Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ホイールのメンテナンス ニップルの取替え

2015-07-06 20:34:48 | ホイール
前回ホイールのボスフリーを外していたらニップルが一個破損しました
それを取替えます





ホイールからボスフリーを抜く作業をしているとパン!と言う音と共に
ニップルの頭が飛びました この様な頭の破損は自分のホイールでは
初めてです






ニップルを外しましたアルミニップルですが ホイールを
組んでから 35年経っています、経年劣化でしょうか






最近はほとんどアルミニップルを使っています
予備を出して来ました




リムのハトメに古い頭が残っています






先の細い物で取りました 今回のニップルを観察すると
リムのハトメに接触している部分が良く解ります そして
ホイールを組む際 ニップルとハトメの間でとても強い
摩擦が生じているのが想像出来ました ホイールを組む時
この様な事が参考になります






新しいニップルを入れ振れ取りを行います






スポークにテンションが掛ったニップルを回す時
スポークを捩ってはいけません 左手が大事です




このホイールは 36穴ハブ+28穴リムを使った
変則組をしています スポークが飛ぶと普通の
ホイールでは出ない様な振れ方をします
センターゲージを使い再度調整して行きます








かと言ってそんな無茶苦茶になる物では有りません
振れを取る際 リムをどちらへ寄せるかの確認程度です





Campagnolo UT-HU010 カンパですがそれ程高価な道具では有りません






この工具の良い処はこのシンプルさですね とても
使い易いです






この様な昔の平リムでホイールを組む時には
テンションメーターはまず使いませんが
ニップルが飛ぶなんて、どの程度張っているのか
見て見ます Park Tool TM-1




スポークをメーターの支持子に挟みます





グリップを離すと真ん中の測定子がバネの力で戻りスポークを押し上げます
そのスポークの曲がり具合によりテンションを数値化して行きます




測定子の逆側には数値を示すポインターが有り
今回は 12 近辺を指しています






その数値はスポークの種類に依っても変わります
今回のスポークの種類と太さを知る必要が有ります
付属のスポークゲージで測定 1.6mm の太さです




先程の 12 と言うのは単なる数字で これから換算表を
使いスポークの張力に替えます






まずスポーク欄 ラウンドのスチール 1.6mm の
縦列を見ます






そしてテンションメーターのポインターが示した数字
12 を右へ進み 先程の縦列と交わった所が スポーク
テンションです 58kgf がこのスポークの数値です

私がリムに無理をさせない様 緩めに張っているのですが
この程度のテンションでアルミと言えニップルの頭が
飛ぶ事は有りません 製造上の問題か劣化のいずれか
なんだと思います






前回ボスを抜いた後のハブには 装着時のグリスが
残っています これも拭き取ってしまいましょう
当時のカンパグリスです




KURE のパーツクリーナー 汚れの落ち具合と
乾燥の速度が気に入っています クリーナーだから
と言って強力に全てを、カサカサになるまで落せば
良いと言う物ではなく 優しさも欲しいですよね






回転部分も近くに有るので直接スプレーするのでは無く
一旦ウエスに取ってからグリスを拭き取りました






ネジ山も綺麗になりました BSC 規格 国産のフリーが
使えます Campagnolo NUOVO TIPO






クイックシャフトと駆動部にもオイルを注しておきましょう
SUPER LUBE 超耐久潤滑剤です






カンパニョーロのクイック 直レバー でも TIPO は
やはり RECORD とは違うんですよね 
高校生の時、直ぐに使う予定は無かったのですが
欲しくて買ったハブでした それから 10年程経って
から組んだホイールです





これで今回のメンテナンスは終了です クロモリのロードのスペアホイールとして
バックに入れて保管していますが思い出した時に たまに開けて確認はしています
バッグの中で他の生き物が育っていても嫌ですしね(笑) この様にしてまた保管
しておきます

前回の作業 【 ボスフリーを抜く サンツアー Perfect 】

コメント (4)
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