、20年前出た本で、今は絶版になっている。
でも、某インターネット書店で、1円で、中古品を購入できる。申し訳ないぐらいだ。

20年前に、著者がインドの聖地を回った時の紀行文だが、聖地・宗教研究所代表の方ということで、宗教的背景、インドの文化も踏まえた、バランスのよい書になっている。

仏教の聖地が中心だが、ヒンドゥ教、イスラム教の聖地にも訪れている。
20年前と、今と、幸か不幸か、そう変わっていない。中国では、こうはいかない。
不便さも、変わらないが、変に公園化されてしまうよりは、いいだろう。

ほとんどバックパッカーみたいな旅だったようだが、これも今と同様、お布施の嵐に悩まされたようだ。お布施というと聞こえはいいが、物乞いである。面白いのは、このお布施=バクシーシを、ブッダのジャータカにある捨身と結びつけられている。あのバクシーシは、お釈迦様の時代からの名残なのか。

写真は、少ないが、ガイドブックとしても使えるし、インドの宗教感を理解した上での遺跡評論としても面白い。
本書で訪れている史跡の内半分ぐらいは訪れただろうか。
私も、インドに行く機会に、少しづつ、巡礼を続けたい。


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春の庭

2011年04月24日 | Topics
今日は、すばらしい天気。といっても、特に用事はなかったので、庭の花の写真を撮ってみた。
花の匂いに誘われてか、蝶も急に舞い始め、春爛漫の趣だ。





富山の親戚からもらったチューリップの球根も、花を咲かせた。



それにしても、派手だ。日本の植物とは、一線を画する。







これは、ブルーベリーだったはずなんだけど、本当に実がなってくれるのかな?
こんな花だったけ?



仙人掌の方は、伸びが止まったようだ。
それにしても、不思議な植物だ。


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古民家再生 

2011年04月23日 | Other Western Japan



今日は、生憎の天気だったが、金沢に行ってきた。お昼は、金沢まいもん寿司。この八日市店が発祥らしい。インサイダー情報によると、創業者は、元は工務店。それが、これだけ、立派なチェーン店になるとは。
リーズナブルな値段なのに、ネタがすばらしすぎる。



今日の目的は、古民家再生プロジェクト。おじいちゃん、おばあちゃんが住んでいたが、今は空家になっている古民家を再生するプロジェクトだ。
今、このような古民家は、残り少なくなっていて、歴史的には、極めて貴重になっているにもかかわらず、公のサポートがあるのは、神社仏閣中心で、なかなか民家には及ばないそうだ。町屋と呼ばれるカテゴリーだが、地域によって、様々な特徴が見られるという。
このような古民家は、人が住んでいると、どんどん改造されてしまうし、住んでいないと、朽ち果てて行く。なかなか昔の姿での維持は難い。
相当の好き者がいないと、なかなか成立しないプロジェクトだ。
どうなることやら。



帰りに、小松空港近くにある勧進帳の舞台である安宅の関に寄った。元は、もっと海の奥にあったらしいが、浜が後退し、今の場所になったという。
源義経が吉野から、平泉に落ちのびる際、この関を弁慶との芝居で抜けたというお話。寒々とした日本海を見ると、この物語ふさわしい場所に思えてきた。
わかっていて見逃した関所の役人は、処分されたそうだ。頼朝の、義経に対する恨みは、何故これまで強まったのか。

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激変!日本古代史

2011年04月22日 | Books
nose3スーちゃんが亡くなったという。もちろんスーちゃんと呼べるほど親しくはないのだが、我々世代にとっては、それっくらい身近な存在だったろう。
ドリフの全員集合の脇役で出ていたと思っていたら、みるみる内にスターに。でも、庶民的な雰囲気を失わずに、あっという間に解散。見事だった。
ご主人が、夏目雅子さんのお兄さんだったとは知らなかった。夏目さんとスーちゃんが知り合いだったことがきっかけという。二人とも、あまりにも早く逝ってしまった。癌についての議論はつきないが、もうそろそろどうにかならないものか。



とにかく古代史の本がやたら目につくように思う。こっちが興味を持って見るから、目に入るのか。

本書も、昨秋出たばかり。著者は、ノンフィクション作家で、必ずしも研究家ではないから、確固たる信念があって、調べているわけではなく、近年大きな発見があったところを中心に、取材をして、ルヵ翌ノまとめた本を言えるだろう。
だからこそ興味の趣くままに、旅をし、取材し、思索することができたのかな。

著者もいろんな本を読んでいて、どの本も、記紀に頼り過ぎたり、逆に否定ばかりしたりで、原点に戻ろうという気持ちになったという。もちろん、プロだから相当多くの遺跡を、直に見られ、関係者の話をお聞きになっている。生まれ故郷は、境港とのこと。

纒向遺跡での聞き込み?では、極めて人工的にクニが作られたらしいことが、特徴と聞いたいう。他地域からの土器が多い、水田跡がない、運河らしき跡、前方後円墳の突如の出現など。例の、炭素14の話も出てくる。現場と研究室では吹く風が違うようだとも述べている。
県の職員の方は、卑弥呼は、たまたま邪馬台を呼ばれた纒向にいた呪術に長けた女性で、突然倭国王に祭り上げられたと断じられたという。

出雲、北九州、東国、聖徳太子、伊勢など、今話題のトピックに話が及ぶ。北九州の方々は、もちろん北九州説に自信満々だ。
古代史を、謎ときという観点で楽しみたい人には、うってつけの本。
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一度は拝したい奈良の仏像

2011年04月21日 | Books



本書は、1年ぐらい前に出た本。
奈良の、超有名な仏像について、集中的に説明してくれる。

ここ数年、奈良通いをして、この前の横浜・金沢文庫の運慶展で、円生寺の大日如来像を拝ませていただき、本書で、取り上げられている仏像には、全てご対面できた。
仏像の所在地地図がついているが、1週間あれば、十分見れるだろう。レンタカーを駆使すれば、3日でどうか。

日本中に、仏像は、数限りなくあるだろうが、歴史的に見ても、芸術的に見ても、奈良のが一番というのは、異論のないところだろう。いや、個人的意見か?
歴史的に見ると、一番古いのは奈良。芸術的には、もっといいものが後世にあっても良さそうなものだし、あったかもしれないが、今まで残されなかった。
平城京の都がすぐ廃され、平安京に移ったことが、幸いして、奈良には、すばらしい仏像が残された。

仏像巡りを、これから始めようという人にお勧めしたい本。本書をガイドブック代わりに仏像巡りを始めれば、仏像ファンになること間違いなし。
がっかりするものはないはずだ。
日本人には、日本の仏像が一番しっくりくるし、日本の仏像の元祖は、奈良にある。

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