昨年5月には、大堀川近くのマンションの植え込みで群生していたツタバウンラン(蔦葉海蘭)。今年は、ジャノヒゲが勢力を伸ばし、かなりの範囲で消滅。わずか残った蔓に数輪花が咲いていた。
ゴマノハグサ科ツタバウンラン属
別名「ツタカラクサ(蔦唐草)」
2014年10月24日午前7時30分
↓ ツタバウンランの花は
唇形で径10mm。上唇は2裂し先端は丸く、下唇は浅く3裂
中央に黄色で2本の隆起物、花冠の後側には距がある。
参考サイト 国立環境研究所侵入生物データベース ツタバウンラン
道路脇の斜面で花の中心が薄い黄緑色で藥が黄色のイモカタバミ?が群生。
ムラサキカタバミかと思ったが、ムラサキカタバミは藥が白いが、今回撮った花の藥は黄色なので、やはりイモカタバミなのだろう。
参考サイト 松江の花図鑑ムラサキカタバミ
カタバミ科 カタバミ属
2014年10月29日
↓ 日が傾きかけると、日傘を閉じるように花弁をとじる。
道路脇の斜面のイモカタバミの近くにシロバナイモカタバミが開花していた。
南アメリカ原産の多年草で、イモカタバミの白花品種で、
栽培されていたものが野草化したそうだ。
参考サイト四季の山野草シロバナイモカタバミ
カタバミ科 カタバミ属
2014年10月28日
道路横の斜面にイモカタバミ(芋片喰)が群生。
南アメリカ原産、江戸時代末期に鑑賞用として導入されて以来、日本各地に帰化。
同族のムラサキカタバミと似ているが、
イモカタバミの花の中心は濃い赤で、藥は黄色、
ムラサキカタバミの花の中心は薄い黄緑色で藥は白。
イモカタバミの雄しべ10個のうち、5個が長く、5個が短い(カタバミ属の特徴)。
長い雄しべの花糸の間に緑色の柱頭が見える。
花は結実せず、地下の鱗茎によって増える。
(参考文献山 渓ハンディ図鑑野に咲く花)
カタバミ科 カタバミ属
別名「フシネハナカタバミ(節根花片喰)
2014年10月27日午後12時10分
病院の帰り、細い歩道の横で群生しているヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)に出会った。
ヒマラヤ原産で明治時代にロックガーデン用に輸入。
葉にはタデ科特有の矢印のような模様が入る。
花は花径2~3mmの小花が集まって釣鐘形で円錐花序につく。
茎は立ち上がらず、横に広がり、節が地面につくとそこから根を下ろして増える。
一株でおよそ直径50cmほどに広がり、グランドカバーに出来る。
参考サイトWikipediaヒメツルソバ
タデ科イヌタデ属
2014年10月27日午前11時50分
大堀川防災調整池草地のツルマメなどの植物が枯れ始めてきたので、ヒロハホウキギクの果実・綿毛があちこちに、目立つ。ヒロハホウキギクの開花中は、冠毛は筒状花より短かいので見えないが、時間が経つと一気に伸び出すので、綺麗な丸い綿毛が見える。種子は紫褐色に成熟し、長さ2.5mm、長さ7mm程度の冠毛があって、風で散布される。
ヒロハホウキギクの花(14/9/14)
キク科 ホウキギク属
2014年10月24日午前6時
大堀川防災調整池のタコノアシ(蛸の足)が赤く綺麗に色づきだした。
昨年見られた場所は何度も泥水を被り、辛うじて生きている状態のものもある中で、今年は、新しい場所に流れに沿って5カ所、元気に成長し、茹で蛸状態になりつつある。この場所は、10月11日に見た時には、右側の1カ所だけが少し赤くなり始め、他は周りの草にとけ込んでわからなかった。
タコノアシ科 タコノアシ属
2014年10月24日午前6時40分
↓ 流れに沿って、赤く色づき始めたタコノアシ(画像クリックで拡大)
↓ 上流側ウッドデッキから見たゴミの中で辛うじて咲くタコノアシ。
