アルママの気まぐれ日記

主に大掘川周辺のウオーキングで出会った動植物の写真を載せています。

ヤブガラシ(藪枯らし)の花

2014-08-31 | 大堀川周辺の動植物

ヤブガラシは、地下茎を伸ばして芽を出し、あっと言う間に繁殖する。
他の植物に覆い被さって枯れさせてしまうことから命名。
ヤブガラシの花弁は緑色。
咲いたばかりの時は花盤(密が出る平な部分)は橙色。
花盤の周囲に4本の雄しべ、中心に短い雌しべ。
時間が経過すると花弁と雄しべは落ちて、雌しべが長く伸びてくる。
中心の色も橙色からピンクに変わってくる。
ブドウ科 ヤブガラシ属
別名「ビンボウガラシ」
2014年8月26日午後1時25分





↓ ヤブガラシの花の変化は、左下の花から順に、
咲いたばかりの花⇒花弁と雄しべが落ちて雌しべが伸びた花
⇒花盤がピンク色になった花




↓ 咲き立てのヤブガラシの花には、花盤の上から蜜がこぼれんばかり。
多数のアリのお客さんが来る。












クズ(葛)の花

2014-08-31 | 大堀川周辺の動植物

大堀川の法面全体にクズ(葛)が生い茂った。
大きな葉の陰から良い香りのするクズの花が見えた。
クズの花は、花びらは5枚、蝶形花。花序の長さは10~20cm。
・花の大きさは長さ1.8~2cm。
マメ科クズ属
2014年8月26日午後1時55分







↓ クズの豆果も見えた。


↓ 大堀川法面から遊歩道へツルを伸ばすクズ。


↓ 駒木橋の上から大堀川下流を見ると、両側法面にクズ。


↓ 駒木橋の袂へ迫ってくるクズのツル。


 

メモ
・秋の七草のひとつ。
・根からとったでんぷんを葛粉というが、昔、奈良県の国栖(くず)がその産地だったことからクズの名がついたと言われる。
・生育地は土手、斜面、線路沿いなど。
・分布は全国・花期は7月~9月・花色は紅紫いろ・花の付き方は、葉の先からの柄に総状に多数つく。
・花びらは5枚、蝶形花。花序の長さは10~20cm。
・花の大きさは長さ1.8~2cm。
・葉の形は3出複葉、裏面に白い毛。
・葉のつき方は互生。
・茎の高さ つる性 20m。
・生活型 多年草。
参考文献  山渓「ポケットガイド野の花」

 


イヌキクイモ(犬菊芋)の花

2014-08-30 | 大堀川周辺の動植物

大きなクズの葉の間から黄色いイヌキクイモの花が目立った。
良く見ると、イヌキクイモにクズの蔓が絡まっていた。
キクイモは、江戸時代後期に渡来し、塊茎を採るために栽培されたが、
それが野生化し、各地に増えた。これに類似の野生種がイヌキクイモと
呼ばれているが、地上部で区別するのは困難だそうだ。
そのため、本によってはどちらもキクイモと呼んでいるそうだ。
(全国農村教育協会かたちと暮らしの雑草図鑑より)
キク科 ヒマワリ属
2014年8月23日午前6時50分





↓ イヌキクイモの花
頭花は直径6~8cmで、10~20個の鮮黄色の舌状花が1列に並ぶ。
花期は普通9~10月 。






参考サイト

松江の花図鑑イヌキクイモ

石川の植物イヌキクイモ


ユウガギク(柚香菊)

2014-08-30 | 大堀川周辺の動植物

ユウガギク(柚香菊)の花が咲き始めた。
柚の香りがすることから命名されているが、ちぎってもんでも全く匂わなかった。
昨年、この調整池で咲く野菊の仲間がユウガギク(柚香菊)だということを、
教わっていたので、花の名前の確定ができた。
関東地方には、ユウガギクの他に、カントウヨメナ、ノコンギク、シラヤマギクやシロヨメナが分布しているので、自分自身で野菊の名前を確定するのは非常に難しい。
キク科 シオン属
2014年8月23日午前6時50分



















