CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

読んでいない本について堂々と語る方法

2009-05-28 22:02:44 | 読書感想文とか読み物レビウー
読んでいない本について堂々と語る方法
著:ピエール・バイヤール

読み終わるのに時間がかかってしまった
というわけで、この本の題名に
ハナから挑戦しているような出だしでありますが
読みました

読みました

この言葉は、そもそもどういう事象だと定義づけられるか
そういう話から(でもないんだけども)始まるのであります
まぁ、遠目というかそれだけを聞くと
なんでもありというか、ただのゴネ本ではないかしら
そういう加減でもありますが、まぁ
読み物というか、あるかもね、という
本の比較的正しい楽しみ方を与えてくれるそれでありました

本を読んでいなくても、そもそも
人は本の感想とかを言い始める
それは見聞きしたそれであって、実際読んでないことは
ままあるのだ
そういうこともあると、思いつつ、さらに広範になって
そもそも、読んだハナから忘れてしまうこともあるし
さらっと流して読むということもある
流して読むなんていう、ステキすぎる曖昧表現のおかげで
もはや、読むということは定義づけられない

さらに発展すると、書いている本人もそもそも
書いたことを覚えていない節がある、自分の作品を
読み返さない奴なんてざらだ

そんなわけで、読むという行為自体が
そもそもなんなのかわからない
ただ、本という媒体があるだけで
それを中心に、何かわからない話題のようなそれができて
そういう空気が、そもそも
読書というそれではないかという話だったような
そうでもないような

ともかく、本というものは存在するけども
それを正確に理解できるものでもないし
人によって、そう思うこともあれば、そうじゃないことも
当然ある、ということは、同じものを読んでいるかどうかすらも
定義できなくなるので
もう、読んでようと読んでいまいと
ともかく、自分の感想(それにまつわる話、感じたこと、思ったこと)を
ばばっと自信を持っていえば、十分
そういう、中学生の読書感想文にぴったりじゃないかと
思わないでもない話でありました

書評がいかに、こけおどしでできているのかとか
そういうことを言うんでもないが
ただ、読むとか、読んだということは
偉いでもないし、悪いでもないし、なんでもない
ただの余興であるんだから
あまり気を入れて読みなさるなという話だったように

私は感じましたので記しておくのであります
悪魔の証明とは違うけども
なんというか、くだらなく、つまらなくある
なんだそりゃという、オチのないお話でありました