大堀川水辺公園散策中、出会ったモズ(百舌)は、サッと飛んできて看板にとまり、またさっと飛び去った。過眼線が黒く、初列風切の基部に白斑があるので成鳥♂。
スズメ目 モズ科 (L20cm)
2016年4月26日午後5時10分
大堀川水辺公園の春の草刈りが行われた。カルガモ(軽鴨)のカップルが仲良く草地を降りてきた。茂っていた草むらの中に営巣するつもりだったのだろうか。
カモ目カモ科(L61cm)
2016年4月26日午後5時20分
↓ 草刈り後の斜面、右端の階段手すりの向こう側からカルガモがおりてきた
この後、草むらに姿を隠した。
大堀川防災調整池の周囲が整備されて大堀川水辺公園として市民に親しまれるようになって1年、市は定期的に草刈り機を入れて環境整備をしてくれている。有難いのだが、野鳥の隠れ場所がなくなっているのはちょっと悲しい。ただ、環境保全地区については、全く人の手をいれないのはさすがだと思う。
いつものように散歩にくると草原は綺麗に整備されていた(2016年4月26日午後5時)
↓ 前日の景色、菜の花とクローバーが見事(2016/4/25 午後5時)
↓ 大きな草刈り機
今日は風が強く、いつも見られるムクドリやスズメなどの数も少なかった。調整池もコガモ・カルガモ・オオバンが見られるはずなのに、1羽も見られず、カイツブリが2羽水面を行ったり来たりしていた。昨年はここでカイツブリの親子に出会っているので、この2羽のカイツブリもカップルなら子育てがまた見られるかもしれないので、期待大。
カイツブリ目カイツブリ科(L26cm W45cm)
2016年4月27日午後4時45分
大堀川防災調整池草地のチガヤ(千茅)の花序に実が出来はじめた。小穂の基部の絹毛が開き、果実は風に乗って飛んで行く準備が出来た。離れたところから見ると、白い花穂が風にゆれて綺麗。例年になく今年はチガヤが群生して開花している。
イネ科チガヤ属
2016年4月25日午後4時45分
↓ ウッドデッキ近くのチガヤの群生
↓ ウッドデッキから草地斜面を見る、チガヤの群生の上方にはまだ菜の花がみえる
↓ 果実が出来はじめたチガヤの花序
大堀川防災調整池草地で満開のチガヤ(千茅)。花穂が風になびいてキラキラと輝き綺麗だ。「山渓ハンディ図鑑樹に咲く花」によると、
群がって生えることから、千のカヤの意味といわれる。カヤは、チガヤ・ススキなどのように屋根を葺くのに 使う草総称。チガヤの若い花序はツバナ(茅花)と呼ばれかむと微かな甘さがある。根茎を漢方では茅根(ぼうこん)と呼び利尿、止血に用いるそうだ。
イネ科チガヤ属
2016年4月20日午後4時45分
↓ チガヤの花序、赤紫色の葯と柱頭がのびて出る。小穂は長さ約4mmで基部に長さ約1.2cmの白い絹毛が密生する。長い柄のある小穂と柄の短い小穂が対になって節につくそうだが、写真からはわからない。
今回は大堀川斜面と、造成中の宅地の2カ所で、ホオジロ(頬白)に出会った。
スズメ目 ホオジロ科(L17cm)
2016年4月20日午後3時50分
↓ 川の法面で
↓ 造成中の宅地で、小さな昆虫か草花の種子を食べていたようだ
今年になって、大堀川周辺でのキジ(雉子)との出会いはこれで3度目。どうも同じ個体らしい。というのは、地元の方が「開発が進みキジも行くところがなくなってこの辺りをいったりきたりしているので可哀相だ」と話しておられた。確かに数年前には、大堀川の藪の中や、周辺の畑などで良く出会ったし、鳴き声もあちこちで聞かれた。大堀川の周辺も調整池の周辺も大変綺麗に整備されたが、キジ他の野鳥の隠れ場所はめっきり少なくなった。
キジ目キジ科(L58(♀)~81(♂))
2016年4月20日午後4時10分
↓ 枯れ草の中でじっと身を隠すキジ、私たちに気づき警戒しているようだ。
↓ 15分位待つと、ゆっくり姿を表し始め
↓ 私たちからソーッと離れていく
↓ 振り返りながら静かに進み、藪の奥へ姿が隠れた
暫くすると、突然藪から飛び上がり、かなりの距離空中を飛んで、また藪の中に飛び降りた。残念ながら撮ることは出来なかった。
