拝啓、本が売れません 作:額賀 澪
半分くらいはノンフィクションじゃないか
そう思うような、ドタバタドキュメンタリコメディでした
作者でもあり、主人公でもある額賀さんが、
デビューから今にいたり、
そもそも今の出版業界、いや、小説業界とは
どうなっていくのか、どうなってんだと
やきもきしながら、売れていくため
いや、食べていくためにどうするかと
様々な人に聞いてまわったり、訊ねてまわったりと
面白おかしい道中を描いているのでありました
若くして作家になり、何冊も出しているのだけども、
最近、いよいよ初刷りの数が減ってきたり
確実に、自分が死に向かっているのではないかと
己の出自でもある、ゆとり世代というレッテルと
戦ったり、自虐したりしながら
第一線で、今こんな世の中でも
流行っている本屋や本というものについて
学んでいくというものでありました
面白いことは絶対に必要だけども、
何かしら、仕掛けたり、売るための努力をしないと
小説というものはもう、なかなかどうして
食べていけるようなそれこれに
ならないのかもしれないと
そんな現実を、生々しくレポートしていて
大変興味深いのでありました
個人的に驚きだったのが、
文庫本になると、結構内容が書き直されているということで、
表紙が確かにポップになっているというか、
それまでと違う様相になるなぁとは思っていたが、
案外、内容のほうも、細かなところで調整されていたりするそうで
これはなかなか発見でありました、
というか、そういうことをされてしまうと
マニアだと、差分を読みたくなってしまうんじゃないのか
と、そこまで気付いて、円城塔さんが言ってた
小説はもはやアーカイブするしかないというのは
こういうことかしらとも思ったり考えたりしたのであります
とはいえ、ライトノベルというジャンルが凄く流行っているようにも見えるが、
それもまた、大変な努力があり、営業力や
メディアミックスするという力があってこそなのだというのが
なかなかに含蓄というか、当たり前の話で感激なのであります
アニメ化しやすいとか考えるのは愚の骨頂で、
なにせ原作が面白くなければいけないし、
面白ければ、難しいといわれても
そういうのを現実化する、アニメ化するというスタッフの仕事であって
知ったことではないというのも、なるほどなと
思わされたりしたのでありました
業界に詳しくないので、大変有名な人のインタビューも
掲載されていたと思うのでありますが、
本を売る人、と一口にいっても
様々な売る人というジャンルがあって
それぞれにプロがいて、みんな
大変に働いているのだなと、子供みたいに感動というか
なるほどなぁと思わされて読み終えたのであります
最終的には、この本そのものが
壮大な売るための実験であるというオチなんだけども
まぁ、それはそれ、面白いかもと思わされたのである
半分くらいはノンフィクションじゃないか
そう思うような、ドタバタドキュメンタリコメディでした
作者でもあり、主人公でもある額賀さんが、
デビューから今にいたり、
そもそも今の出版業界、いや、小説業界とは
どうなっていくのか、どうなってんだと
やきもきしながら、売れていくため
いや、食べていくためにどうするかと
様々な人に聞いてまわったり、訊ねてまわったりと
面白おかしい道中を描いているのでありました
若くして作家になり、何冊も出しているのだけども、
最近、いよいよ初刷りの数が減ってきたり
確実に、自分が死に向かっているのではないかと
己の出自でもある、ゆとり世代というレッテルと
戦ったり、自虐したりしながら
第一線で、今こんな世の中でも
流行っている本屋や本というものについて
学んでいくというものでありました
面白いことは絶対に必要だけども、
何かしら、仕掛けたり、売るための努力をしないと
小説というものはもう、なかなかどうして
食べていけるようなそれこれに
ならないのかもしれないと
そんな現実を、生々しくレポートしていて
大変興味深いのでありました
個人的に驚きだったのが、
文庫本になると、結構内容が書き直されているということで、
表紙が確かにポップになっているというか、
それまでと違う様相になるなぁとは思っていたが、
案外、内容のほうも、細かなところで調整されていたりするそうで
これはなかなか発見でありました、
というか、そういうことをされてしまうと
マニアだと、差分を読みたくなってしまうんじゃないのか
と、そこまで気付いて、円城塔さんが言ってた
小説はもはやアーカイブするしかないというのは
こういうことかしらとも思ったり考えたりしたのであります
とはいえ、ライトノベルというジャンルが凄く流行っているようにも見えるが、
それもまた、大変な努力があり、営業力や
メディアミックスするという力があってこそなのだというのが
なかなかに含蓄というか、当たり前の話で感激なのであります
アニメ化しやすいとか考えるのは愚の骨頂で、
なにせ原作が面白くなければいけないし、
面白ければ、難しいといわれても
そういうのを現実化する、アニメ化するというスタッフの仕事であって
知ったことではないというのも、なるほどなと
思わされたりしたのでありました
業界に詳しくないので、大変有名な人のインタビューも
掲載されていたと思うのでありますが、
本を売る人、と一口にいっても
様々な売る人というジャンルがあって
それぞれにプロがいて、みんな
大変に働いているのだなと、子供みたいに感動というか
なるほどなぁと思わされて読み終えたのであります
最終的には、この本そのものが
壮大な売るための実験であるというオチなんだけども
まぁ、それはそれ、面白いかもと思わされたのである