こんぶくろ池のジュウニヒトエ(十二単)は、昨年よりかなり増えたようだ。
遊歩道にも多数咲いているので、足下注意!
花が幾重にも重なってさく様子を十二単の衣装に見立てたのが命名の由来。
茎や葉や花全体が白い毛で覆われていて、いかにも雅な装いだ。
こんぶくろ池自然博物公園ではこの花も保護している。
シソ科キランソウ属
2014年4月29日午前10時30分ころ
こんぶくろ池自然博物公園
↓ 花びらは唇形で、上唇は小さく、下唇は3裂する。
花の大きさは約9mm。雄しべ4個、雌しべの柱頭は2裂
園芸的には、西洋種(花色は紫色)が「アジュガ」の名で普及。
参考資料「ヤマケイポケットガイド山の花」
こんぶくろ池のウワミズザクラ(上溝桜)は花が散り始めていた。
小さなサクランボが可愛い。色づくのが待ち遠しい。
昨年満開の時のウワミズザクラ(2013/4/17撮影)はこちら⇒ クリック
花は、葉が開いてから、新しい枝の先に6~8cmの総状花序を出す。
花弁5枚、雄しべは30本内外で花弁より長い。
落葉高木で樹高10~20mになる。
良く似たイヌザクラとの違いは、花序の基部に葉があること。
イヌザクラの花序の基部には葉がない。
バラ科サクラ属(ウワズミザクラ属)
2014年4月29日午前11時ころ
こんぶくろ池自然博物公園
こんぶくろ池のイヌザクラは満開を過ぎたところだった。
昨年よりやや遅く開花したようだ。
イヌザクラの花は、前年枝の下方に総状花序が数個互生、
径5mm位の白色の5弁花を多数咲かせる。
花弁の長さ2mm、雄しべは12~20本、花弁より長く伸びる。
花序は6~9cmになる。
花序枝には葉がつかないのが特徴。
(同属のウワミズザクラと区別できる)
バラ科サクラ属
2014年4月29日午前11時ころ
こんぶくろ池自然博物公園
2013/4/17撮影 イヌザクラ
農家の生け垣のベニカナメモチの花が開花し始めた。満開になるのも直ぐだ。
10cm前後の花序に小さな5弁花を多数つけるので
満開になると泡を吹いたように見える。
参考サイト植物雑学辞典カナメモチ
バラ科カナメモチ属
2014年4月28日午後5時15分ころ
↓ ベニカナメモチの花、雄しべ20本。
12月ころ、紅色の実がなる。忘れずに撮りたい。
(2014/04/28撮影)ベニカナメモチのツボミ
今年初めて、大堀川の草地にノヂシャ(野萵苣)が群生しているのに気づいた。
全国農村教育協会「形とくらしの雑草図鑑」によると、明治年間に導入されたそうで、今は堤防周辺、空き地、道ばたなどに偶発的に生育。越冬時はロゼットをつくる。チシャ(レタスのこと)とは無縁。茎は二又または数回分枝。4稜あり、稜にそって白い毛がある。高さは15~40cm。
参考サイト松江の花図鑑 ノヂシャ
オミナエシ科ノヂシャ属
2014年4月28日午後5時半ころ
↓ ノヂシャ(野萵苣)の花
枝先に直径約2mmの淡青色の5裂した筒形の小さな花を
10~20個をかためてつける。
雄しべは3個。長楕円形の苞葉が目立つ。
果実はやや扁平で、長さ2~4mm。
1室は結実し、他の2室は結実しないそうなので、確認したい。
大堀川防災調整池の水辺近く湿った場所に、タガラシ(田辛し)が増えた。
名前は、田にあり、噛むと辛味があることによる。
花の中央にある緑色の球は多数の雌しべが集まったもので、
花後この花床が生長して長球形の集合果になる。
キンポウゲ科 キンポウゲ属
2014年4月26日午前11時半ころ
近く側溝の中で咲くタガラシ 2014/4/23撮影
大堀川防災調整池でスカシタゴボウ(透田牛蒡)の花が満開。
花は、枝先に柄のある黄色で直径3~4mmの十字状花を多数開く。
短角果は長さ5~8mmの長楕円形。
花期は4~10月と長い。
参考サイト 植物雑学事典スカシタゴボウ
アブラナ科イヌガラシ属
2014年4月26日午前11時頃
↓ 2013/11/9撮影のスカシタゴボウのロゼット
柏の葉公園の大きなキリ(桐)のツボミが脹らんできた。
中には開花し始めたものもあった。
ゴマノハグサ科の植物は草木や低木が多いが、高木になるのはキリだけ。
ゴマノハグサ科キリ属
2014年4月25日午後1時半ころ
↓ 昨年出来た果実(果)、熟して先が2裂している。
↓ キリの巨木。
樹は日本の樹の中で最も軽く、木目が美しく、狂いが少ない。
柏の葉公園のカシワの新葉がではじめた。花はまだ見えないようだ。
ブナ科コナラ属
2014年4月25日午後1時40分ころ
↓ 若い花芽が出始めたカシワの木
↓ 昨年のカシワの葉と雄花?
