Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

シマノ TIAGRA ハブのグリスアップ

2012-03-24 20:16:16 | 自転車整備 ハブ
前回、分解洗浄したシマノのフロントハブ TIAGRA ティアグラ 今回は
新しいグリスを入れ組立 調整をしましょう 使用目的を考え防水を
考慮しながらの整備を進めます




前回洗浄し組立てを待つ ハブの回転部分のパーツ達
構造はカップ&コーンです






ハブ本体の玉受け部も綺麗に清掃が済んでいます






フロントハブは左右の構造が一緒です 片方の
玉受けにグリスを入れます 今回は DURA-ACE
デュラのグリスを選びました






スチールボールを並べて行きます HB-4400 に
使われている鋼球のサイズは 呼び 3/16 直径
4.7625mm が 10個使われています






グリスの量など確認したい事があれば この様に
玉押しを入れて手で回してみれば良いですね






そして玉押しを外してみると グリスの過不足が
良く解ります 今回は防水の事を考えもう少し
入れる事にします






もう片方の玉受けにもグリスを入れ ボールを
並べます






次はシャフトの準備です ハブシャフトには防錆のため
薄くグリスを塗っておくのが良いのですが この全ネジが
切って有るシャフトは グリスの量がかなり要ります

今回は粘度の高い潤滑剤 Super Lube スーパールブの
超耐久チェーン用潤滑剤を使います 本来雨天走行時に
威力を発揮しますが 今回の様な使い方も有りでしょう






スーパールブは指先で伸ばし 玉押しとダストキャップには
グリスを塗布しておきます






ハブフランジのこの部分はダストキャップと
樹脂シールで覆われ防水が求められる部分です
普段よりやや多目にグリスを使います






ハブシャフトをハブ本体に挿入します






次はハブシャフトを入れた 逆側からの作業です




玉押しをねじ込み






ワッシャーを入れ ロックナットを締め込みます

※ フロントハブのネジは全て正ネジです




玉当りの調整をします ここで使う工具は 13mm の
ハブスパナとモンキーレンチ

試合で使う様な決戦用ホイールは ガタが出る一歩手前の
シビアな所で調整しますが 今回の様な街乗りユースの
自転車ではそこまでする必要は有りません ゴリが感じ
られない程度の渋さで良いでしょう






最後に防水シールにグリスを塗り 玉押し部分に
はめ込みます これは簡単に入りますよ




これで完了です はみ出したグリスなどは
綺麗に拭いておくと良いですね





シマノ フロントハブ TIAGRA HB-4400 のグリスアップが完了しました

このハブのグレードを考えても 一般的には普段使いになるかと思いますが
その様な回転部は 整備の頻度が少なくて良い調整が良いかと思います
防水を考慮しやや多目のグリスを使い 玉当りはやや渋めに調整 これは
シビアな調整をするとやはり 早い時期にガタが発生するからですね

このグレードのハブ シマノの現行商品 HB-6400 を調べてみましたが
お値段が 1605円 う~ん お値段を考えると素晴らしい商品ですよ

前回の作業 【 シマノ フロントハブ ティアグラ 分解 整備 】

次の作業 【 自転車 カセットスプロケットを取り外す 】


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« シマノ フロントハブ ティア... | トップ | 自転車 カセットスプロケッ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ピンセットについて (Sen)
2012-03-25 08:18:04
丁寧な解説ときれいな写真で、いつも楽しく拝見させていただいています。
以前このブログでハブやベアリング洗浄していたのを見ながら整備したこともあります。
ベアリングをピンセットで摘むのに失敗したことはありませんが、落してしまわないかとても不安でした。
そこで、ホーザンの先丸ピンセットを使ってみたところ、とても安心感がありましたので、おせっかいと思いながら、ご紹介いたします。
http://www.hozan.co.jp/catalog/Tweezers/P878.htm
返信する
Senさん (Kino)
2012-03-26 10:16:27
コメントを有り難うございます

ピンセットは私も何本有るか解らないくらい有り 依り使い易い様に自分で手を加えた物もあります
でも最近はそれ程拘りは無く 手身近に有る物を使っています
 
今回の様なグリスの粘度でボールが落ちない様な方法はそれ程緊張感は無いのですが
粘度の低い油脂やグリス無しでボールを入れる時は 
先の細いピンセットの方が仕事がし易い時も有りますね

ご自分で道具を探し それが自分に合えばそれが一番良いですね
返信する

コメントを投稿

自転車整備 ハブ」カテゴリの最新記事