キバナコスモス(黄花秋桜)の花

2014-08-29 | 大堀川周辺の動植物

近所の家庭菜園のキバナコスモスが満開。
コスモスとキバナコスモスの違いをチェック。
どちらも1年草、原産地メキシコ、キク科コスモス属だが、種が違う。
参考サイト京都市都市緑化協会みどりの相談所

キバナコスモスが日本に渡来した当時は赤色系はなかった。
他方コスモスが日本に渡来した当時は黄色系はなかった。
現在では、キバナコスモスには赤色系もあるし、コスモスには黄色系もある。
キク科 コスモス属
2014年8月23日午前6時40分














オオケタデ(大毛蓼)の花満開

2014-08-29 | 大堀川周辺の動植物

近くの家庭菜園でオオケタデ(大毛蓼)の花が満開。
ここは、毎年少しずつ位置を変えて、オオケタデが咲く。
多分オーナーさんは、オオケタデが芽を出した場所を大事にしているのでしょう。
オオケタデはその名の通り、大形で毛が多い。
花は茎や枝先に穂状につき、花穂は太く、途中で曲がって垂れ下がる。
一つ一つの小さな花は、径5mm位で小さい。
タデ科タデ属
2014年8月23日午前6時20分









↓ オオケタデの小さな花
花びらに見える萼片は5枚、雄しべ5本、雌しべの花柱は2つに裂けている。
茎は毛だらけ。




↓ 小さな花と同じ位のクモのお客さま、人面クモだ~!。すぐに隠れてしまった ↓




↓ 花びらに見える萼片5枚、雄しべ5本、雌しべ1本で先が二つにわれている。




メモ
・生育地は荒れ地、道端、河原など。
・分布は中国などの原産の帰化種で各地に分布。
・名は、大形で毛が多いから。
・花が美しいので、江戸時代から栽培されてきた。
・花色は紅色、淡紅色。花の色の濃いものをオオベニタデ(ベニバナオオケタデ)と言って区別することもある。
・花のつき方は茎や枝の先に穂状に。花穂は太くて途中で曲がって垂れ下がる。
・花びらはがく裂片は5枚。花びら状のがくは基部近くまで深く裂けている。
・葉の形は広卵形。両面にビロード状の毛があり、葉鞘は筒型で、花が咲く頃には枯れて膜質になる。
・葉のつき方は互生参考文献 山渓「野の花


セイバンモロコシ(西播諸越)の花

2014-08-28 | 大堀川周辺の動植物

セイバンモロコシ(西播諸越)の花穂から雄花と雌花が見え始めた。
セイバンモロコシは台湾などに多いモロコシの意味。
黄色い色をして沢山ぶら下がったように見える雄花、小さなブラシのような雌花。
イネ科モロコシ属
2014年8月23日午前6時50分

↓ セイバンモロコシ(西播諸越)の花、先ず雌花の柱頭があらわれる。
雌しべ(1)⇒雌しべ(2)⇒雄しべ














↓ セイバンモロコシ(西播諸越)の群生、
駒木橋から上流 新駒木橋・北千葉導水注水所方面を見る


↓ 振り返って、新駒木橋から下流駒木橋方面を見た時のセイバンモロコシの群生


↓ 交差点信号機近くで群生するセイバンモロコシ


メモ
・地中海沿岸が原産の多年草。
・アフリカ、北アメリカ、アジア南部などに帰化し、ジョンソングラスの 名で牧草として利用されている。
・セイバンモロコシは台湾などに多いモロコシの意味。
・わが国では、戦後にその帰化が確認され、急速に広まった。
・大きな株を作り高さ1~2mになる。
・葉は線形で縁はざらつかない。
・8月から10月ごろ、茎頂に円錐花序をだし、多数の小穂をつける。
・小穂は柄のあるものとないものが一対になり、無柄の小穂にはノギ(芒)がある。
・若い葉は青酸を含みときに家畜が中毒を起こすことがある。
参考文献 山渓 「日本の野草」


