かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

加山雄三・篠原涼子・ビートルズ

2023年08月26日 | The Beatles


今日は、トリプルヘッダー?
まずは、以前から行きたいと思っていた加山雄三展へ。
茅ヶ崎のゆかりの人物館で開催されている。
ここは、加山さんが、若かりし頃住んでいた実家だそうだ。



中学の時作ったボート。
家並みもさることながら、とにかく何でも突っ込むタイプだったようだ。



ホテル事業にしても、光進丸にしても。
俳優業よりは、音楽活動の方に性があっていたようだ。
茅ヶ崎が、加山さんの人生において、大きな意味を持った街であったことも理解できた。
地元の小学校に校歌を贈っている。
加山さんファンは、マスト。



隣に、開高健記念館があった。
こちらは、開高健さんが、晩年過ごした家だそうで、こちらの展示も充実。
今回は、釣り特集で、開高さんの釣り道具が大公開。
書斎もそのまま残されていて、開高さんの生きざまがよくわかる展示だった。
早逝してしまったのが、残念だ。



その先には、湘南の海が広がる。
自転車の横にサーフボードを積んだ人が次々と海岸に向かう。
まさにサーファーの街だ。



波は穏やかで、サーフィン日和ではなかったが、みな楽しそうだ。



烏帽子岩の真正面。
サザンの歌のふるさとでもある。



実は、茅ヶ崎は、小学校時代、塾があって、ほとんど毎日通っていた。
今日は、それ以来の茅ヶ崎ということで、今どうなっているかと思っていっていたが、ほとんど痕跡はなかった。
道はわかったが、いつもうらやましく覗いていた鉄道模型屋はあとかたもなかった。
塾のあった場所も大体わかったのだが、マンションになっていた。
その手前(東海道の北側)に一里塚があったと思ったのだが、そちらは見つからなくて、道の南側に立派な一里塚があった。
昭和30年代からあるというから当時からあったのだろう。
14番目の宿場だったというが、当時この石碑を見た記憶はない。
東海道の北側にもあったと思うのだが。
石碑には、東海道の両側にあったと刻まれているが。



午後は、篠原涼子さんのコンサート。
16歳でデビューして、50歳のバースディコンサート。
ミュージシャンとしての全盛期は、私は海外にいてあまり知らないのだが、その後女優としても大活躍だったから。



もちろん超満員で、比較的若い女性も多い。
憧れの女性像ということなのだろう。



歌は流石にうまくて、前半はしっとりしたカバー曲中心、後半は、小室さん時代のはじけた曲中心だった。
2回着替えがあって(たぶん初めて)、3回目は、紅白の衣装で登場。
もちろん締めは。

東京パフォーマンスドール時代のご同僚?や、ご兄弟も観客にいらして、内輪ムード満載のステージでもあった。
歌に専念したら、ブルース歌手としても、ジャズ歌手としても、息の長い大歌手にもなれるように思えた。
でも、芸能界が放っておかないよね。



出たら屋形舟が出向準備。
今日は、金沢で花火だったはずだが、最高の湾岸クルーズには、最高の日和だろう。



夜は、申し込んでいた高山博さんのビートルズ作曲術講座。
中期の前期の曲についての評論だったが、期待に応える内容だった。
マクロとミクロのバランスがひじょうにいい。
中期の位置づけとしては、ベビーブーマーvs戦中派、ボブディラン→脱アイドル、日常vs非日常というのがキーワード。
特に、ディランの影響。
このYou've got to hide Your Love Awayのライブ映像は、初めて見たが、Hey!の前に1,2,3の掛け声をかけていたことを初めて知った。
1人でボーカルをとるのは、ポールのYesterdayからの流れだが、Fab4から1人1人の集団に変わっていったことを象徴している。

ラバー・ソウルのアルバムタイトル名は、黒人の物まねのソウルを意味するプラスティック・ソウルの対比から来たのではないか。
ちなみに、リボルバーは、レボリューションにつながる。



ワン・コードの曲が多いのも、この時期の特徴。
ノルウェイの森や、エリナー・リグビーなど。
途中で、急にドミナント進行が入ったりもする。
風変りな音楽であったにもかかわらず、ポピュラリティを維持できたのも、ビートルズの楽曲の特徴と言える。
ドローンのような継続する音は、バグパイプ音楽の影響ではないかと見る。

デイ・トリッパーに代表されるリフ(リフレイン)による音楽もこの時期の曲に多い。
Got Get You Into My Lifeは、今もポールのコンサートで演奏されるが、ベースがノー・コード。
ここで、ブラスを前面に使ったことが、将来のシカゴのようなブラス・ロックの先駆けになった。
Tommorow Never Knowsのような風変りな曲も、ポピュラリティを維持できているのは、ビートルズならでは。



If I Needed Someoneとそっくり?
12弦ギターで、 新たな世界、フォーク・ロックの分野の先駆けとなった。



リボルバーでは、ジョージのTaxmanが、A面1曲目になるという快挙だったが、こちらもワン・コード。
そして、ここで驚くべき説が披露された。
この曲、テレビで放映されていたはずのBadmanのテーマ曲とそっくりなのだ。
これは、今後定説となることが期待される?