綿毛はヒロハホウキギク。
道路との境界に植えられているチャノキ(茶の木)に花が咲いた。
チャノキの花は、萼は緑色で4~5枚、花弁は白色で6~7枚ほぼ円形で先がへこむ、雄しべは長さ8~13mmで多数あり基部でわずかに合着する、雌しべは1個、花柱は上部で3裂する。
ツバキ科ツバキ属
2014年10月19日午後3時30分
↓ チャノキの花の萼は緑色で4~5枚。
↓ チャノキの花のツボミ。
↓ チャノキの果実
↓ チャノキの生け垣
メモ
中国南西部、ベトナムからインド周辺の原産。
日本には奈良時代に中国から薬用として渡来。
鎌倉時代に栄西が中国から種子を持ち帰ってから
茶の栽培と喫茶の習慣が広がった。
大堀川近くの保育園内のガマズミ(莢蒾)の実も赤く色づき始めた。このガマズミの木は、今回初めて気づいた。今度は、タイミング良く、白い小さな花も撮りたいと思う。
ガマズミは里山には普通にあって、昔から人々の生活との関係は深かった。特に寒さが増すと赤い果実は甘みを増し、子どもたちには楽しみなおやつに、大人たちには果実酒が人気だった。果実は長さ7mmほどの核果で、先端にわずかな突起あり。
参考サイト 木々@岸和田 ガマズミ
スイカズラ科 ガマズミ属
別名「アラゲガマズミ」 雌雄同株
2014年10月19日午後3時10分
↓ ガマズミの葉は、縁に浅い鋸歯があり、質は草質、
両面有毛、葉柄長さは約2cm内外で托葉なし。
大堀川近くの保育園内のマユミ(真弓)の果実が赤くなった。
マユミの実は朔果で、淡紅色に熟すと4つに裂け、仮種皮に包まれた赤い種子が現われる。赤い仮種皮が、ニシキギ科の果実の特徴。
マユミの小さな花(2013/5/13) ⇒ クリック
ニシキギ科ニシキギ属
別名「ヤマニシキギ」
2014年10月19日午後3時15分
↓ マユミ(真弓)の木全形。
ニシキギ科の仲間で落葉木は一般的に紅葉が綺麗なのだが、
今回撮ったマユミの葉はまだ青かった。
大堀川防災調整池のヒメジソ(姫紫蘇)が紅葉(黄葉?)してきた。花弁が落ち、残った萼の中には、分果が見える。時が経つと黒っぽくなるようなので、それも撮りたい。
参考サイト 松江の花図鑑ヒメジソ
ジソ科イヌコウジュ属 一年草
2014年10月19日午後4時10分
↓ 未だ緑の残るヒメジソには、まだらに花が。
また、ヒメジソは葉が菱形になり、葉の鋸歯は4~6対。
9月28日撮影のヒメジソの花
大堀川防災調整池のタコノアシは、台風18号、19号通過のために、かなり痛めつけられた。今日元気に見られたのは、上流ウッドデッキ側の数本のみ。綺麗に色づいてきているので、これからが楽しみ。綿毛はヒロハホウキギク。
タコノアシ科 タコノアシ属
2014年10月19日午後4時
大堀川防災調整池のイシミカワ(石実皮)。特徴のある三角の葉と逆向きにつく鋭いトゲと果実がやたら目につく。この果実は花被が多肉質になって痩果を包んでいる。
タデ科 イヌゴケ属
2014年10月12日午前11時
↓ イシミカワのツボミ・花・果実。
総状花序、淡緑色の小さな花が10~20個かたまってつく。
花被は長さ3~4mmで5中裂する。
花の後、花被は他肉質になって痩果を包み、直径約3mmの球形になる。
花被の色は緑白色→紅紫色→青紫色に変る。痩果は黒い。
大堀川防災調整池の草地で、コウゾリナ(顔剃菜・剃刀菜)の枝1本に、ツボミ・花・花後の全てが見られた。コウゾリナはその剛毛ぶりに、かみそりを連想しての命名された通り、ツボミ・枝・葉全てに鋭い毛が見えた。なお、花は舌状花のみ。
キク科 コウゾリナ属
2014年10月12日午前10時45分
今後、果実と冠毛について、観察していこうと思う。
参考サイト松江の花図鑑コウゾリナ