ヌルデ(白膠木)の開花

2014-08-27 | 大堀川周辺の動植物

UR整備公団の植え込みのヌルデ(白膠木)の花が咲き始めた。
ヌルデは雌雄別株で、これは雄株。
大堀川法面のヌルデは昨年殆ど全部伐採されたが、
この木は公団敷地内で生き残っていた。
ヌルデは、枝先から円錐花序をだし、黄白色の小さな花を多数開く。
花序は長さ15~30cm、花序の軸には淡褐色の毛が密生する。
花弁は5個。長さ約2mmの楕円形。
雄花の花弁はそり返り、5本の雄しべは花からつき出る。
ウルシ科 ヌルデ属
2014年8月23日午前7時45分





↓ ヌルデの雄花
花弁は5個。長さ約2mmの楕円形。
雄花の花弁はそり返り、5本の雄しべは花からつき出る。






 

メモ
・落葉の小高木。
・伐採などの撹乱跡地にいち早く生育する代表的な先駆樹種。
・ヌルデの葉は8~13枚の小葉からなる複葉で、葉軸に翼があるのが特徴。
・ヌルデの葉にはヌルデシロアブラムシが寄生し虫こぶ(虫嬰)を作ることがある。
・ヌルデは雌雄異株。
・ヌルデの花序は茎の先に枝分かれした総状花序。花は数mm程度で5つの花弁がある。
・雌花には中心に3つに分かれた柱頭を持つ雌しべがある。
・雄花は5本の雄しべがあり、花弁は反り返る。
・秋には直径5-8mmほどの扁平な球形をした果実をつける。
・果実の表面にあらわれる白い粉のようなものはリンゴ酸カルシウムの結晶であり、熟した果実を口に含むと塩味が感じられる。
参考文献 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


アメリカアゼナの花?それともタケトアゼナの花?

2014-08-26 | 大堀川周辺の動植物

大堀川防災調整池の金網ブロック上で咲き始めた花は
アメリカアゼナかタケトアゼナの花か区別がつかない。
昨年、この近くで撮った花はアメリカアゼナと思ったのだが・・・
続けて観察していこうと思う。
ゴマノハグサ科アメリカアゼナ属
2014年8月23日午前7時20分

↓ 右矢印側と左矢印側の葉の形が違うような気がする


↓ 左側矢印側の花と葉


↓ 左右の花(葉)の比較


↓ 右側矢印の花(葉)









参考サイト アゼナ類の区別



準絶滅危惧種(NT)のタコノアシ(蛸の足)その4

2014-08-25 | 大堀川周辺の動植物

大堀川防災調整池のタコノアシが勢いよく成長している。
この場所は、昨年泥水が冠水し、何度もタコノアシが水没していた。
タコノアシ科 タコノアシ属
2014年8月23日午前7時10分





↓ タコノアシの花は、
がく片5枚、雄しべ10本、5本の柱頭、花の直径約5mm
どの花も雄しべが元気で目立つ。








↓ タコノアシの花、ツボミ・花・若い果実も見える。



2014年8月19日のタコノアシ⇒ クリック

2014年8月23日のタコノアシ⇒ クリック

参考サイト石川の植物タコノアシ


準絶滅危惧種(NT)のタコノアシ(蛸の足)その3_昨年開花していた場所でも生きていた

2014-08-24 | 大堀川周辺の動植物

昨年開花していた場所に、やっと小さなタコノアシ発見。
消えてしまったかと心配したが、周りを多数の野草に囲まれているが、
このまま元気に成長して欲しい。
この場所は、雨の度に泥水が冠水して流れていくところなので、
周りの野草が役にたつかもしれない。
タコノアシ科 タコノアシ属
2014年8月23日午前7時10分







