浄土平湿原で出会った植物 その1(2013年8月26日)
エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆)
エゾリンドウの高山形と言われ花は茎の上につく。日が照っても花はあまり開かない。エゾリンドウの花は茎の上にも、葉腋にもつく。日が照ると良く開く。
リンドウ科リンドウ属 多年草
↓ これはエゾリンドウか?
ウメバチソウ(梅鉢草)
根出葉は柄があってハート形。花茎には葉1枚と花1個つける。
ウメバチソウ科ウメバチソウ属 多年草
イワカガミ(岩鏡)の花後
イワウメ科イワカガミ属 多年草
本白根で出会ったイワカガミの花(2008/7/2)
ガンコウラン(岩高蘭)の果実
高山植物の中でも花は早く咲くが、目立たなくて見ることが難しいと言われている。
Wikipediaガンコウラン より
ガンコウラン科ガンコウラン属 常緑小低木、雌雄異株
布引風の高原散策のあとは、磐梯吾妻スカイラインドライブと浄土平湿原散策。
2013年8月25日~26日
↓ 磐梯吾妻スカイラインは全線開放中
蓬莱山の噴気とちょこっと吾妻小富士が見える
↓ 浄土平駐車場方面を見ると、蓬莱山の噴気と、丸い浄土平天文台の屋根、ビジターセンター、青いシートで覆われた浄土平駐車場入口(無料開放されている)
↓ 天気も良く見晴らしもよいが、火山性ガス発生の恐れあり・・・静かに通過
↓ 遠くに福島市街地
↓ 磐梯吾妻スカイラインの料金所、開放中なのでそのまま通過
↓ 料金所の近くのホテルに一泊
ホテルの夜と朝
↓ 震災で被害を受けた大浴場を全面改修中とのこと。
山の上にこれから通過するつばくろ沢の不動沢橋が見える
↓ 磐梯吾妻スカイライン料金所通過
↓ ホテルからも見えた不動沢橋のあるつばくろ谷。
つばくろ谷はイワツバメが飛び交うことから命名。
不動沢橋から地面までは80mとのこと。標高は1200m。
↓ 下に小さく見えるホテル
↓ 引き続き磐梯吾妻スカイラインを走り浄土平へむかう。
次第にガスが出始めて山の上の方は良く見えない。
↓ 浄土平駐車場まであと1km地点だがかなりのガス。
↓ 浄土平湿原の駐車場から。午前10時5分ころ。
浄土平ビジターセンターと天文台。
ロープの中は浄土平湿原。
↓ ビジターセンターと吾妻小富士登山道。
↓ 浄土平天文台。
↓ 浄土平湿原と吾妻小富士
↓ 浄土平湿原、植物保護のために木道が整備されている。
↓ 蓬莱山
浄土平湿原で出会った植物に続く。
布引高原展望台に行く途中のキンミズヒキ(金水引)の群生。
花期は8月上旬~9月上旬。北海道~南西諸島の草地や路傍に生える多年草。花の直径は6~11mm、5弁花で細い花穂に多数つく。雄しべの数は10~13本、雌しべは2本だが普通は1本のみ成熟する。萼頭がよく発達し、萼片5個、萼頭の縁にカギ状のトゲが多数ある。果実(痩果)は萼頭と萼片に包まれて熟す。これもひっつき虫の一つ。葉の付け根には托葉がある。
バラ科キンミズヒキ属
2013年8月25日
参考サイト 松江の花図鑑キンミズヒキ
布引高原で咲いていたゲンノショウコ(現の証拠)のはな。
我が家の周りでは、なかなか確認できない花だ。
古くから下痢止めや腹痛の薬として使われ、
飲めばすぐに効き目が現れるという意味でこの名がついた。
別名ははじけた実の形が神輿の屋根に似ているから
フウロソウ科 ゲンノショウコ属
別名「ミコシグサ」
撮影2013年8月25日
↓ ゲンノショウコの花後にはとんがり帽子の実が出来る。
これがはじけるとお神輿が出来る。ここでは未だお神輿は見られなかった。
メモ
・一年草。