Michelleは、低音進行で有名だが、ビゼーのカバネラの影響ではないかとのことで、この説は、前どこかで聞いたような気がする。
I Love Youの繰り返し部分は、ニーナ・シモン?
Girlなども、ヨーロッパ的なにおいがする。
コード進行とらわれず、音を下げていくのは、黒人のリフの影響?
これは、ハンブルグ時代の共演者の影響が強いのではとの考察。

なかなか濃いセミナーだった。

ということで、今日も忙しい1日。
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充実のドイツ・チェコ・オーストリア その3 ニュルンベルク 中央広場など

2023年08月25日 | Europe・Middle East・Africa


カイザーブルクから、街へ降りて来た。
ルネッサンスの画家のアルブレヒト・デューラーのアトリエ兼住居が公開されている。
1509年~1527年の住まいというから、ずいぶん前の話だ。



そこからささに、中央広場を目指して進む。
かつての街並みが今も生かされている。



こちらにも、デューラーの像が。



聖セルバトゥス教会。



ニュルンベルクで最も古い13世紀の建築。



立派な市庁舎。



中央広場の北端にある美しの泉。
囲いにある金の輪と回しながら、願い事を唱えると、叶うという。



中央広場の東側にある聖母教会。
カール4世の命により、建設せれた。
知掛け時計があるが、12 時始動ということで、見ることはできなかった。



中央広場を過ぎて、さらに南下すると川を渡る。
川の向こうに見えるのは、14~15世紀の養老院。



聖ローレンツ教会が見えて来た。



13~14世紀に建てられたゴシック様式の教会。



荘厳な内部。



内部の彫刻も見事。



ステンドグラス群も見事。



中央広場に戻って来た。
市場の準備も整いつつある。



ヨーロッパでよく見る青果の出店。
美味しく見えるから不思議なものだ。
ということで、ニュルンベルクの旧市街を一通り散策。
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充実のドイツ・チェコ・オーストリア その2 ニュルンベルク カイザーブルク

2023年08月24日 | Europe・Middle East・Africa


フランクフルトに到着後、すぐニュルンベルクに移動。
231kmある。
ヴェルツブルクは、メルヘン街道の起点。
ミュンヘンの西南にあるフュッセンがメルヘン街道の終点。
ニュルンベルクは、メルへン街道からちょっと東側にはずれたところにある中世都市。



ニュルンベルクに1泊して、翌朝訪れたのは、カイザーブルク。
神聖ローマ帝国の皇帝が住んだ丘の上に築かれた城で、11世紀から500年以上居城として使われたという。



お城らしいお城で、重厚な造り。



約5㎞の城壁に囲まれた城塞都市。
城は、城塞の北端にあるため、街全体が見渡せる。
ワーグナーのオペラ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の舞台だそうだが、そのオペラは、たぶん知らない。



城内には、ドイツらしい木組みの家も、見れる。



岩山の上に築かれた城であったことがわかる。
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充実のドイツ・チェコ・オーストリア その1 北極海

2023年08月23日 | Europe・Middle East・Africa
今日は、慶応が見事優勝。
仙台出身で、某大学出身の私としては、ちょっと複雑なところもあるが、横浜市在住ということで、まずは、めでたしめでたし。
おめでとう。



海外旅行の際は、アップロードする時間もないので、後日、数回に分けてアップしている。
今回も。
”充実の”と形容詞が付くほど詰め込まれたツアーで、お土産を買う時間もほとんどなかったが、収集中のベルは相当ゲットできた。
飾るところがもうない?



出発は、台風が西に逸れてくれて、順調だったが、ロシア上空を飛べないということで、初めての北極海経由。
時間も通常より、3時間は長い。



そのおかげ?で、北極海が見れた。
海だけではなく、陸も見えたが、北極大陸もあるのだろうか。
雪も残るが、溶けて陸がむき出しになっているところもある。
この辺の氷が解けて、海水面が上がっている。



遠回りしたおかげで、今まで見られなかった景色を見ることができた。
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ミュージック・イズ・ヒストリー

2023年08月22日 | Music
無事帰国。
時差の関係で、空白の1日になってしまったが、行きは、北極海経由、帰りは、ゴビ砂漠経由。
ロシア上空が通れないのは、痛い。

