CLASS3103 三十三組

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べらぼう  『青楼美人』の見る夢は

2025-03-11 21:08:40 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「べらぼう」
所要があってリアタイ視聴できなかったけど、ようやっと見ることができました

いよいよ瀬川の身請けがというところで、
その周辺と本屋とのあれこれを描いていたわけで、
背景のあたりもかなり面白かったし、
吉原も一枚岩じゃねぇというのが、この後どうなってくるかとか
楽しみのタネもまかれたわけだが、
江戸城内もなかなかきな臭く面白いかぎりである
けど、エロ本みたいなもん献上して、それでよしとなるもんかねぇ
あの本は本当にあったんだろうかと不思議なんだが
ともかく、アイデアと実行力の凄さには恐れ入り谷でありました

ま、そういう話しもあったなと正直、
そこはそこで楽しんだものの、やっぱり、蔦重と瀬川の慣れ果てといったらいいのか
挙句というのを見たのが最高にかっこよかったというか
一つの時代、ドラマ的にもひと段落ついたみたいな感じなのか
凄くいいシーンになってて、正直感動で泣いてしまった
あんな幼馴染の別れというのは、なんというか
今時、いや、時代劇だからこそといっていいような、実にすばらしい人情話しになってて
本当、おいちゃん泣いちゃうわ
また、こういう時にかぎってというか、なんだかんだ、忘八どもも
人情に関しては人並み以上に分厚く見えるといったらいいのか、
親父様が、どどんと50両肩代わりしてくれたのは、気風の良さと人の良さだなと思うのだけど、
蔦重が本を渡すのを「なんか障りがあるのかい?」なんて返しちゃう旦那がまた
実にすばらしかった、あれを阿吽というでもなく、
さらっと「ですよね」という感じで引き受けてしまう蔦重との
この軽妙なやりとりに漂う人情味が、まぁたまらんなと思ったのである

そういうおぜん立てを見てからの瀬川との幼馴染トークというか、
これまでを思い、これからへのはなむけをという会話が
まぁ、最初からそういう会話できてたら、
お稲荷様にバ~カ!とか言われないで済んだんじゃねぇかと思うくらい
「お前と同じ夢を見ている」なんてのは、本当にもう、
セリフもいいなと思ったが、
あれをセリフだけかぶせて、聞いている花魁の表情で画面作ったのが実に素晴らしくて
ここに、小芝風花の表情が完璧にはまって、まるで絵みたいになってたのが
本当、最高によかった
笑顔といっていいのか、泣き顔といっていいのか、
どっちともという表情なんだけど、そこに加えて、
昔馴染み、幼馴染との思い出というのが乗っかった感じが、幼さみたいな感じで出てたのが
本当、天才じゃないかと思うほど見事な表情で彩られていて素晴らしかったと思うばかり

最後の「さらばえ」に繋がり、そしてそこからの大売り出しの流れとかも
実に気持ちよかったわけだが、最後にまた、赤子面が妙な事いって
気持ち悪く終わってしまったわけだが、それはそれとして、
あの日の吉原というものは、一つ頂上を見たかのような気持ちよさがあって
素晴らしかったとかみしめたのでありました
凄いよかった、もうちょっとだけ出番あるようだけど、瀬川には最後のあたりにもう一度出てきてほしいな