
牧野良幸さんの本は、全部ではないが、かなり読んだ。
同世代だから、かなりの体験がシンクロする。
1958年生まれだから、1959年早生まれの私と同学年と思っていたら、牧野さんも早生まれで、1学年上であることがわかった。
中学2年以降のことは、ビートルズ体験をつづった本で、かなり書いてらっしゃるので、本書ではその前までをとりあげるということで、1958-1970という訳。
当然、私の体験と重複する部分としない部分があるのだが、しない部分は、牧野さんにお兄さんがいたことが大きい。
私は、長男だから、情報収集力が限られていたようだ。
牧野さんが、私に比べ、豊富な情報を得ていたことがわかった。
ただ、半分以上が共通する体験で、特に、本書を読んで、思い出したことが多いのが感動だ。
例えば、手が出てきて、お金を引っ張り込む貯金箱。
これなど、もう50年以上忘れていた。
ゴジラがシェーをしたのを見た時の感覚。
これも、同世代ならではの、共有感覚だ。
ゲットはしなかったが、おしゃべり九官鳥なども流行っていた。
牧野さんは、それを、着実に入手しているからすごい。
私もソノシートも数枚持っていたが(懐かしくて探したが、見つからなかった)、牧野さんは、重ねると、30cmになるぐらい持っていたというから、相当つぎ込んだはず。
サンダーバードのジェットモグラの白黒写真には笑わされたが、当然同じものを持っていた。
アャ・1号のプラモデルも当然(こちらは、牧野さんはお持ちではなかったようだが)。
万博は、アメリカ館に当然入られたものと思っていたら、3回も行かれたにも関わらず、待ち時間が長くて、断念されたとのこと。この辺は、性格による違いだろう。
本書にある共有体験をリストアップしたら、100以上は、絶対あるだろう。
それだけ、同世代の人は、かなり共通の体験をしていた時代だった。
今は、多様化しているので、このようなアルアル共通体験は、これほど多くないと思われる。
同世代の牧野さんが、私の記憶を覚ましてくれた。
感謝だ。