久しぶりに近所でジュズダマ(数珠玉)の花が撮れた。
「ウィキペディア(Wikipedia)ジュズダマ」によると、ジュズダマ(数珠玉)は、穀物として栽培されるハトムギの原種。水辺に生育する大型のイネ科植物、一年草で、背丈は1m程になる。根元で枝分かれした多数の茎が束になり、茎の先の方まで葉をつける。花は茎の先の方の葉の付け根にそれぞれ多数つく。葉鞘から顔を出した花茎の先端に丸い雌花がつき、その先から雄花の束がのびる。雌花は熟すると、表面が非常に固くなり、黒くなって表面につやがある。熟した実は、根元から外れてそのまま落ちる。脱落した実は、乾燥させれば数珠が出来る。
イネ科ジュズダマ属
2015年7月29日午前10時
大堀川近くの工事現場そばの荒れた塀にカラスウリの花が開花。カラスウリは雌雄異株で、今回撮った花はすべて雄花。カラスウリの雄花は、白色で5弁のやや後部に反り返り、無数の白く細いひも状になって伸び、直径7~10cmの網または、レース状に広がる。これは、受粉のため夜行性のスズメガを引き寄せるためであると考えられる。
ウリ科 カラスウリ属
2015年7月26~28日
↓ 開花しはじめたカラスウリの雄花(27日午後7時19分頃)
↓ レース状の花弁が一つずつ開いていく、下の3本は昨日咲いた花で、雌花と違ってとても折れやすい。
↓ 26日午後7時30分ころの雄花、5弁の花弁はほぼ開いた。アリさんを発見。
↓ 28日朝6時30分ころのカラスウリの雄花、レース状の花弁は全てたたまれていた。
用事があって出かけた帰りに、再びトケイソウを見る。
トケイソウ科 トケイソウ属
別名「パッションフラワー、ボロンカズラ」
2015年7月29日午前9時50分
↓ 15/7/25 am6:50撮影のトケイソウのツボミが開花していた。
↓ 開花したトケイソウの花(15/7/29am9:50)
↓ 3裂した雌しべはまだ水平で根元に楕円に近い青っぽい子房、5本の雄しべは太い花糸の先に黄色い葯をつけて下を向き自家受粉を避ける。夕方には、3本の雌しべは万歳スタイルになるだろう。
↓ トケイソウの4列ある副花冠。
中心部のものは雌しべに沿い(濃紫色)、
その外側に短い点々状に見えるものが1列(気をつけてみないと見落とす、濃紫色)、
外側に長い副花冠が2列(100本以上ある、根元が濃紫色、中ほどが白色、先端が青紫色)
↓ 昨日開花していたトケイソウの花後、隙間から雌しべが見える。
↓ これから開花するトケイソウのツボミ
何年ぶりだろうか、トケイソウの花が撮れた。トケイソウの花の構造は大変面白い。
雌しべは黒紫色 で、3本に分かれてまるで時針・分針・秒針に見える。雄しべは途中まで雌しべと合生し、5本ある。雄しべの葯は太い花糸の先についていて回転する。花が開 いた後裂開し花粉のある面を上にむけているが、その後回転して下を向く。(自家受粉を避ける)子房は3本に分かれた雌しべの根元の白い球。副花冠は4列ある。中心部のものは雌しべに沿い(濃紫色)、その外側に短いものが1列(気をつけてみないと見落とす、濃紫色)、外側に長い副花冠が2列(100本以上ある、根元が濃紫色、中ほどが白色、先端が青紫色)。花弁は10枚に見えるが、5枚が花弁、5枚ががく片。一番下に3枚の苞がある(ツボミをみるとわかる)。
トケイソウ科 トケイソウ属
別名「パッションフラワー、ボロンカズラ」
2015年7月25日
↓ 午前6時50分ころのトケイソウの花、開花していなかった。
↓ 午後6時28分ころのトケイソウ、一つ開花していた。
黄色い葯がたっぷりついた雄しべは、下を向いていた。
花弁は10枚に見えるが、5枚が花弁、5枚ががく片。
一番下に3枚の苞がある(ツボミをみるとわかる)。
↓ 3裂した雌しべの根元に白っぽい子房、5本の雄しべは太い花糸の先に黄色い葯をつけて下を向き自家受粉を避ける。
↓ 午後7時40分ころのトケイソウの花、花被片はこのまま閉じていく?
