Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ボスフリー 6段 メンテナンス・分解

2009-10-28 21:17:33 | 自転車整備 フリーホイール
最近は使われる事が無くなった 自転車の Boss ボスフリー
今回はサンツアーのボスフリー 6速の物を分解整備します






友人から預かったホイールに装着されていた SUNTOUR サンツアー
前田工業のボスフリーです これは 5段フリーから 6段フリーに
移行し始めた頃の ギア間隔が狭く バックエンド 120mm巾に
使えるウルトラ6 と呼ばれている物でしょう

スプロケットも良く錆びていますが 空転させるのが困難な位
調子が良く有りません おそらく内部はカピカピでしょう
これを最高の状態に生き返らせてやりましょう




まずは スプロケットを分解します 使う工具はスプロケットリムバー
2本です






このフリーはトップギアがねじ込みで 最近のカセットフリーで
使う ロックリングの用途を兼ねています ※ ここは正ネジです






トップギアを外すと 後の2速から6速までは スプライン構造の
はめ込みです 今のカセットフリーと構造は一緒ですね






6枚の歯とスペーサーが外れ ボスフリー本体だけになりました






今回の整備の主な目的は フリーの空転の状態を良くしてやる事
ボス本体を分解するのには蓋を外す必要が有ります 黒い部分が
蓋です カニ目レンチでやってみましょう  

この蓋はこんな簡単に開ける事は出来ません 又この位で緩んでも
困ります




この蓋は マイナスドライバーを当てがい 殴ってやるのが一番です
※ ここは逆ネジです






実は今使っているドライバー これは頭が潰れたネジを
ハンマーで殴り 頭にドライバーを食い込ませネジを緩めると
言う物で ドライバーの先はかなり硬度が有ります






蓋が少し緩めば 後はカニ目レンチでオッケイです 蓋が外れました
内部は想像していた通り カラカラ、カピカピで油気が全く有りません
見事です(笑)




ここに使われている スチールボールは仁丹と呼ばれる 1分玉
規格の呼びは 1/8 サイズ 3.175mmです
この小さなサイズの鋼球は ボールレースに組み込む際 
写真の様に一杯に入れて 一個抜く これはお約束事です




蓋が外れたので フリー本体の外側を外しましょう これは
持ち上げるだけで外れます 
少し引き上げただけで ハブ側のスチールボールが バラバラ
と落ちます ここでボールを良く無くすから注意が必要ですよ

ここまで作業を進めましたが まだ写真が沢山有ります
一度の日記にするには 長くなってしまうので続きは次回に
させて頂きます 
次はボスフリーの要 ラチェット部分をご覧頂けますよ

コメント (15)
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