・古くから下痢止めや腹痛の薬として使われ、飲めばすぐに効き目が現れるという意味でこの名がついた。
・別名ははじけた実の形が神輿の屋根に似ているから。
・生育地は草地、道ばた、土手など。
・花の色は濃淡様々で、濃い色の線が入る。
・葉面には紫黒色の斑点があり、裏面脈上に下向きの毛がある。
山渓ポケットガイド「野の花」より
布引高原にここが日本一の風力発電所として開発される以前から生きてきたシナノキ(科の木、級の木、榀の木)。
シナノキは日本特産種だそうだ。郡山市とは関係ないが、長野県の古名は信濃は古くは「科野」と記したがシナノキを多く産出したからだともいわれている。樹皮は「シナ皮」とよばれ、繊維が強く主にロープの材料にされてきたが、近年合成繊維のロープが普及したためあまり使われなくなった。
( Wikipediaシナノキ より )
アオイ科シナノキ属 落葉高木
2013年8月25日
↓ シナノキの葉は互生。
花は集散花序で花柄が分枝して下に垂れ下がる。花序の柄に苞葉をつける。
果実はほぼ球形で熟すと花序と共に落ちる。
福島県高湯温泉へ行く途中、日本一のウインドファームである郡山布引高原風力発電所へよった。JPower電源開発のHP によると、発電所出力は65,980kw、風車発電機は2000kwが32基、1980kwが1基の計33基。年間発生電力量は、約12,500万kwhでこれは、一般家庭約35,000世帯分の年間消費電力量に相当。有名な布引大根の栽培が行われている高原でもあり、猪苗代湖からも近いので、重要な観光資源になっている。(2013年8月25日)
↓ 東北道白河中央スマートIC出
↓ 道の駅天栄季の里を通過すると、道路には美しいフラワーベルトが延々と続く。
↓ 途中にはこんな涼しい場所があった。
↓ 目印にした勢至堂トンネル
↓ 阿賀野川支流常夏川手前から見た高原の風車群
↓ 現地に着くと、一日限りのお祭り開催中。
前日メディアで紹介されたとのことで、大賑わい。急遽路上駐車になった。
↓ 磐梯山、猪苗代湖、お花畑の見える高原で一番のビュースポットだそうだ
↓ 磐梯山とコスモス
↓ 1週間のど前にヒマワリは刈り取られていたが、
一部残っているヒマワリは人気
↓ 展望台より
↓ 鬼面山方面
↓ 磐梯山方面
↓ 展望台から磐梯山方面を見たパノラマ
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メモ
布引高原(ぬのびきこうげん)は猪苗代湖南側に広がる
会津布引山(標高1081m)を中心とした標高1080mの台地状の高原。
発電機の製造者はドイツのENERCON。
風車中心の高さは地上から64m。
風車の翼の直径71m。
参考サイト 布引風力発電所の概要(pdf)
こんぶくろ池自然博物公園遊歩道入り口のゴンズイ(権萃)の実が色づき始めた。はじけて黒光りする種子が見られるのが楽しみだ。
ミツバウツギ科ゴンズイ属
2013年8月21日午後12時過ぎ
2013年5月撮影の ゴンズイ(権萃)の花
大堀川のミズキはすっかり実がなくなってしまったが、こんぶくろ池自然博物公園のミズキには色づいた実が沢山残っていた。
ミズキの花(2013/4/28)
ミズキの出来たての青い実(2013/5/19)
ミズキ科ミズキ属
2013年8月21日
おまけ
こんぶくろ池自然博物公園では、木工細工を教えているそうだ。
イベントで作成した木工細工の木琴を展示。
こんぶくろ池自然博物公園の大きなエノキ(榎)には、沢山の色づいた実が残っていた。葉には虫エイがたくさんあり、見た目非常に汚い。これは エノキハイボフシ によるものらしい。今年5月に撮影した エノキハトガリタマフシ(榎葉尖り玉付子) は形が可愛らしかったが。
