毎年サクラソウの時期に、お庭を公開して下さるお宅のソヨゴに沢山の果実。先日オーナーさんにお会いでき、撮影を了解して頂いたので、改めて出かけた。
ソヨゴの果実は直径8mmほどで、最初は上向きであるが長い花柄の先端に実るので、次第に垂れ下がる。ソヨゴの葉の縁は通常波打っていて葉は革質。質感は 滑らかだが、葉と葉がこすれあるとカシャカシャと音を立てる。風が吹くとこすれる音がすることが、ソヨゴの名前の由来。雌雄異株。
モチノキ科 モチノキ属
別名「フクラシバ、ソヨギ」
2015年12月28日午後2時30分
↓ 現在販売中の建売住宅に植栽されていたソヨゴ
メモ(山渓ハンデイ図鑑「樹に咲く花」より
常緑低木または小高木。ソヨゴは雌雄別株。雌花は葉腋から3~4cmの花柄を出し、1個の白い花を咲かせる。花弁は長さ2mmほどで、5枚または6枚であり、6枚の物が多い。中心部に大きなめしべがあり、その周辺に小さな(退化した?)おしべがある。雄花の花柄は枝分かれし、3~8個の花を付ける。花弁は長さ1.5mmほどで、花弁の数は3~4枚であり、3~4本のおしべがある。
今年は私自身の体調不良や夫の入院などが重なり、毎年見ていた紅葉の景色を撮ることが出来なかった。思いがけず、近くの生け垣のナシの葉の紅葉が撮れた。ナシは四月ころに咲く清楚な花は撮っていたが、その後は冬芽の時期まで、殆ど気に掛けることがなかった。多分この数日で全て散ってしまうだろうが、ラッキーな出会いだった。
バラ科ナシ属
2015年12月25日午後2時20分
↓ ナシの花。(2014/4/6)
↓ 枝先の若い葉も美しい。
今晩は満月、クリスマスの夜の満月は38年ぶりだそうで、次ぎにクリスマスの夜に見られる満月は2034年とのこと。
2015年12月25日午後7時17分
病院へ行く途中、長さが1.5cm位の青い実が沢山ついてい木に気づいた。先を急いでいたが、初めてみる実なので、ここで撮らないと後悔すると思って、急いで撮った。帰ってきてから図鑑を調べると、ヒイラギ(柊)のようだった。中に花弁が散ったばかりに見える若い果実もあった。
「山渓ハンディ図鑑5樹に咲く花」によると、分布は本州(関東地方以西)・四国・九州・沖縄・台湾。葉は対生、厚い革質、若木の葉は先端が刺状になった大形の歯牙が2~5対あるが老木は全縁。花は雌雄異株、11月~12月に葉腋に香りの良い白い花が束生。果実は核果、長さ1.2~1.5cmの楕円形で翌年6~7月に黒紫色に熟す。
モクセイ科モクセイ属
2015年12月16日午後1時50分
↓ 若木についた果実。樹皮は灰白色で細かく縦に割れ目がはいる。
↓ 樹皮は灰白色で細かく縦に割れ目が入る( 参考サイト樹木図鑑柊 )
このヒイラギの隣にはヒイラギモチ(別名チャイニーズホーリー)があったが、2013年11月に撮影したときは綺麗な果実だ見られたが、今年はまばらにしか実が見られなかった。
夏のころ大堀川草地では、人の背丈より高いセイバンモロコシ(西播諸越)が大繁殖し、沢山の綺麗な花穂を風になびかせていたが、草刈りにもあわなかったものは、そのまま立ち枯れてみすぼらしい姿をさらしている(バックの茶色い草はすべてセイバンモロコシ)。そんな中に季節を勘違いしたらしい花を見つけた。大人の腰くらいの背丈で、健気にもしっかり花を咲かせていた。小さなブラシのような雌花が目立つ。この後、雄花が出てきて実を結ぶのだろうか。
イネ科モロコシ属
2015年12月6日午後4時
メモ
↓ セイバンモロコシの花穂(14/8/23撮影)
セイバンモロコシ(西播諸越)の花、先ずブラシのような雌花の柱頭があらわれる。
雌しべ(1)⇒雌しべ(2)⇒雄しべ
新駒木橋の近くのセンダンの木の葉が散り始め、実が目立ってきた。広辞苑によると、センダンの果実は生薬の苦楝子(くれんし)としてひび薬、樹皮は駆虫剤として使用され、材は建築・器具用材に使用された。古くは獄門のさらし首の木に使われたそうだ。
センダン科センダン属
2015年12月12日午前11時
↓ 葉柄が落ちたばかりの葉痕と球形の冬芽
大堀川水辺公園に植栽された若いハンノキ(榛の木)にたくさんの花穂(雌雄同株)と今年実った果穂(堅果)が見られた。「山渓ハンディ図鑑樹に咲く花」によると、花は雌雄同株で、暖地では11月、寒いところでは4月、葉が展開する前に開花する。ハンノキの仲間は雄花序も雌花序も冬芽は芽鱗に包まれず露出したまま冬を越す。雄花序は長さ4~7cmで柄があり、枝先に2~5個垂れ下がってつく。雌花序は長さ3~4mmで柄があり、雄花序の下方に1~5個つく。果実は堅果。果穂は長さ1.5~2cmの卵状楕円形で10月に成熟する。果鱗は長さ5~6mmの扇形。堅果は長さ3~4mm。頂部に花柱がのこる。翼はほとんどない。
カバノキ科ハンノキ属
2015年12月6日午後6時
↓ プレートと幹の太さの比較、こんなに細くても多数の花と実を付けている。
大堀川水辺公園に植栽された若いトウカエデ(唐楓)の本年枝の冬芽。トウカエデは、中国・台湾原産で、日本には享保年間に導入されたと言われ、街路樹として植栽。高さ10~20mになる落葉高木。
カエデ科カエデ属
2015年12月6日午後3時
↓ 少しだけ散らずに残っていたトウカエデの黄葉。
メモ
↓ トウカエデの樹皮(筑波研究学園都市学園通りで2012/11/20撮影)
灰褐色の樹皮で、成木では短冊状にはがれる。
↓ 葉は対生、葉身は長さ4~8cmの倒卵形、掌状の3脈があって、浅く3裂する。
散歩で見かけたツタ(蔦)の紅葉。何年もここに置かれた岩にいつものようにツタが張り付いた。自らの歴史を残すようなひなびた蔓も綺麗な模様を編み出していた。
ブドウ科ツタ属
2015年12月1日午後4時
↓ 電柱に張り付いたツタ(11月28日午後4時)
ススキに良く似たオギを再度アップ。オギの穂は小穂と呼ばれる最小単位で構成され、小穂の基部の毛は、小穂の2~3倍もの長さになりノギはない。オギの茎は横にのびた根茎から1本ずつほぼ平行してたつ。
イネ科ススキ属
2015年12月1日午後3時30分
↓ オギの小穂の基部の毛は、小穂の2~3倍もの長さになりノギはない。