Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ボスフリー 本体 分解

2009-10-29 20:13:14 | 自転車整備 フリーホイール
さて前回の続きです SUNTOUR サンツアーの 6段ボスフリーの
本体の蓋を外す処までご紹介しましたが 今日はその内部を見て
頂きます このラチェット部分は商品に依って細かな所は異なり
ますが 基本的な構造、考え方に違いは有りません






手入れが悪く回転も固くなってしまった SUNTOUR サンツアー
前田工業のウルトラ 6 120mm巾対応で 専用のピンが出て
いない薄いチェーンを使うボスフリーです

前回はスプロケットとフリー本体の蓋を外し ボディ外部を
外そうとしている処まででした




では続きを・・



フリー本体の外側は持ち上げれば簡単に引き抜く事が出来ます
この時 フリーの内外 2ヶ所に入っているスチールボールは
ほとんど床に落ちます   本体内部が見えました






フリー本体をばらす時は 下にウエスを引いておくと良いですね
後でボールを集め易いです






フリー本体内側の上部には ほとんどのボスフリーで薄い
スペーサーが入っています これはラチェットの爪の抜け止めと
フリーの玉当りの調整の為です

工場で組み付時に スペーサーの厚さを調整しながら組んでいます






フリー本体外側の内部にはこの様なギザギザが刻んで有ります
この構造を boss ボスと呼ぶので これがボスフリーと呼ばれる
所以じゃないでしょうか

バネで開閉する爪がこれに引っ掛かり 進行方向にトルクを伝え
逆回転ではこの上を爪が滑り空転する構造です




最後にスプリングで止めてある ラチェットの爪を外します
ここの形状はフリーに依り多少違いますが 考え方は一緒です






普段から手入れをされたフリーなら この状態でグリスアップを
しますが 今回は全ての手入れをしたいので ハブから本体を
外します






フリー本体に 専用のフリー抜き工具をセットし モンキーで
緩めます 300mmのモンキーを用意しておくとそれ程,力も要らない
ですよ

商品に依って使う抜き工具が変りますが する事は一緒です
これの詳しい外し方は 過去日記 【 ボスフリーの 抜き方 】




これでボスフリーの全てが分解出来ました 後はこの各パーツを
綺麗に洗浄し組み付けますが これの作業風景は次回にします






今回の分解に使った工具はこれだけ 最近のカセットフリーなら
スプロケットリムバーは一つで済みますが ボスフリーの場合は
2丁必要です
下のフリーホイール バイスを使わなくても済む方法、手順で
今回はフリーをばらしてみました






前回少し触れました 頭が潰れたネジを緩めるドライバー
これはマイナスだけで無くプラス用も有ります
 
この先をネジの頭にカチ込みネジを緩める物ですが 
これでほとんどのネジを緩める事が出来ます
ま有れば便利かな? 程度の工具ですが・・・

引っ張る様で申し訳ないです 洗浄、グリスアップの様子は次回に

コメント (6)
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