SILK シルク ピストフレーム

昔は多くの競輪選手やアマチュア競技者が使用した
SILK シルクのピストフレーム　40数年前の競輪選手の方達は
他にキング スピードやエバレストのフレームを使っていたのが
凄く記憶に残っています






このトラックレーサーは私の先輩で　世界選手権の強化選手にも
なった人が乗っていた物で　1970年以前の自転車です　それが
事情が有って私の所にやって来ました

使用部品はアマチュア競技者らしく　CAMPAGNOL カンパと
CINELLI チネリでまとめられています






この先輩とは良く練習をし　このフレームで今は無くなった
甲子園の競輪場で良く練習をしたのを思い出します

フレームは何度も塗り直しがされており　もうSILK シルクの
ロゴも有りませんが　細部に渡りシルクの特徴が良く出ています




長く伸ばしたヘッドラグ　これもシルクの特徴です








ヘッド小物は TANGE タンゲ グレースのトラック用だと思われます
二双肩のフォーククラウン　当時はほとんど丸フォークを使いましたが
このフォーククラウンもシルクを想像させる雰囲気です




シートにはラグを使わず　小さな補強板が使われています






ハンガーシェル　ヘッドラグと良く似たカットです
大振りなバックエンドの正爪

今となってはこの40年以上前のフレーム　古さは隠せませんが
当時は皆、こんな間延びのしたフレームを使っていました

この後　ケルビムなどのフレームが流行り出し　フレームの
形状が少し変わって来た気がします
リアセンターを詰め　フォークオフセットが少なくなって
フロントセンターも短くなって来ましたね






このフレーム　残念ながら私が使えるサイズでは無く
自転車史の資料として置いておいても良かったのですが
ご希望される方が居たので　お嫁に出しました

製造から40年以上経ったフレーム　また何処かで走っている
事でしょう