CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

ジョーカー・ゲーム

2010-01-20 22:07:41 | 読書感想文とか読み物レビウー
ジョーカー・ゲーム  作:柳広司

ミステリー小説であります
ぼつぼつ本を読んでいますが、久しぶりに当たったというか
面白かったと思わずうなったのでありました
舞台設定がかなり好みでありまして
二次大戦中に特殊諜報部隊
いわゆるスパイ活動をおこなうもろもろの機関が
秘密裏に作られた、そのお話
とまぁ、ステキにくすぐられるのであります

内容はいくつかの事件を
その諜報機関があかしていくというか、その機関に属する
名前のないスパイたちが解いていく、あるいは
巻き込まれていく、遂行していくといった具合で
謎かけは、そんなに難しくないんだが
読みやすい文章の流れと、絶妙な短さで
ぽんぽんと読めてすごく面白かった
たぶん、これだなと思うんだが、それを思ったからといって
何というわけでなく、やっぱりそうだったと
思うに至る前に、一気に解決するというか
ともかく、軽快に読めるのが魅力であります

何度も繰り返される
スパイとはこういうものだという教訓が
若干鼻につくというか、なんか、あれだなと思うのですが
どっかで連載していたと思われますので
その際に、端的にこの設定を説明しているわけで
うまい使い方だなどと、また
偉そうなことを考えてしまったのであります

化かし合いと、トリックが面白いというよりは
話の筋というか、流れるように進む
テンポのよい物語が面白いという
ステキな小説でありました
人間心理ではないんだが、なんか描写されているいちいちが
面白いと思えたのであります
実際は、そんなわけあるかという
天才ばっかりなので、辟易するわけですが
それはそれとして、いいなぁと感じたのであります

続編も出ているらしいので
読んでみようかとも思ったり考えたりしつつ
メモっておくのでした