CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

ローマで語る

2010-06-14 21:52:22 | 読書感想文とか読み物レビウー
ローマで語る  著:塩野七生×アントニオ・シモーネ

塩野七生の本で新しい
ただそういう理由で買ってしまった
本を買うときは、ちゃんと中身を確認しましょう
これは、小説とか、いわゆる塩野七生本ではなくて、
彼女と、その息子との対話集
しかも、映画について語り合うという
ただの親子のお話でありました

内容は、正直、そんなに映画を見ない私にとっては
さっぱり理解できない代物でありまして
二人が、あれはどうだったとか、そういうのを
親子として語り合ってるわけなんだが
どうにも、その会話を楽しめない
映画話としても、わからないから楽しめないし
親子対話としてどうかというと、とりたてて親子らしいところもない
なんというか、なんでこの本を俺は手にとったんだと
がっくりしてしまった次第でありました

だからといって、すごくつまらない本というわけでなくて
完全に、私が読みたかった本でないというだけでありまして
映画監督とか、俳優とかの名前が出てきても
もうひとつぴんとこないのですが、
見たことない映画でも、その内容が歴史物であったり
あるいは、まったく関係ないというか、
人情ものとか、喜劇とかであっても、
この二人が解説してくれるとすごく面白そうに見えてしまう
そういうところがステキでありました

映画とか、物語のとらえかたというのは
いわゆる娯楽であるのだから
こういう人が言ったからなんて理由で見たらだめだとも
思うわけでありますが、
そこはそれ、権威に弱いわたくしのようなのには
ああ、そうやって見るものなのか、そこがおもしろみなのかと
説明されるとありがたいところでありました
また、見るかどうかは全く未知数というか
確率として低いんですけども、見ようと思ったときに
ここで見かけたタイトルを優先しようかなとまで思うのであります

個人的に心にとまったのは
300のお話でありまして
先日テレビでやってたそうですが、うっかり見損ねてしまい
見た人が、実にすばらしいB級映画だったと褒めておったんですが
それについて、同じようにB級と断じておきながら
それでいて、その時代考証むちゃくちゃでも
戦術考証はなかなかよくできてたとか、
なんか聞いてるとすごい話だったんじゃないかしらと
興奮したものであります

洋画をよく見ますという人には
すごく面白いのかもしれないと思ったりしつつ
わたくしのようなのにも、それなりに
映画の面白さとかを教えてくれる本でありましたとさ