あの天才がなぜ転落 著:玉手 義朗
12人の破滅を迎えた天才たちのことを記し、
そのどこがいけなかったのか、失敗の反省を促す
そんな本でありました
破滅といいつつも、決してそうとも言い切れない内容も含まれるのだが
まぁ、最終的に何をもって破滅と呼ぶのかといった
哲学めいたことにもつながってしまうのだけども
おおよそ、一代で財を成し、そのまま、うまく終われなかった
そういうお話が山ほど出てきたのであります
半分くらいは日本人実業の歴史といった感じではあるのだが、
ニコラ・テスラとか、ジョン・ローとか、ゴーギャンとかも出てきて
多岐にわたって読み応えのある内容でありました
実際に、どんな人生だったか、どの人のことも知らなかったので
そういう伝記として読んでも
面白いことこの上ない一冊だったと思うのである
人生は、欲をかきすぎてはいけないというものでもあるが、
かわいそうとしか言いようのない事例も含まれていて、
たまたま、持っている大規模農場のそこかしこから
砂金が出てきてしまったから、人が勝手に入りこんできて
荒らされまくって、その闘争に、なんと敗れてしまうという
悲惨極まりない話だとか、
さまざまな再建に名乗りをあげて、
本当に善意でそれをやり遂げてきて、ある失敗を機に
それでも、全財産を費やして、失敗を帳消しにした話とか
これはもう、失敗と呼ばないというか
あまりにもかっこよすぎるだろうと
震えるような内容もあったり
大変面白いのでありました
それぞれの失敗は、ここがよくなかったと
確かに書かれている通りではあるが、
そうできない、あるいは、しなかったというところに
人間があり、歴史があるんだろうなとも思えて、
あえてではあろうけども、
悪人とはいえない人たちが、自ら制御できない域に達してしまったと
そういう話のようにも思えて、
分相応とは、誰が、どのように決めるものか
人生に転がる、様々な罠のようなものも
感じてならない内容であったと思うのである
むやみに責任を背負いたいことはないと
常々思っているが、そういう心持は
また、彼ら失敗をした天才たちの気概とはまるで相容れず
どちらがよいのか、それもまた
考えさせられたように思うのでありました
面白かったけど、悲しい話も多かった
12人の破滅を迎えた天才たちのことを記し、
そのどこがいけなかったのか、失敗の反省を促す
そんな本でありました
破滅といいつつも、決してそうとも言い切れない内容も含まれるのだが
まぁ、最終的に何をもって破滅と呼ぶのかといった
哲学めいたことにもつながってしまうのだけども
おおよそ、一代で財を成し、そのまま、うまく終われなかった
そういうお話が山ほど出てきたのであります
半分くらいは日本人実業の歴史といった感じではあるのだが、
ニコラ・テスラとか、ジョン・ローとか、ゴーギャンとかも出てきて
多岐にわたって読み応えのある内容でありました
実際に、どんな人生だったか、どの人のことも知らなかったので
そういう伝記として読んでも
面白いことこの上ない一冊だったと思うのである
人生は、欲をかきすぎてはいけないというものでもあるが、
かわいそうとしか言いようのない事例も含まれていて、
たまたま、持っている大規模農場のそこかしこから
砂金が出てきてしまったから、人が勝手に入りこんできて
荒らされまくって、その闘争に、なんと敗れてしまうという
悲惨極まりない話だとか、
さまざまな再建に名乗りをあげて、
本当に善意でそれをやり遂げてきて、ある失敗を機に
それでも、全財産を費やして、失敗を帳消しにした話とか
これはもう、失敗と呼ばないというか
あまりにもかっこよすぎるだろうと
震えるような内容もあったり
大変面白いのでありました
それぞれの失敗は、ここがよくなかったと
確かに書かれている通りではあるが、
そうできない、あるいは、しなかったというところに
人間があり、歴史があるんだろうなとも思えて、
あえてではあろうけども、
悪人とはいえない人たちが、自ら制御できない域に達してしまったと
そういう話のようにも思えて、
分相応とは、誰が、どのように決めるものか
人生に転がる、様々な罠のようなものも
感じてならない内容であったと思うのである
むやみに責任を背負いたいことはないと
常々思っているが、そういう心持は
また、彼ら失敗をした天才たちの気概とはまるで相容れず
どちらがよいのか、それもまた
考えさせられたように思うのでありました
面白かったけど、悲しい話も多かった