大堀川で咲いている菜の花は、殆どがセイヨウカラシナ(西洋辛子菜)の花。「山渓ハンディ図鑑野に咲く花」によると、旧ソ連で栽培していたものがヨーロッパかアメリカからから入ってきたものと考えられている。在来のカラシナより全体にやせた感じでセイヨウアブラナに似ている。カラシナ類は辛みのある葉を食用にするほか、種子からカラシをつくるため世界各地で栽培されている。アブラナやカブ・ハクサイと違って茎葉の基部が茎を抱かないのが特徴。
アブラナ科アブラナ属
2016年4月16日
↓ 駒木橋から下流の菜の花
↓ 新駒木橋から下流の菜の花
↓ 大堀川防災調整池の周囲で咲く菜の花、画像クリックで拡大
↓ 遊具のある広場からウッドデッキ側を見る
↓ 上と同じ場所から左を見ると遊歩道の両脇に菜の花
↓ 翌日、遊歩道脇の菜の花は刈られていた。スッキリしたもののちょっと残念だ。
↓ セイヨウカラシナ(西洋辛子菜)の花、果実(長角果)が出来はじめている
↓ セイヨウカラシナは、茎葉の基部が茎を抱かないのが特徴
遊歩道脇で群生して咲くムラサキケマン。この場所では、数年前から毎年見られる。少しずつ株が増えている。
ケシ科キケマン属
2016年4月4日午後3時40分
大堀川周辺では、カラスノエンドウ(烏野豌豆)があちらこちらで群生。実が黒く熟すことから「カラス」に見立てたものだとか。近縁の仲間に「スズメノエンドウ」と「カスマグサ」があるが、カラスノエンドウにのみ、葉柄の付け根にある托葉に暗紅色の花外蜜線がある。豆果は熟すと黒くなり晴天の日に激しく弾き飛ばす。大堀川周辺で大繁殖するわけだ。
マメ科ソラマメ属
別名「ヤハズノエンドウ(矢筈豌豆)」
2016年4月16日午後3時30分
↓ 茎には巻きひげがあるので、近くのものに絡みつき大体は直立して咲いている
↓ 上からツボミ・開花中・花後の花
↓ 葉柄の付け根の托葉に黒っぽく見えるのが花外蜜線。
花は蝶形花で外側の2つの旗弁・その内側に2つの翼弁・中に1つの舟弁。(ヤマケイポケットガイド野の花より)
↓ 花外蜜線の密を吸うテントウムシなど。
大堀川遊歩道側の草地に、ススメノエンドウ(雀野豌豆)が群生。いつからこんなに群生したのか不思議に思う程・・・昨年は全く気づかなかった。この辺り、何処に行ってもカラスノエンドウ(烏野豌豆)には出会う。名はカラスノエンドウに似てより小形なので、スズメにあてたそうだ。スズメノエンドウの花は蝶形花で小形、葉のわきから出る柄に3~7個つく。托葉は小形で4つに深く裂ける。
マメ科ソラマメ属
2016年4月10日午後3時
↓ カラスノエンドウの周りにスズメノエンドウ群生
葉は羽状複葉で、先に3本の巻きひげ。小葉は6~7対。
↓ スズメノエンドウの花、一番外側から旗弁、翼弁、舟弁で5枚の花弁。托葉は小形で4つに深く裂ける。
↓ スズメノエンドウ群生の中からカラスノエンドウが目立ちたがる
今年初めてのカラスノエンドウ(16/03/20)⇒クリック
水辺公園の斜面で、数羽のカワラヒワが何かを啄んでいた。一カ所にじっとしていないで、何かを啄んではサッと移動するので、なかなかつかまえられなかった。菜の花にとまってくれたのでラッキーだった。
スズメ目アトリ科(L20cm)
2016年4月13日午後4時25分
調整池の枯れ草の陰で、久しぶりにキジ(雉子)に出会った。散歩の度にキジの鳴く声は聞こえたが姿は見ることが出来なかった。今年初めての出会いは2月20日だった。数年前までは、この時期よくキジに出会ったが、今年はキジの数が減っているようだ。水辺公園が整備され、藪が減っているので、キジも住みにくくなっているのだろう。
キジ目キジ科(L58(♀)~81(♂))
2016年4月13日午後4時30分
↓ バンとの出会い
↓ この後、草むらに入り見えなくなった
大堀川防災調整池内で、初めて出会ったコチドリ(小千鳥)。黄色いアイリングが目立ちとても可愛い。千葉県レッドデータブックでは、重要保護生物に指定されているそうだ(我孫子野鳥を守る会コチドリ )
チドリ目チドリ科(L16cm)
2016年4月13日午後4時45分
↓ コガモとのツーショット
↓ 山渓ハンディ図鑑日本の野鳥によると、「ユスリカなどの小型昆虫類をよく食べる。急速に走っては急停止したり、方向を定めず左右に忙しそうに動き回って採食する。浅い水辺で片足を振るわせ水性昆虫を追い出してとることもある」そうだ。