人間失格 太宰治
ようやく読みました
名著というか、有名図書のひとつでありますが、
この年齢に至るまで、なんとなく敬遠しており
このたび、縁があってようやく読んだのでありますが
感想としましては
子供に読ませるべきではないな
そんな具合であります
わたくしだけかもしれませんが、なんというか
この大人っぷりというか無駄に年輪を重ねてきただけあって
こういう煽られる文章というか
くすぐられるというか、妙な”ダメ共感”みたいなのを
斜に構えて読めるからよかったのだが
俺のように知能がたらない奴の場合
中学、あるいは高校、下手うてば大学の時にでも
こんなもん読んでたら、鬱必至というか
鬱になったうえ、鬱を肯定とか
ありえない話でもなしとかなんとか
と、あらすじを書くまでもない気がするのでありますが
ともかく、私は人間失格しておりますという
ダメな人が、ダメなりにいろいろと生きてきたんだが
最終的には、やっぱりダメな人はダメなのよという具合
(まったく読み解けていません)
しかし、現在の私からすると
妙な共感はたしかに覚えるものの
そんだけお道化できるなら、ダメちゃうやんと
思ったりもするもの
なんというか、昨今のダメ人間については
そのお道化すらすることができない人が増えている
なるほど、そうするともう、この小説も古いのだなとか
思ったりなんだったり
人間に対する恐怖というところの描写は
ひどく納得できるもので、ただ、それでも
なんか納得いかないのは
やたら姉にモテるところ
個人的に、そんな風になれるんだったら
俺だって人間失格する、と鼻息をあらげて叫ぶほどでありますが
なんというか、ダメ臭によって寄せつける女みたいなの
その話も面白くありました
二人目のヨメである、純粋無垢なタバコ屋の女の子との話が
とても切ないというか、絶望感というか、ネトラレ感というか
誰が悪いでもなく、事実によって、何もかもがダメになる
自分がよくても他人がよくないというところが
ステキすぎてよかったのでありますが
非常に居き難い世情を歌ってありました
個人的に、思想へと走りながら
その思想に熱狂する人をニヒリズムに似た皮肉で
あざ笑っているところ、そのスタンスこそが
真のダメな気がしたのでありますが
太宰治という人は、これを書くことで
書かれたもののダメさよりも、それを承知した上で書いて
なお改めない、その己のダメさ自身が
最高の作品だとか、思ってたらいいんだが
思わずも、はからずも、そうなっているような気がして
ああ、そうか
太宰はかわいそうな人だったのだ
と、帰結したのでありました
読んでおくにこしたことはないですが
あまり若いみそらで読むものではないなと
そんな感想を抱きましたて
ファンに怒られそうな内容だわ
ようやく読みました
名著というか、有名図書のひとつでありますが、
この年齢に至るまで、なんとなく敬遠しており
このたび、縁があってようやく読んだのでありますが
感想としましては
子供に読ませるべきではないな
そんな具合であります
わたくしだけかもしれませんが、なんというか
この大人っぷりというか無駄に年輪を重ねてきただけあって
こういう煽られる文章というか
くすぐられるというか、妙な”ダメ共感”みたいなのを
斜に構えて読めるからよかったのだが
俺のように知能がたらない奴の場合
中学、あるいは高校、下手うてば大学の時にでも
こんなもん読んでたら、鬱必至というか
鬱になったうえ、鬱を肯定とか
ありえない話でもなしとかなんとか
と、あらすじを書くまでもない気がするのでありますが
ともかく、私は人間失格しておりますという
ダメな人が、ダメなりにいろいろと生きてきたんだが
最終的には、やっぱりダメな人はダメなのよという具合
(まったく読み解けていません)
しかし、現在の私からすると
妙な共感はたしかに覚えるものの
そんだけお道化できるなら、ダメちゃうやんと
思ったりもするもの
なんというか、昨今のダメ人間については
そのお道化すらすることができない人が増えている
なるほど、そうするともう、この小説も古いのだなとか
思ったりなんだったり
人間に対する恐怖というところの描写は
ひどく納得できるもので、ただ、それでも
なんか納得いかないのは
やたら姉にモテるところ
個人的に、そんな風になれるんだったら
俺だって人間失格する、と鼻息をあらげて叫ぶほどでありますが
なんというか、ダメ臭によって寄せつける女みたいなの
その話も面白くありました
二人目のヨメである、純粋無垢なタバコ屋の女の子との話が
とても切ないというか、絶望感というか、ネトラレ感というか
誰が悪いでもなく、事実によって、何もかもがダメになる
自分がよくても他人がよくないというところが
ステキすぎてよかったのでありますが
非常に居き難い世情を歌ってありました
個人的に、思想へと走りながら
その思想に熱狂する人をニヒリズムに似た皮肉で
あざ笑っているところ、そのスタンスこそが
真のダメな気がしたのでありますが
太宰治という人は、これを書くことで
書かれたもののダメさよりも、それを承知した上で書いて
なお改めない、その己のダメさ自身が
最高の作品だとか、思ってたらいいんだが
思わずも、はからずも、そうなっているような気がして
ああ、そうか
太宰はかわいそうな人だったのだ
と、帰結したのでありました
読んでおくにこしたことはないですが
あまり若いみそらで読むものではないなと
そんな感想を抱きましたて
ファンに怒られそうな内容だわ