Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

カンパ ピスト用ペダル メンテナンス 分解

2013-06-24 20:54:28 | 自転車整備 ペダル
1974年に登場した Campagnolo カンパニョーロ・スーパーレゲロのピスト用ペダルを
メンテナンスします






カンパニョーロ最初のペダルは 1950年発売の
初代 RECORD これは鉄のプレートを使ったとても
耐久性の高いものでした

今回メンテナンスをするのはアウタープレートが
アルミになったスーパーレゲロの未使用品です




実はこのペダル カンパの純正グリスが固く
なって来ていたので 2008年にマイクロロンを使い
一度グリスの入れ替えを行っています それを
もう一度グリスを替えてやります




このペダルの整備に使う工具はこれだけ 他のペダルも
基本は大きく変わりませんので今回の行程はお役に立つと
思います






まずペダルキャプを外します これには専用工具が
有りますが私は持ち合わせていないので 傷が付くのを
覚悟の上でプライヤーでネジを緩めます ※ 正ネジです






キャップを外すと回転部分が見えます 構造は
カップ&コーンです






ペダルのシャフトに小さなモンキーレンチを掛けます
スパナを使うならサイズは 15mm






ロックナットには 11mm のスパナです






ロックナットを緩め取り外します ※ 正ネジです
舌付ワッシャーが玉押しに埋め込まれた状態に
なっています






玉押しとワッシャーを一緒に外してしまいます
ここは 13mm のスパナ ※ 正ネジです
ゆっくりと玉押しを緩めるとワッシャーも一緒に
付いてきます もし固ければ先に舌付ワッシャーを
外してやれば良いですね






カンパはこの様にワッシャーが玉押しに埋め込まれ
面が平面になる様になっています 綺麗な工作ですね




ペダルの表側のスモールパーツはこれで外れました






シャフトを抜きましょう ボールを無くない様に
注意が必要です




スチールボールを玉受けから取り出します






表も裏も全てのボールを取り出しました






これでペダルの分解は完了です





反対側のペダルもする事は一緒です 玉押しを
外す時固ければ 先に舌付ワッシャーを外すと
軽く回る様になります






シャフトには色々な情報が刻まれています
BREV CAMP カンパニョーロの証し
9/16×20 ねじの規格ですね ネジの外径が
14.29mm ねじ山が1インチ辺り 20山です






右側のシャフトには D の文字が有ります Destraの
略かな 左側は S の刻印 イタリア語の Sinistra
でしょう
ペダルの取付けネジは 右側正ネジ 左側逆ネジです




玉押しには CAMP と 7×075 の文字が有ります
これもネジの規格でしょう でもミリネジの
7mm ってあまり見ないですよね






スチールボールは 5/32 3.9688mm です
これが一つの玉受けに 12個使われています





今回のメンテナンスは使ったマイクロロンのルブリカントが硬化し全く回らなくなった為で
今回やっと重い腰を上げました この様な状態の物がまだ数ペア有りますそんな可哀想な
部品たちも続いてやってあげたいですね 次は洗浄をしてやりましょう

マイクロロンは使わず保管しておくと こんな症状が出ます 【 マイクロロンの 不具合 】

次回の記事 【 カンパ ピスト用ペダル メンテナンス 洗浄 】

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