ニレ科エノキ属
2013年8月21日
↓ 巨大なエノキ
こんぶくろ池自然博物公園のクサギ(臭木)の花が開花したが、花の数は少なめな感じがした。クサギの花は枝先きや葉腋から集散花序をだし、芳香のある花を多数つける。花冠は5裂、裂片は平開する。裂片は白色で長さ1.1~1.3cmの広線形。花筒は紅紫色で細く長さ2~2.5cm。雄しべ4個と花柱は花冠から2.5~3.5cm突き出る。萼は紅紫色を帯び5浅裂する。
柵にロープが張られ、クサギの木の近くには行けないので、花の香りは楽しめなかった。クサギの実 は独特の形をしている。これもタイミング良く撮りたい。
クマツヅラ科クサギ属
2013年8月21日午後12時ころ
↓ 2009年8月24日撮影のクサギの花(柏の葉公園)
↓ クサギの花は、花冠は5裂、裂片は平開する。
花筒は紅紫色で細く長さ2~2.5cm。
雄しべ4個と花柱は花冠から2.5~3.5cm突き出る。
萼は紅紫色を帯び5浅裂する。
こんぶくろ池自然博物公園には、コバノギボウシ(小葉擬宝珠)の群生がある。花が満開になったころ、撮りに行くつもりだったが、タイミングを失してしまい、既に盛りを過ぎていた。オオバギボウシ(大葉擬宝珠)との違いは、葉の形が膨らみが小さくて細長く、苞葉は花の上から付く。
ユリ科ギボウシ属
山野の湿り気のあるところに生える多年草
2013年8月21日
ハゴロモルコウソウ(羽衣縷紅草)が大堀川近くの荒れ地の畑で開花。ハゴロモルコウソウはルコウソウとマルバルコウソウの交配種だそうだ。以前この近くで、 ハゴロモルコウソウの見事な群生 があったが、すっかり消えて、少し場所を移動したところに、遠慮がちに生えていた。
ヒルガオ科ルコウソウ属
別名「モミジバルコウソウ」
2013年8月19日午前7時半ころ
大堀川傍の家庭菜園の一角にキバナシュクシャの大きな株に綺麗な花が咲いていた。
NHKのみんなの園芸によれば、キバナシュクシャはインド原産で、ハナシュクシャやベニバナシュクシャより花序の長さが長く、黄色の花が多く咲いて見応えあるとのこと。
ショウガ科ヘディキウム属
2013年8月19日午前7時10分ころ
↓ ランの花にも似ているが、全く異なるようで、
参考サイトの解説を読んでも、構造がわからない。
↓ キバナシュクシャの咲いていた場所。
オーナーさんはヒマワリやルドベキアなども育てているお花の愛好家さん。
参考サイト Wikipediaショウガ科
大堀川防災調整池の観測デッキの近くにクサネムが1本生えていた。線形の節果が出来ていたが、ツボミらしきものもあった。
クサネムは水田や池、川のふちなど湿地に生える。高さ50~90cm。茎の上部は中空。葉は互生し、偶数羽状複葉で小葉は20~30対ある。葉の脇から短い花序を出し、長さ約1cmの淡黄色の小さな蝶形の花を開く。旗弁の基部に朝褐色の斑点がある。節果は線形で長さ3~5cmで6~8個の小節果からなる。花期は8~10月。(以上参考サイト 松江の花図鑑 クサネム )
マメ科クサネム属
2013年8月18日午前7時15分ころ
↓ ???
荒れ地になっている畑でスベリヒユの群生に小さな花が開花。
スベリヒユの茎は赤紫色を帯び、地を這って分枝。葉は長円形の肉質で互生。夏期、枝先に黄色の小さな花を咲かせる。果実は熟すと上部が取れる蓋果で、黒色の種子が落ちる。スベリヒユおよびその近縁の種は健康食品としても使われているω-3脂肪酸を多量に含む植物として知られている。ぬめりのある独特の食感を持つ。(以上 Wikipediaスベリヒユ より)
スベリヒユ科スベリヒユ属 多年生植物
同族にはマツバボタンがある
2013年8月19日