CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】夜明けの街で

2013-10-29 21:22:41 | 読書感想文とか読み物レビウー
夜明けの街で  作:東野圭吾

有名作家のものも読まなくてはと、
ずっとずっと縁がなくて読んでいなかった
東野圭吾作品であります
この本が、氏の作品群でどういう位置づけなのか
まったくわかりませんが、
面白おかしく読めたのでメモるのであります

内容は、不倫に関するあれこれといったところでありました、
不倫なんてするかよという男性が、あれよあれよと
不倫にはまっていくという、まぁ、ありがちな内容でありながら
その落ち方がリアルといっていいのかわかりませんが、
なんとなし、説得力があるように思う
そんな、驚愕の内容でありました
あまつ、不倫してみたいとすら思うほどでありました
独身なのに

燃え上がるといっていのかわかりませんが、
不誠実であるとか、道徳だとか、そういうのは別にして
不倫というのも、ひとつのイベントというか、
さほどに特別ではないといわぬばかりに展開されていき
その、次第に危ない方向というか、不倫にのめりこんでいく
描写が恐ろしいといっていいのか、読んでいるこっちが、
投影できる内容でありながら、それをさらに
情熱というか、不倫に浮かされたそれで踏み越えていくような
そういう危うさが、読んでいて楽しかったのでありました

もっとも、その不倫がどうしたというのは
メインテーマの一つでありますが、
それとは別に、事件性のある内容が盛り込まれて
当たり前のようにサスペンスに仕立てられておりました
そっちについては、結構速い段階で、こうかなと
目星がつけられる感じでありましたが
それはそれで、読みやすくて面白いと
うなづいたのでありました

罪というものを描きながら、
それと同じ時間軸で、人間くさい情熱というか、
不倫という形で人間が描かれていて
非常に面白いなと感じたのでありました
別のも読んでみようと想います