花弁と萼片がよくわかる。辛うじて苞も。
参考(同じ場所で11/05/18撮影)
開花直後のトケイソウの花、5本の雄しべは太い花糸の先に黄色い葯をつけて上を向いている。
↓ トケイソウの副花冠は4列ある。
中心部のものは雌しべに沿い(濃紫色)、
その外側に短い点々状に見えるものが1列(気をつけてみないと見落とす、濃紫色)、
外側に長い副花冠が2列(100本以上ある、根元が濃紫色、中ほどが白色、先端が青紫色)。
上流側ウッドデッキそばのタコノアシは順調に開花が進んでいる。花の形がいかにもタコノアシという様子になってきた。タコノアシの花は、がく片5枚、雄しべ10本、5本の柱頭、花の直径約5mm。
ユキノシタ科タコノアシ属
2015年7月27日午前6時30分
↓ タコノアシその1
↓ タコノアシその2
↓ タコノアシその3
↓ タコノアシその4
川の周りの大きな草は刈られたが、長い間泥水に浸かったタコノアシは再生出来ないのかな?
↓ ウッドデッキ上に伸び出したイシミカワ(タコノアシを踏み台にしている)
お隣りの車庫で子育てをしていたツバメが巣立ちをしたようで、朝早くから、4~5羽の一族が低空飛行をしていたが、暫くして、アンテナで休憩。良く見ると、ツバメの数が増えていた。12羽ほどいるので、数家族が集まっていたのだろうか。数分後には、全員高い空に消えていった。
スズメ目ツバメ科ツバメ属
2015年7月25日午前7時
大堀川防災調整池水辺公園には多数のイヌザクラが植栽されている。6月から観察していた1本のイヌザクラの果実が真っ赤になっていた。イヌザクラの実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)、小さな実には萼片が残っているのが特徴。
バラ科サクラ属
2015年7月20日午前6時30分
宅地造成が終わった土地に、野草が我が物顔で生長。その中でもアメリカイヌホオズキの大きな株が2本目立った。「全国農村教育協会、形とくらしの雑草図鑑」によると、アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬鬼灯)は1950年ころ帰化、花期は8~11月、花は柄の先に数個散形状につき、花冠は5mm前後で5深裂。裂片はやや狭い。果実は11月頃熟すと黒くなる。と書かれているが、1本にはもう果実が黒く熟し始めており、もう1本も青い果実が出来はじめていた。
ナス科 ナス属
2015年7月20日午前7時
↓ アメリカイヌホオズキ その1
開花中の花も、若い果実も見られた。
↓ 花は柄の先に数個散形状につく。
↓ アメリカイヌホオズキ その2
花も見られたが、果実は黒く熟しはじめていた。
今年は大堀川の遊歩道には、アメリカオニアザミの株は殆ど見当たらない。聞くところによると、ボランティアさんが芽出しに気づくと抜いて下さっていたとか・・・丁度そのころヤセウツボ(15/5/1)も多数遊歩道上に引き抜かれて束になっていたっけ。本日撮れた大きなアメリカオニアザミの株は、大堀川防災調整池近くの完成したばかりの宅地造成地だが、人が手を入れないと、ほんの1~2ヶ月でこの有様。兎に角、野草は強い!この冠毛のついたそう果があちこち飛びはじめるので、空恐ろしい。
一旦根付くと駆除するのが厄介な外来植物だそうだ。(国立環境研究所進入生物データベースによる)1960年代に北アメリカから輸入穀物などについて進入したらしい。全体に鋭い堅いトゲがあり、安易に触れない。北海道では、シカの多い公園や牧場では、シカも牛もアメリカオニアザミを食べないので、増え続けているそうだ(Wikipediaアメリカオニアザミ による)