↓ 出始めた若い葉(花芽もあるが良くわからない)
↓ 別の場所のカシワの新葉はそれらしくなっていた。花芽らしきものも見える。
街中では、ハナミズキの花が満開になった。
柏の葉公園と、高田小学校横の街路樹、近所のお宅のハナミズキを撮った。
2014年4月25日午後1時20分ころ
↓ 柏の葉公園のハナミズキ
↓ 街路樹のハナミズキ(2014/4/27午前6時50分ころ)
↓ 花びらに見えるものは総苞片で、長さ4~6cmの広倒卵形、先端がへこむ。
総苞片の中心に黄緑色の小さな花が15~20個集まった球形の頭状花序をつける。
↓ 民家のハナミズキ(2014/4/25午前7時45分ころ)
↓ 総苞片の中の頭状花序には、小さな花が15~20。
花弁は4個、長さ6mmほどの長楕円形で、そりかえる。
雄しべは4個、花弁より短い。
メモ
●大正時代のはじめに、東京市長がアメリカへサクラの苗木を贈った際に、その返礼に日本に贈られてきた「日米親善の木」として有名。
●庭木、公園樹、街路樹として植栽される。
●花はヤマボウシそっくりだが、ヤマボウシは総苞片の先がとがり、果実が集合果になる。
●花は葉が展開する前か同時に開花する。
●花弁のように見えるのは、総苞片で、長さ4~6cmの広倒卵形、先端がへこむ。
●総苞片の中心に黄緑色の小さな花が15~20個集まった球形の頭状花序をつける。
●花弁は4個、長さ6mmほどの長楕円形で、そりかえる。
●雄しべは4個、花弁より短い。
●萼筒は淡緑色で浅く4裂し、萼片は三角形。
参考文献 山と渓谷社「樹に咲く花」
柏の葉公園のモミジバフウ(紅葉葉楓)の雌花が可愛い形になった。
マンサク科 フウ属
2014年4月25日午後1時30分ころ
↓ モミジバフウ(紅葉葉楓)の雌花はすでに小さな果実、雄花は満開。
↓ 役目を終わった雄花は下へ落ち、雌花はすっかり果実。
↓ 木の下には沢山の雄花が
↓ 踏みつぶしてみたら、サクッと音がして、粉々になった。
↓ 枝先にも新葉
↓ 新葉の出たモミジバフウと駐車場横の並木
柏の葉公園のムラサキハシドイ(紫丁香花)_ライラック・リラの花が開花。
園芸品種が多く、花の色(淡紫・赤紫・赤・白)や形(一重咲き・八重咲き)と様々で、庭園樹とされる。5~6月に開花し、芳香があり、香水にも用いられる。
参考サイト 筑波実験植物園 ムラサキハシドイ
モクセイ科ハシドイ属
別名「ライラック、リラ」
2014年4月25日午後1時50分ころ
2014/4/8撮影の咲き始めのムラサキハシドイ(筑波実験植物園)
柏の葉公園のハンカチノキの花の開花に気づいたのが
4月20日だったので、5日間で満開になった。
ハンカチのように見えるものが2枚の苞葉。
咲き始めは葉と同じ緑色でやがて黄緑色から白色のハンカチになる。
花は1本の雌しべと多数の雄しべを持つ。
ミズキ科 ハンカチノキ属
別名「ハトノキ・ハンカチツリー・ゆうれいのき」
2014年4月25日午後12時40分ころ
↓ ハンカチノキの花
↓ ハンカチノキの花、1本の雌しべと多数の雄しべ。
↓ ハンカチノキの全形。後は管理センター。