砂礫地ゾーンで大きなネムノキ(合歓の木)に多数の豆果が下がっていた。
マメ科ネムノキ属
つくば実験植物園
2012年11月20日
↓ すっかり葉が落ちた幹や枝の様子
↓ ネムノキ(合歓の木)の花と葉(撮影8月)
砂礫地ゾーンで大きなネムノキ(合歓の木)に多数の豆果が下がっていた。
マメ科ネムノキ属
つくば実験植物園
2012年11月20日
↓ すっかり葉が落ちた幹や枝の様子
↓ ネムノキ(合歓の木)の花と葉(撮影8月)
砂礫地ゾーンで、サイカチ(槐・皀莢)の木に、
曲がりくねった20~30cmくらいの豆の鞘が多数ぶら下がっていた。
豆果は皀莢(「さいかち」又は「そうきょう」と読む生薬。
種子にはサポニンが含まれる。
落葉高木で20mにもなる。幹や枝には鋭いトゲがある。
サイカチはクヌギやコナラ同様、樹液の漏出があり、
カブトムシやクワガタムシが良くあつまる。
私の田舎ではカブトムシをサイカチと呼んでいた。
マメ科サイカチ属
別名「カワラフジノキ」
つくば実験植物園
↓ サイカチの幹や枝の様子
↓ サイカチの青いさや(撮影8月)
我が家の周りには、あちらこちらにヘクソカズラが生えていた。
平地に生えたヘクソカズラは、おおかた草刈り機に刈られたが、
ガードレールの支柱などに絡みついたものは、葉が枯れて無事に実をむすんだ。
アカネ科 ヘクソカズラ属
別名「サオトメバナ・ヤイトバナ」
撮影2012年11月25日
今年8月撮影のヘクソカズラの花は → クリック
大堀川に流れ込む細い小川の斜面にトウネズミモチ(唐鼠黐)が数本植樹されている。
沢山の実が黒紫色に熟し、表面に白い粉をふいていた。
トウネズミモチ(唐鼠黐)とネズミモチ(鼠黐)は良く似ているが、
トウネズミモチの葉はネズミモチより大きく先が細長く尖る。
また、日にかざすとトウネズミモチは明瞭に脈が透けて見える。
ネズミモチは主脈は見えるが側脈は見えない。
モクセイ科イボタノキ属
2012年11月25日
↓ トウネズミモチは常緑高木
↓ 大堀川遊歩道のサクラ並木の紅葉
あけぼの山農業公園日本庭園フェンスにセンニンソウの実が多数実っていた。
センニンソウの名前の由来は、
実の先端につく白い羽毛状のものを仙人のひげに見立てたことから。
その仙人のひげが沢山見られた。
キンポウゲ科センニンソウ属
別名「ウマクワズ」
2012年11月21日
センニンソウの花は真っ白な四弁花→クリック
つくば実験植物園のメタセコイア並木の黄葉
メタセコイアの化石が日本各地でも発見されていたので
絶滅した種とされてきたが、1945年中国四川省で現存することが確認されたことから
「生きている化石」と呼ばれることが多い。
1949年に国と皇室がそれぞれメタセコイアの挿し木と種子を譲り受け、
全国各地の公園、並木道、校庭などに植えられている。
樹高は高さ25~30m、直径1.5mにもなる。雌雄同株。
スギ科メタセコイア属 (1属1種)
和名「アケボノスギ、イチイヒノキ」
2012年11月20日
↓ メタセコイアの葉
モミに似て線のように細長く、3cm程度、幅は1~2mm程度、羽状に対生。
秋に赤茶色に紅葉したあと、枝毎落葉する。
殆ど紅葉した葉が落ちてしまった枝が何となく赤褐色に見えるマルバノキ(丸葉の木)。
このわけは、葉腋から短い枝を出して、暗紅紫色をした花がたくさん咲いていた。
マンサク科トサミズキ属
別名「ベニマンサク」
つくば実験植物園
2012年11月20日
↓ 花は、葉腋から短い枝を出し、暗紅紫色の花を背中合わせに2個つけて咲く。
花弁は5個で7~8mm
↓ 若い枝は赤褐色、たくさんの花で枝全体が色づいて見える
↓ 1枚だけ残った紅葉の美しいマルバノキの葉
↓ マルバノキの樹皮
つやつやした濃緑色の葉の間から茎をのばした先に鮮やかな黄色い花が目立った。
名前の由来がつやばぶき(艶葉蕗)から転じたことに納得。
若い葉柄は食用に、葉は腫れ物・湿疹などの薬用に利用される。
キク科ツワブキ属
つくば実験植物園
2012年11月20日
↓ これは、拳骨状に集まっていた蕾が一つずつ花茎を伸ばし始めた
↓ つくば実験植物園のあちらこちらで開花していた
枯れ枝や枯れ草の中で真っ赤な実がたくさん実っていた。
バラの園芸品種に房咲き性をもたらした原種だとか?
