Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

マビック キシリウム カセットフリー点検

2017-11-03 20:03:20 | 自転車整備 フリーホイール
MAVIC マビックのクリンチャーホイールで Ksyriumu キシリウムと言うグレードが有ります
それに使っているカセットスプロケットに振れが出ています 点検してみましょう





私が知人の為に組んだ街乗り用のスポーツバイクですが これには20年程前の
マビックのキシリウムを使っています これのカセットフリーの歯が左右に振れています
その原因を探り対策を講じましょう






バーエンドバーとサドルで支えられるので天地逆にして
リアホイールを外しました






昨日シフトワイヤーが切れたのでそれの交換をした時に
スプロケットのローギアが左右に振れているのに気が付きました
この様にスケールを当ててフリーを回して見てみると確かに
1 ミリ弱振れています






一旦スプロケットを外してみましょう ロックリングを外す
専用工具です  SHIMANO TL-LR15 フリーホイールリムバー 






これはスプロケットリムバー フリーが回らない様に
使います 薄歯用です






モンキーレンチで黒いリムバーを回しロックリングを
緩めます ※ 正ネジです
この時スプロケットリムバーはモンキーとは逆の
方向へ力を入れ フリーが回らない様に保持しています




ロックリングが外れました






トップギアとその他のギアをフリー本体から抜きます







このマビックのフリーにはスプロケットを取付ける時に
樹脂製のスペーサーを入れています




この樹脂のスペーサーが変形して スプロケットを
左右に揺らすのじゃないかと想像していたのですが
いかがでしょう・・・ 実際かなり変形しています






これでホイールのフリー本体が全て観察出来ます
回してみるとこれ自体に不具合は無さそうです




樹脂のスペーサーは 1mm 少し有ります 新しい時は
もっと厚かった気もしますが 少し痩せましたね






用意して来たスペーサーは金属製で 1mm と 1.5mm の物です






両方を試してみましたが 薄い方はロックリングの締め代に
少し不安が有ります 1.5mm の方を使いましょう

このスペーサーの厚さは ローギアの時に変速機のプーリーケージが
スポークに接触しない事 トップギアにチェーンを掛けた時チェーンが
リアエンドやシートステー チェーンステーに当らない事 
加えてロックリングが確実に締まれば OK です 
後は変速機を調整する事で対応出来ます




スプロケットを取り付けます CLARIS クラリスの 8 速です






ロックリング用の工具で締め付けます 30~50N/m のトルクが
指定されていますがこれはかなり大きな力です
締め込む時は先程のチェーンが付いた工具は必要ありません


この後自転車に取付け確認しましたが振れは完全に止っていません
考えられるのはローギア自体の歪みですが そこまで確認していません
5速 6速時代のボスフリーはかなり揺れますが、そこまでは酷く有りません 
街乗りでは許容範囲でしょう 何かスッキリしませんがこれで様子を見てみます





百日紅の実が弾けだしました ピンク色の花から種になるまで長く楽しませてくれますね
長くシティサイクルの整備にお付き合い頂きましたが 久し振りのスポーツバイクでした
私も少し自転車に乗らなきゃ・・・


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