こんぶくろ池のクサギ(臭木)が開花。今年は花数も多く、良い香りを楽しめた。
クサギの花は枝先きや葉腋から集散花序をだし、芳香のある花を多数つける。
クマツヅラ科クサギ属
2014年7月30日午前11時50分
↓ ツボミ多数。
メモ
2009/8/24柏の葉公園で撮影したクサギ(臭木)
↓ 花冠は5裂、裂片は平開する。裂片は白色で長さ1.1~1.3cmの広線形。
花筒は紅紫色で細く長さ2~2.5cm。
雄しべ4個と花柱は花冠から2.5~3.5cm突き出る。萼は紅紫色を帯び5浅裂する。
クサギには雄性期と雌性期があり、雄性先熟。
4個の雄しべが上を向き、雌しべは下を向いている。
時間が経つと、雄しべが下を向き、雌しべが上を向く。自家受粉を避けるため。
↓ 一つの花序の中でいろいろな状態が観察できる。
咲き始めは萼の中から白色の花冠が出てくる。
開花した花。
紅紫色の萼の間から薄緑色の果実が見える。
↓ 咲き始めは、5浅裂した萼の間から花冠が伸びてくる。
参考サイト樹木図鑑(クサギ)
大堀川防災調整池の金網ブロックの上で成長したアメリカタカサブロウの実。
キク科タカサブロウ属
2014年7月26日午前6時10分
↓ アメリカタカサブロウの花
直径5~7mm。白色の舌状花(雌性)と緑白色の筒状花(両生)からなる
↓ この金網ブロックまでは距離があり近づけない。
大雨のたびに泥水に冠水するが、雨がやむと直ぐに水が引くので、元気に生きているようだ。
昨年(2013/10/13)遊歩道脇で撮れたアメリカタカサブロウの果実
7月13日に撮ったノブドウ(野葡萄)の実が色づきはじめた。
ブドウ科 ノブドウ属 ツル性落葉低木
2014年7月26日午前6時20分
↓ 出来たての若い果実も多数。
開花している花もあるが、鮮明に撮れなかった。
↓ まだまだ先へ伸びる気配。ツボミ多数。
メモ
・落葉つる性植物。2分岐した巻きひげで植物にからみつく。
・花は葉と対生して集散花序をだし、小さな花を多数つける。
・花弁と雄しべは5個。雌しべ1個。
・ブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生して
虫えいを作ることが多く、紫色や碧色などになる。
・正常な果実は少ない。
山渓ハンデイィ図鑑「樹に咲く花」より
あちこちでヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)が開花。
根元の方から開花。
花には花弁がなく、花弁にみえるものは萼。
雄しべ10個、雌しべ1個。
果実部分が10室にわかれているのも、はっきりわかる。
ヤマゴボウ科 ヤマボゴウ属
別名「アメリカヤマゴボウ」
2014年7月23日午後4時50分
畑に植えられたミソハギ(禊萩)が満開。そこへキアゲハが吸蜜に。
ミソハギ科 ミソハギ属
2014年7月23日午後4時30分
メモ
ミソハギの花には、
雌しべ(花柱)の長さと雄しべの位置により三つの型がある。
・長花柱花 雌しべが長い雄しべと短い雄しべのいずれよりも長い。
・中花柱花 雌しべが長い雄しべと短い雄しべの間にある。
・短花柱花 雌しべが長い雄しべと短い雄しべのいずれよりも奥にある。
↓ このミソハギの花は中花柱花(ちゅうかちゅうか)
長い雄しべ6本(濃紫色)と短い雄しべ(黄色)6本の間に雌しべ1本。
2013/8/9撮影
参考サイト石川の植物ミソハギ
茨城県フラワーパークのアジサイ祭りに行ったときに出会ったスカシユリ(透百合)の見事な群生。
スカシユリは古来から栽培・育種の対象になっており、交配の母種として使われることが多いそうだ。
杯状の花を上向きにつけるのが特徴。
参考サイトWikipediaスカシユリ
ユリ科 ユリ属
2014年6月18日午後4時過ぎ
畑に植えられたヨツバヒヨドリ(四つ葉鵯)は初夏に、一斉に刈り取られた。
その後新しく芽が出て成長。
キク科 フジバカマ属
別名「クルマバヒヨドリ」
2014年7月23日午後4時ころ
↓ 頭花は5~6個の筒状花のみ。
花冠は淡紅紫色~白色、先が浅く5裂する。
花柱は先が2裂し、花冠から長く突き出す。
メモ
ヨツバヒヨドリは、ヒヨドリバナの変種。
ヒヨドリバナの葉は全縁で対生し、
