嵐の建白書だぞって・・・どうもそんな気がしません。
炬燵などに入って、仲良く菓子などを食べているからなのでしょうか。建白書の出た後にしたって、幾島にせっつかれて、言いたくないことをやっとの思いで言ったはいいけれど、家定が不愉快に思うことは分かっていたはず。いいよと返事が戻ってくるわけもないことなのです。
どだいこの大奥は、あまりに慣れ親しんできた大奥とは(別に私が入っていたわけではありませんが、)つまり他局でやっていた大奥の解説とかけ離れていて、それはありえないだろうと思う事多数です。寝ずの番を置くのは、夜伽の女達がおねだりなどをさせない為の見張りだと思っていました。要するに大奥で褥の代償としての政治的介入を阻むため。いち早くそういう者を追い出してしまった篤姫だからこそ、あの場面は成り立つのでしょうが、あそこで立ち去られては惨めもいいとこです。そういう場合、家定は何処に行って寝るんだろうとか、篤姫は取り残されたあの部屋で寝たんだろうかとか、疑問に思った人って他にもいらっしゃいますか?
もっと驚いたのは、家定の方から
「この前はゴメンね、よく考えたら君の立場は分かることなのに、きついこと言っちゃって。」なんて謝ってきたことです。もう、本当に熱いったらありゃしません。


世間的には「大変の嵐」。だけど、基本的には今回は夫婦の絆の物語だったように思いました。
後、心に残ったのは、やはり小松帯刀誕生ですか。その帯刀ですが、あまりにストレートに斉彬にぶつかっていきます。篤姫を守ると言いながら追い詰めている殿を、信じ切ることが出来なくて苦しんでいますと吠えるのです。さりげないけれど、凄いシーンでした。それは逆にそこまで人を信じることが出来るんだと、私を唸らせました。斉彬は上に立つものとして、家来のそんな気持ちまで受け止めることが出来る人なのだと帯刀は信じきっているのですよ。だから
「信じきることが出来ない。」と、そんな恐ろしいことが言えるのですよ。
次は京での西郷どん。「年長」と言う言葉を何かにねじ込むのはいい作戦でした。何かは何か。よく分かっていません。京でのあれやこれやはめんどくさいのでいい加減に見ていました。「で、結局」と言う所がわかればいいのかと思うのですよね。思うに途中の立案、根回しがどんなに良くても最期の実行者がへボケれば上手くいかない確率が高いと言うことですね。
最期に本寿院。今週も「おのれぇええ」と凄いです。その時だんなが、
「この人、娘にママだけ学芸会みたいって言われているんだってね。」と言いました。
―ワォ。―ちょっと確かに。
でも、私は天邪鬼なのでそういうことを聞くと、イヤイヤ本寿院はこれでいいんだ。頑張れ、突っ走れと応援したくなってしまいます。もちろん応援するのはキャラだけですが。