最後に、バスが何キロ走ったかのクイズがあったが、ハイデルベルク到着までで、何と2297キロ!
いかに過酷な?旅であったかがわかる。



本書は、書評を見てゲット。
本屋に並んでいるのは、見ていたのだが、分厚い本で、手は出さずにいた。
書評で、アメリカに住んでいた以上、読んでみた方がいいと思ったわけだが、私の知識レベルより、かなりハイスペックな内容で、やや消化不良。
ただ、全体の流れ、特に公民権運動にかかるアメリカ国内の苦闘の歴史が浮き出るような構成になっていて、面白かった。

著者のクエストラブ氏は、あの”ルーツ”から名前をとったルーツというヒップホップバンドのドラマーで、プロデューサー、DJなど多彩な顔を持つ。
グラミー賞を6度受賞。
共著者のベン・グリーマン氏は、ミュージシャンとの共著も多い作家とのこと。
言葉が、ラップ調で、翻訳者も相当苦労されただろう。
アメリカの現代史にかなりの知識がないと、理解できない下りも多い。

クエストラブ氏は、1971年生まれ。
ルーツが人気だったころは、まだ6歳。
私は、大学生で、日本でも、たぶんNHKが放映して、大ヒットになった。
本書は、著者の生年である1971年から9.11の翌年の2002年まで、年毎に、社会の動きや、音楽業界での出来事などを、著者の主観を思いっきり入れて、まとめている。
日本ではあまり報道されなかった出来事も多い。
私が、アメリカにいた1987年から1994年のイベントについては、アメリカにいたからこその臨場感を感じる出来事も多い。
その時期のイベントで、気がついたものについて、ちょっと。

1986 年
この年、やっとマルティン・ルーサー・キング・デイが国民の祝日になった。
赴任する前年に祝日化されたとは知らなかった。
公民権運動の成果が、やっと実ったものだった。

1987年のブラック・マンデー。
当時ディーリングルームにいたから、その深刻さが身に染みた。
サブ・プライムで、過ちを繰り返すのだが。

1988年、シカゴ・リグリーフィールドで、74年の歴史で初ナイター。
球場は、家から近かったが、大騒ぎだった。
リグリーは、有名なガムメーカーだが、そのオーナーは、野球は、昼にやるものというポリシーで、ずっとナイター設備を作らなかった。
球場が狭いこともあり、アメリカ在住中、結局、夏休み中にデイゲームを1試合見れただけだった。
確か、ナイター設備を作った後も、デイ・ゲームがほとんどだった。

1989年の天安門事件。
アメリカでも実況中継されていて、出張中のNYのホテルで、見ていたことを思い出す。
北京のど真ん中で、こんなことが起こるなんてと思っていた。
今も中国国内ではタブーになっている。

1990年
サダム・フセイン、クエート侵攻。
予備役だった同僚も、砂の盾作戦に参加。
イラク軍を追い出して、すぐ作戦終了となり、?と思ったが、その後深追いしていたら泥沼になっていただろう。
その点では、朝鮮戦争や、ベトナム戦争の経験は活きていた?
日本人は、金しか出さないということで、肩の狭い思いをしたが、それも、結果から言えば、正しい判断だった?

1991年
マジック・ジョンソン、HIV感染を告白。
当時、シカゴでは、マイケル・ジョーダン全盛期で、大盛り上がりだった。
まだ、HIVに対する治療法が確立されておらず、彼が、ゲームに出るのを疑問視する向きも多かったが。

1992年
ブッシュ、ビル・クリントンに敗れる。
ブッシュは、クェートでの作戦にも成功し、自身満々だったが、団塊の世代のクリントンに敗れ、茫然自失状態だった。
経済停滞が、主因だが、民主党の強いシカゴでは大盛り上がりだった。
副大統領だったクエイルが、スペリング大会で、poteto の綴りの最後に、"e"を加えようとして、笑いものになった事件も久しぶりに思い出したが、日本でも報道されていたのだろうか。

1993年
映画ジュラシックパーク公開。
早速見に行って、次いでに、原作の小説も、日本語、英語、両方で読んだ。
スピルバーグ監督が乗りに乗っていた時期の、SF仕立ての恐竜もので、その映像がすばらしかった。
確か、フロリダのMGMスタジオにも撮影に使った恐竜の展示があったように思う。
アナハイムのユニバーサル・スタジオの方だったかな?

1994年
元妻殺害の第一容疑者OJシンプソン、警察に低速チェイスされる。
これもテレビ中継されていたのをよく覚えている。
ドラマのようだったが、現実だった。
その後の裁判も特異で、高給弁護士を多数雇ったOJシンプソンが無罪を勝ち取ってしまった。
民事では有罪になったが、日本ではありえないと思った。

ちょっと長くなったが、こんな感じで、三面記事的なものも含めたアメリカの現代史が描かれ、その時の音楽業界の様子、著者の活動の様子が並行して描かれている。
かなりマニアックな本だが、アメリカの現代史、ヒップ・ホップの歴史などに興味のある方はいかが?
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