CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【映画】エルヴィス

2022-08-16 21:21:54 | ドラマ映画テレビ感想
ここのところ、立て続けに映画見てるわけでありますが
うっかり「峠」を見逃してしまったので、
こっちはぎりぎり最終上映に間に合ったのでよかったと安堵しつつ
なるほど、そうだったのかと、本当かどうかわからんが
エルヴィス・プレスリーという人について
わかったような気になったのでありました

ルーツはブラックミュージックにあった
という感じなのでありますが、
これは、昨今流行りのBLM的な配慮というか、
そういう解釈からなのか、本当にそうなのか
そのあたりはわからないのだけども、
序盤、今でいうところのトラッシュみたいな生活をしていたエルヴィスが、
近所の黒人たちと遊んでいるときに、黒人の音楽に出会い
トリップしてしまうという体験から始まるのが
なかなか斬新というか、なんか漫画のコマワリみたいになったり、
えらい遊んでる演出だなと思いつつ、
なんだかんだ、音楽を楽しみながら見たのでありました

エルヴィスの仕掛け人である「大佐」なる人物の
まぁ、悪徳というか、悪業極まりない感じも見所でありましたが
エルヴィスがカリスマとして爆発的に売れる
その裏で、そうではない男の姿というのもあったり、
面白くはあるんだが、そのあたりが、どれもこれももうちょっと踏み込んだりしたらいいのにと
思わなくもない、匂わせみたいな感じだけで終わってしまうので
映画として没頭するというほどではなかったのが正直なところながら
嘘か誠か、腰をふるだけで女の子が卒倒していくというシーンが
ギャグのように見えつつも、実際あんな感じだったのかもなと
刺激が強すぎた当時という世相みたいなのが見えて
とても面白かったのでありました

まぁ、やっぱり世代がちょっと上過ぎるというのが一番問題で、
その音楽の革新性というのが、あまりにも今に受け継がれすぎている
ロックのド定番というのが、懐かしいメロディとしてすら知らないというのが
ちょっと歯がゆいところだったんだけども、
それでも、いくつかは知ってる曲があって楽しめたり
それでいて、一番有名だと思われる、ラブミーテンダーが流れないのはどうなってんだとか
思ったんだけども、実際は知らないだけで歌ってたんだろうか
基本的には、ブラックルーツのかっこいい音楽にスポットが当たってて
そこはそこだけで楽しかったからよかったわけだけども
落ち目になってから復活というあたりが
映画としても、また、人生としても最高だったんだろうなと
思わせられるのでありました

とはいえ、かなり悲惨な最期になるのは
知っていたわけだけども、誰が彼をそこまでしたのか
そのあたりが、この映画で「大佐ではない」と大佐がいうという作りになっていて、
見た感想として、確かにそうかもしれんが、
みんながそうしたといいたいんだろうかと、
やや鼻白んでしまったのだが、考えすぎだろうか

最終的に、本物の映像が出てきたとき
すごい太ってたけど、やっぱりあの声がかっこいいと
聞きほれたのでありましたとさ
しかし本当に、思った以上に、プレスリーというコンテンツを知らないな
そういう世代なんだなとも思ったのである