キク科アザミ属 多年草
2015年7月20日午前7時
↓ アメリカオニアザミの大きな株その1
↓ アメリカオニアザミの大きな株その2
↓ アメリカオニアザミのそう果と冠毛。
アメリカオニアザミの花(2013/7/19 大堀川防災調整池遊歩道)
筒状花のみ、花の下部(総苞片)が球状に膨らみぎっしりトゲがついている。
先日目につけておいたガガイモのツボミは、その周辺一帯が綺麗に草刈りされて影も形もなくなっていた。別の場所で、まだ草刈りされてない斜面のオギの茎に巻き付いて咲き始めている花を見つけた。いずれ刈り取られてしまうのだろうが、出来れば果実⇒種髪とみたいものだ。
ガガイモ科ガガイモ属 つる性多年草
2015年7月22日午前6時10分
↓ ガガイモの花、花冠5裂、内面に毛が密生、5本の雄しべは合着し雌しべ(ずい柱)を囲む。
大堀川近くのマンションの植え込みに植栽されたシロヤマブキ(白山吹)に黒光りのする果実が実り始めた。白山吹のそう果は、葉が落ちてもいつまでも残っている。(12/12/5・市川市鑑賞植物園)
「山渓ハンディ図鑑3樹に咲く花」によると、果実はそう果で一つの花に光沢のある黒色の実を4個ずつつける。実生でよく発芽し生長は早い。庭木や公園樹に利用され、乾燥したところを嫌う。花は萼・花弁とも4枚。
バラ科 シロヤマブキ属
2015年7月20日午前7時10分
↓ シロヤマブキ(白山吹)の花(15/4/19・西光院)
シロヤマブキの花弁と萼片は4枚で、ヤマブキ属と異なる。
タコノアシは台風の影響で倒れたままのものは、花の写真は撮れないが、元気に立っているものは開花が進んできている。タコノアシの花は、がく片5枚、雄しべ10本、5本の柱頭、花の直径約5mm。
調整池の周囲の草刈りがされて、見通しがよくなった。先日ガガイモのツボミが撮れた場所は、綺麗に草刈りされていた。石塚さん湧水は新しく「石塚の泉」と命名されて、はっきり見えるようになっていた。
ユキノシタ科タコノアシ属
2015年7月20日午前6時30分
↓ 大堀川防災調整池下流側トンネルの上からみた調整池(画像クリックで拡大)
↓ 下流側ウッドデッキ(周辺が綺麗に草刈りされた)
昨年はここでもタコノアシが見られたが、今年は今のところ見られない。
↓ 石塚の泉(新しく命名された)、湧水地。
↓ 東映団地入り口の橋からみた調整池(画像クリックで拡大)
近くの家庭菜園のハンゲショウに果実がみのりつつある。畑の中なので、近くに寄れないのが残念なのだが、どの花穂にも小さな果実(直径約2mm)が見える。
花満開の頃のハンゲショウ(15/6/20)⇒ クリック
ドクダミ科 ハンゲショウ属
2015年7月17日午前6時40分
大堀川防災調整池草地にガガイモの元気な蔓が伸び始めた。ガガイモは心臓形の葉が対生し、夏から秋にかけて葉腋から出た集散花序に淡紫色から白色の花がつく。花冠は5深裂して星型になり、内側に毛が密生する。
ガガイモ科ガガイモ属 つる性多年草
2015年7月17日午前7時30分
↓ 開花は間もなくだろう。近くには「石塚さん湧水」があり、周辺の野草がかられて見やすくなっている。
大堀川防災調整池周辺では大型台風11号による雨の被害は、出ていないようだが、背丈の伸びたタコノアシは倒れているものも多く、株の周りにはゴミがたまっていた。前回ツボミが確認できた枝は倒れているものが多く、上からではどうなっているか確認しようがなかった。しかし、倒れなかった別の枝のツボミが確認できた。タコノアシの花は、がく片5枚、雄しべ10本、5本の柱頭、花の直径約5mm。
ユキノシタ科タコノアシ属
2015年7月17日午前7時10分