こんぶくろ池自然博物公園には、イヌザクラ(犬桜)があちこちに見られる。実が色づくまで残っている木は少ないようだが、入り口近くで可愛い小さな実がたわわに実った木があった。野鳥が好んで食べるそうなので、完熟するまで野鳥に見つからないと良いのだが・・・
イヌザクラの花序は前年の枝の節につくので実もそこで実る。小さな実には萼片が残っているのが特徴。ウワミズザクラの実は萼片は落ちる。
バラ科サクラ属
2013年6月28日
2013年4月18日撮影のイヌザクラの花
大堀川近くの工場のトタン塀の外で数本咲いていた。
主が塀の外に植えたものか、自生したのかわからないが、↓ のノジトラノオと比較出来る。
高さは、50~100cm。葉は互生し、葉柄があり、長楕円形で全縁。下記は6~7月で、白色の小さな花を茎の先に総状につけ、下方から開花していく。花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がる。
サクラソウ科オカトラノオ属
2013年6月28日
栄養不足なのか、花数が少ない
花の径約1cmで5裂する
2010年にアルと岳温泉に行った時に群落を見た。⇒ クリック
参考サイト Wikipedia オカトラノオ
こんぶくろ池自然博物公園のノジトラノオ(野地虎の尾)群生地で、数本の花が開花はじめた。
ノジトラノオは、やや湿り気のある原野に生える高さ0.7~1mの多年草。葉は互生し、狭長楕円形または倒披針形で長さ6~10cm。6~7月、茎の先に総状花序をつける。花序は直立せず、上部は傾き、一方に偏って多数花をつけ、長さ10~30cm。花冠は白色で、径8~10mm、裂片は狭長楕円形で先は丸い。果は球形で、径約2.5cm。オカトラノオに似ているが、葉が細く、茎に淡褐色の毛が多い。絶滅危惧ⅠB類で、20年後の絶滅確率は約60%だそうだ。(下記参考サイトによる)
サクラソウ科オカトラノオ属
2013年6月28日
花冠の径約8~10mm
花序の先は太め
茎には毛がある
ツボミがたくさん付いている。満開になったら、もう一度撮りたい。
絶滅が危惧されるノジトラノオがこんぶくろ池自然博物公園で、大切に保護されている。
ボランテァの方々に心から感謝申し上げます。
参考サイト
生物多様性情報システム (環境省)
絶滅危惧情報(植物)種の詳細情報 ノジトラノオ
柏の葉公園のあちこちにネジバナが咲いていた。
日本のラン科の植物の中でも、唯一絶滅のおそれがないそうだ。
ラン科ネジバナ属
2013年6月23日
↓ ニワゼキショウと一緒に開花
↓ ネジバナの花
唇弁1つ、側弁2つ。上萼1つ、側萼2つ。
がく片も花びら状で、唇弁だけが淡色で大きい。
花の姿は背のがく片と側花弁が重なってかぶと状になる。
参考サイト Wikipedia ネジバナ
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柏の葉公園内日本庭園の小さな池で、ポンテデリアの花が開花。
穂状花序に淡い青紫色の花をつける。一日花。
ホテイアオイ(布袋葵)と同じ仲間だが、浮遊生はなく、根茎がある。
ミズアオイ科ポンテデリア属
和名「ナガバミズアオイ(長葉水葵)」
2013年6月8日
以前つくば実験植物園で撮った花と見比べると、このポンテデリアは
マルナガバミズアオイに見える。
ナガバミズアオイには、ホソナガバミズアオイもあるので、
比較のための写真をアップ。(2011年7月29日撮影)
↓ マルナガバミズアオイ
↓ ホソナガバミズアオイ
↓ 左側にホソナガバミズアオイ、真ん中マルナガバミズアオイ、右側ジュズダマ
↓ ついでにもう一つ_ホテイアオイ
参考サイト みんなの花図鑑ポンテデリア
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シモツケは、柏の葉公園内日本庭園の池の縁に植栽されていた。
花は5月~8月頃まで咲くので、ツボミから枯れた花まで様々見られた。
シモツケの花は、小さな五弁花が多数集まって球状になった散房花序。
一つの花は径5mm位、花弁5枚、雌しべ5本、雄しべ20~30本。
雄しべは花弁より長く葯が光って見える。
バラ科シモツケ属 落葉低木
2013年6月23日
参考サイトWikipedia シモツケ
かぎけんWEB シモツケ
柏の葉公園の遊歩道に設置されたノウゼンカズラ棚。
椅子もあり、ちょっと休憩するのには涼しくて最適。
気根を出して樹木や壁などの他物に付着してツルを伸ばす。
ノウゼンというのは凌霄の字音によると言われる。
古くはノウセウカズラと読まれ、これが訛ってノウゼンカズラとなった。
以上Wikipediaノウゼンカズラ より
ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属 つる性落葉樹
2013年6月23日
↓ ノウゼンカズラの花
ラッパ形で先が5裂。雄しべは4本、そのうち2本が長い。
雌しべは先が舌状に広がって2つに分かれている。
蜜が豊富で、アリやハチやメジロなどに人気。
花には香りがない。短命で落下した花弁は変色し、周囲を汚らしくする。
柏の葉公園の四阿の近くで撮ったアジサイ。
もっとも一般的に植えられている玉状のアジサイ(ホンアジサイ)。
これは、日本原産のガクアジサイを改良したもの。
アジサイの花は両性花(完全花)と装飾花(不完全花、中性花)の2種で構成されている。
両性花は生殖能力のあるいわば花の本体で、雄しべと雌しべを持つが、
開花してもあまり目立たない。
装飾花は大きな花びら(じつは萼)をもっているが雄しべや雌しべが退化しており、
実を結ぶことはない。
今回、一株でツボミから満開までをメモ
アジサイ科アジサイ属
↓ 殆ど装飾花。
↓ わずかに残る普通花
↓ 別の場所のガクアジサイ(額紫陽花)
外側は装飾花。
参考サイト 向島百花園だよりーホンアジサイ
Wikipedia アジサイ
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柏の葉公園のアジサイも開花し始めたが、今年は花数が少ないようだ。
アジサイ科アジサイ属
2013年6月23日
ボート池周辺のアジサイ
↓ ドッグランのフェンス横にも小ぶりのアジサイ
柏の葉公園に植栽されたネムノキ(合歓の木)の花が咲き始めた。
花は、夕方から開花し、翌日にはしぼむ。
一方葉は、夕暮れ時に約1時間かけて閉じる(就眠運動という)。
丁度良い時間帯だったので、葉も花も元気だった。
花は、枝先に淡紅色の小花が10~20個頭状に集まって咲く。
マメ科ネムノキ属 落葉高木
2013年6月23日午前11時頃
↓ 花弁は中ほどまで、合着し、長さ8mmの漏斗状。
雄しべは多数あり、長さ3~4cmで花の外へ長く突き出て目立つ。
↓ 大きなネムノキの全形
柏の葉公園でコクチナシ(小梔子)とオオヤエクチナシ(大八重梔子)が
並んで植栽されている。
今年はコクチナシ(小梔子)の花は綺麗に咲いたが、
オオヤエクチナシ(大八重梔子)の花は数が少ないようだ。
コクチナシ
アカネ科クチナシ属 常緑低木
別名「ヒメクチナシ」
2013年6月8日撮影
コクチナシの花後(果実)
実が出来はじめている。先端に萼片のなごりが6本針状についている。
また、側面にははっきりした稜がつき出る。
2013年6月23日
参考サイト 四季の山野草 コクチナシ
オオヤエクチナシ
ツボミ状態で、開花している花はなかった。
アカネ科クチナシ属
2013年6月8日撮影
オオヤエクチナシの花
2013年6月23日
今年は花の数が少ない。ツボミもまだ見られる。
参考サイト 六甲山系の樹木図鑑 ヤエクチナシ
柏の葉公園のバラ園入り口に植栽されているリョウブ(令法)が開花し始めた。
枝先から長さ10~20cmの総状花序を数個だし、白い花を多数つける。
花弁5枚で長さ6~7mmの長楕円形で先はややへこみ、繊細な歯牙がある。
蝶など多数の昆虫が吸蜜にきていた。
リョウブ科リョウブ属
別名「ハタツモリ(畑ツ守)
2013年6月23日
↓ アオスジアゲハ
アゲハチョウ科アオスジアゲハ属
参考サイトWikipedia アオスジアゲハ
メモ(リョウブ)
・樹皮は茶褐色。古くなると不規則な薄片になって剥がれ落ち、まだら模様になる。
・花は6~8月。枝先から長さ10~20cmの総状花序を数個だし、白い花を多数つける。
・花序の軸には白色の星状毛が密生する。
・花弁は5個。長さ6~7mmの長楕円形で、先はややへこみ、繊細は歯牙がある。
・果実は果。直径3~4mmの平たい球形で、毛が密生する。熟すと裂開し、小さな種子をたくさん出す。果柄の先端は曲がり、果実は様々な方向を向く。
・種子は約1mmの楕円形。
・新芽を山菜として利用し、てんぷらや混ぜご飯にする。
参考文献 ヤマケイハンディ図鑑「樹に咲く花」
柏の葉公園日本庭園入り口に白いヤマホタルブクロが沢山咲いていた。
萼片が盛り上がっているが萼片の間に反り返る付属片がないのでヤマホタルブクロだと思う。
キキョウ科ホタルブクロ属
2013年6月8日
↓ 中を見ると、雌しべが3裂、雄しべは萎れている。自家受粉をしない。
↓ 管理センター前の花壇にはホタルブクロ
萼裂片の湾入部に反り返る付属品が見える。
↓ 戸定が丘公園で咲いていたヤマホタルブクロ(2013/6/19)
ホタルブクロでもヤマホタルブクロでもどちらでも良いのだが、
区別があるとわかると区別したくなる。
参考サイト 石川の植物 ホタルブクロ