バラの接ぎ木の台木に使用されることが多い。
果実は小さく楕円形または球形で、長さ7mmくらい。
落葉性の蔓性低木
バラ科バラ属
2012年11月20日
つくば実験植物園
↓ 大堀川で撮影したノイバラの実(2012年11月25日)
コトネアスターは、バラ科コトネアスター属の樹木の総称で、
日本では「ベニシタン」のことを指すことが多い。
ラテン語のコトネア(マルメロ)とアスター(似て非なるもの)からなり、
(マルメロ)に似て非なるものという意味。
草花のアスターとは関係ない。(参考サイト→やさしい園芸コトネアスター
バラ科コトネアスター属
つくば実験植物園
2012年11月20日
↓ ピラカンサスに似た果実
山地草原(低地性)のゾーンで紫色の小さな実が沢山集まった球形の核果がひときわ目立った。
この小さな実は直径3mm~5mm位。
ムラサキシキブ(紫式部)の変種。葉が大きく厚く、長さ10~20cm。
花は6~7月に白ないし紅紫色を帯びた筒状花(長さ5~8mm)。
タイミングを逃がさないように、撮りに行きたいものだ。
シソ科ムラサキシキブ属
つくば実権植物園
撮影2012年11月20日
直径3~5mmの核果
↓ 葉は厚く、長さ10~20cm位ある。
↓ オオムラサキシキブ(大紫式部)の樹皮
山地草原ゾーン横の園路を散策中に見事に実をつけたアオツヅラフジに出会い大感激。
なかなか撮る機会がなかったので、本当にラッキーだった。
時期がきたら、ぜひ目立たない花も撮りたい。
つる性落葉木本。
雌雄異株。夏に総状花序に淡黄色の目立たない花をつける。果実は核果。
種子は扁平で丸く、カタツムリの殻を思わせるので、英語名の由来になった。
ツヅラフジ科アオツヅラフジ属
別名「カミエビ」
つくば実験植物園
2012年11月20日
参考サイト
フリー百科事典 Wikipedia アオツヅラフジ
松江の花図鑑 アオツヅラフジ
イロハモミジは別名をタカオモミジ。
モミジと言うと、普通本種をさすことが多い。
名前の由来は葉の裂片を「いろはにほへと」と数えたことから。
エンコウカエデ(猿猴楓)は別名をアサヒカエデ。
名前の由来は細長く裂けた葉を猿の手に見立てたもの。
どちらも花は雌雄同株で、一つの花序に雄花と両性花が混在する。
カエデ科カエデ属
つくば実験植物園
撮影2012年11月20日
↓ 池の対岸からイロハモミジ(向かって右側)とエンコウモミジ(左側)
↓ あけぼの山日本庭園のイロハモミジ
撮影2012年11月21日
筑波研究学園都市学園通りのトウカエデ(唐楓)並木の黄葉が見事。
中国・台湾原産で、日本には享保年間に導入されたと言われ、街路樹として植栽。
高さ10~20mになる落葉高木。
カエデ科カエデ属
撮影2012年11月20日
↓ 筑波山が少し見える
↓ 灰褐色の樹皮で、成木では短冊状にはがれる。
↓ 葉は対生、葉身は長さ4~8cmの倒卵形、掌状の3脈があって、浅く3裂する。
草か木かわからないようなコウヤボウキは落葉小低木。
1年目に伸びた枝には卵形の葉が互生し、先端に花序をつける。
2年目には短枝に披針形の葉が3~5枚束生するだけで花を付けない。
多くの場合、その冬には軸毎枯死し、新しい茎と入れ替わる。
一つの花序に花が10~15個付く。
筒状花の先は5裂し、クルクルとカール。
キク科コウヤボウキ属
2012年11月20日
↓ 一つの花序(約1.5cm位)に筒状花10~15個
↓ 本年枝には卵形の葉が互生、先端に一つ花
↓ 下部に総苞片が重なり円柱形になる
↓ 茎は細くて長く、弓なりに曲り、根元から多数叢生する