ヨツバヒヨドリは葉に細かい鋸歯があり、葉が茎の周りに3~4枚輪生する。
散形花序に頭花が密に多数つく。
頭花は5~6個の筒状花のみ。
総苞は長さ約5㎜。
花冠は淡紅紫色~白色、先が浅く5裂する。
花柱は先が2裂し、花冠から長く突き出す。
参考サイト三河の野草ヨツバヒヨドリ
いつのまにか、道路脇でヘクソカズラ(屁糞葛)が大繁殖。
中には、花後の小さな青い実まであった。
このままだと、秋には大豊作になる。
アカネ科ヘクソカズラ属
別名「サオトメバナ、ヤイトバナ」
2014年7月23日午後4時15分
メモ
・別名の「サオトメバナ」は、花が田植えをする娘の帽子に似ていることから。
・「ヤイトバナ」は、花の中央の色をお灸(ヤイト)の痕に見立てたもの。
・生育地はやぶ・土手。
・花色は白色、中央部は紅色。
・花のつき方は、枝の先や葉の脇にまばらにつく。
・花びらは浅く5裂、両面に毛がある。
・葉のつき方は対生。
・茎はつる性で右巻きで数mになる。
参考文献 山渓「ポケットガイド野の花」
畑に栽培されていたオニユリ(鬼百合)の花。
オニユリは種子を作らず、ムカゴ(零余子)を作る。
鱗茎はヤマユリと同様食用となる。
近縁のコオニユリは植物体が一回り小さくムカゴを作らず種子を作る。
参考サイトWikipediaオニユリ
ユリ科 ユリ属
2014年7月23日午後4時
↓ 可愛いムカゴ(零余子)。
↓ キアゲハが吸蜜。
アキノタムラソウ(秋の田村草)の花が山の斜面で咲いていた。初撮り。
アキノタムラソウは、秋とついているが、夏7月ころから開花。
参考サイトボタニックガーデンアキノタムラソウ
シソ科 アキギリ属
2014年7月18日午後1時30分ころ
↓ アキノタムラソウ全形
↓ 根元の葉の部分
↓ 花の部分
↓ 何やら下から巻きつくものが・・
キク科のタムラソウ(田村草)とは関係ない。
茨城県フラワーパークのヤマユリが見頃を迎えていた。この日は明け方に大雨が降ったそうだが、昼間の天気予報では雨雲も見えなかったので、急遽予定を変更して出かけた。しかし、頂上手前で雨が降り出し、残念ながら途中で引き返した。
茨城県フラワーパークのヤマユリ(山百合)は、筑波山をのぞむ山の中に群生。やまゆりまつり(2014年7月12日~27日)の期間中は、早朝7時30分から開園。ヤマユリは、日本特産のユリ。風貌が豪華で華麗であることから「ユリの王様」と言われている。
ユリ科ユリ属
2014年7月18日午後1時15分~2時15分
↓ 観光客定番の椅子、さすがに明け方の大雨が影響してか人がいない。
↓ 涼しい木立の中をヤマユリ群生地へ向かう
↓ 良い香りのヤマユリが迎えてくれる
↓ 途中の斜面にもヤマユリの群生
↓ この階段をのぼって頂上へ行っても良いし
↓ 階段を上らずに左側の緩やかな坂道を回っても良い
↓ 頂上の手前で雨に降られ、ここで引き返した。
↓ いつも寄るレストランは、パスして帰宅
↓ デジブックで編集
ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)が大堀川の法面で大きく成長。
6月3日に撮った花とは、全く異なる場所で成長していた。
ゴマノハグサ科 モウズイカ属
別名「ニワタバコ」
2014年7月13日午前7時15分ころ
↓ 6月3日に撮った花は、ブロック塀より下だったが
↓ こんなに大きく成長。
大堀川防災調整池や下流の、ヒメガマ(姫蒲)の花穂は、
上にある雄花穂は落ちて棒のようになり、雌花穂だけが残っていた。
姫蒲の花穂は上が雄花穂で下が雌花穂。雄花穂と雌花穂の間が離れて茎が見える。雄花穂は先に落ちるので、雌花穂が残って、先端が棒のようになっている。因幡の白兎で有名 なガマの穂綿は雌花穂。別名のミスクサは、茎で御簾を作ったから。
ガマ科ガマ属 抽出性多年草
別名「ミスクサ、ミスグサ(御簾草)」
2014年7月13日午前6時50分ころ
↓ 左側が現在の花穂で、雄花穂が落ちて雌花穂が残る
右は2013/7/6撮影の雄花穂の残る姫蒲の花穂、雄花穂の方が長い。
↓ 雄花穂(落ちているが)と雌花穂の間には茎が見える
↓ 大堀川への注水口周囲のヒメガマの群生
昨年のヒメガマ(姫蒲)⇒ クリック