2014年8月19日のタコノアシ⇒ クリック

2014年8月23日のタコノアシ⇒ クリック



準絶滅危惧種(NT)のタコノアシ(蛸の足)その2_今年は新しい場所でも開花

2014-08-23 | 大堀川周辺の動植物

四日前に、昨年の場所で成長して開花したタコノアシを見たが、
今朝は、別の場所で、ヒレタゴボウと競争するように咲く
多数のタコノアシに気づいた。
水辺の近くに生えているので、大水などで、冠水することは
あっても、ヒレタゴボウに負かされることはないだろうと思い、
ユデダコになるまで、見守りたい。
タコノアシ科 タコノアシ属
2014年8月23日午前7時10分

↓ 観察用ウッドデッキからヒレタゴボウの間で咲くタコノアシ
この画面からは、どこに咲いているかわからないが・・


↓ 左側の水の中から立ち上がるタコノアシ、横になる枯れ枝にはハグロトンボ。


↓ ハグロトンボの左右に咲くタコノアシ。








↓ ヒレタゴボウの間で頑張って咲くタコノアシ


↓ 水際で頑張るタコノアシ。



2014年8月19日のタコノアシ⇒ クリック


ヤブミョウガ(藪茗荷)_その2

2014-08-22 | 柏の葉公園

柏の葉公園のヤブミョウガ(藪茗荷)に実が出来はじめた。
今年は、竹が生え、昨年の群生状態の半分も見られなかった。
ミョウガに似た長楕円形の葉が互生、葉の根元は茎を抱く葉鞘を形成。
花は両性花と雄花が一緒に咲く。
ツユクサ科ヤブミョウガ属
2014年8月14日午前10時40分



↓ ヤブミョウガの両生花、花弁3枚・萼3枚・雌しべ1本・雄しべ6本。


↓ ヤブミョウガの両生花と雌しべの花柱が飛び出している果実。


↓ ヤブミョウガの雄花、6本の雄しべは見えるが、雌しべがない。


↓ 今年のヤブミョウガの群生、昨年の半分もない。







ツユクサ(露草)の花

2014-08-21 | 大堀川周辺の動植物

今年のツユクサ(露草)は、昨年群生していた場所には見られず、
路側帯の植え込みで数本見られた。
ツユクサ科 ツユクサ属
2014年8月19日午前7時15分

↓ ツユクサの花
花弁3枚、上に2枚、下方に1枚。雄しべは6本、上方の3本は花糸が短く目立つ黄色の「π」字型の葯を持ち、昆虫の目を引く役目をし、下方の2本は雌しべとほぼ同じ長さで楕円形の葯をもつ。中間の位置にある1本は短い花糸で「人」字形の葯をもつ。


↓ 今朝咲いたばかりのツユクサと前日までに咲いていた露草の花後。
お昼頃には、雌しべも雄しべも巻きながら、花弁を閉じる。










↓ ツユクサの果実



ツユクサの閉鎖花




ヒレタゴボウ(鰭田牛蒡)開花

2014-08-20 | 大堀川周辺の動植物

大堀川防災調整池のヒレタゴボウ(鰭田牛蒡)の花が開花始めた。
昨年の今頃は、大群落を形成して開花していたが、今年はまばらだ。
昨年のヒレタゴボウの大群落(2013/8/19)
この植物、新しい裸地には時として大群落を作るが、
長期間大群落が維持されることがないそうだ。
それで、今年はまばらなのかもう少し様子をみたい。
なお、ヒレタゴボウは熱帯アメリカ原産の帰化植物。
アカバナ科チョウジタデ属
別名「アメリカミズキンバイ」
2014年8月19日午前6時40分













↓ ヒレタゴボウの花
花弁には葉脈状にスジがある。雌しべ1本、雄しべ8本。