「バザールでございます。その2」はグランドバザールに行って、ガラタ橋にあるレストランでランチのお話。
お話の流れで、次は「ガドキョイ」と言う街の散策日記を書こうかと思っていましたが、やはりここは時間の流れで書く事にしました。
6月に行ったトルコの旅行記を長々と書いているので、「忘れる」と言う事があっても然るべきことだと思います。しかしこの程度の時間で忘れてしまう事などは、むしろまったく要らない記憶と言えると思うのですね。
ところが時間が経ってくると、一緒くたにあるイメージの中に放り込まれると言う事があるのだなと、最近新たなる認識をしました。
この15日の観光は、トルコ観光の最終日であったが故なのでしょうか。
今思い起こすと、なぜか皆夕方のイメージがします。
イスティックラル通りで8時半、ガラタ塔で9時、グランドバザールで11時半、海辺のレストランが13時。
それなのにです。
早朝からの行動、ガラタ塔での充実、室内でのグランドバザール、ちょっと薄暗い写真ばかりが撮れたレストラン画像、そんな事も夕方イメージに影響していたかも知れません。
でも私は、やはり長い旅行の最終日だったと言うのが一番の理由の様な気がするのです。
そして私は、自覚なくかなり疲れていたのでした。
お食事後、私たちは「チャムルジャの丘」に向かいました。
その場所は、イスタンブールで一番標高が高く、そこからはイスタンブールの街が360度見回す事が出来るのです。
叶わない事ですが、ここには夜来るのがベストなのだそうですね。
なんとなく分かりますね。夜景がとっても綺麗だと思います。
整備された公園で花たちもイキイキと咲き、多くの人がこの場所を訪れて風景などに癒されていました。
ガラタ塔の展望バルコニーでもイスタンブールの街をグルリと見渡す事が出来ました。
ただこの場所との違いは「遠近」だと思いました。ガラタ塔から見た風景は近く、そしてチャムルジャの丘から見た風景は遠い・・・・
画像はイマイチなのですが、その美しい風景に何枚もまた写真を撮ってしまいました。
と、そこに猫さん登場。
猫さんが現れたら、私は写真を撮ります。お約束っ ♪ (14:44)
トボトボ
うん?
何か、用 ?
「そんなに直視されたら、キュンってなってしまうじゃないの ♡」
でも猫さんはそのまま行ってしまいました。
チャムルジャの丘では、いくつかの絶景撮影ポイントがあるようです。場所を変えつつ写真を撮りながら、その風景を堪能しました。
そしてカラスさん、発見 !
いやいや、「発見」などと大袈裟な。この丘にはたくさんいました。また、カラスさんは日本の真っ黒クロスケとは違いますね。
そう言えばインドでも違う色のカラスを見ました。
世界には130種類のカラスがいるのだそうですね。
再び猫さん発見。なんと先程の猫さんではないですか。(15:10)
そんな半端な所で何をしているのかしら。
―あれっ?
さっきの人だ !?―
―だから何かしらって言ってるでしょう !―
「ううう。ゴメンね。何かをあげたくても何にもないの。」
ー 別に何かをねだってなんかないじゃん。ー
そんな風に言われたような気がしました。
顔の表情が豊かな可愛い猫ちゃんでした。
トルコでは本当に行く先々で猫さんと出会い癒されました。
だけど私は変な所で神経質で、きっと触らせてくれたであろう猫さんたちにも、ノータッチを貫きました。
あの忘れられないカッパドキアの猫ちゃんにもです。
心配過剰だと言われたらそうかなと思いますが、猫の病気にはまったく詳しくないので、もし万が一にも外国の猫の病気を人間の私が介して我が家に運び入れたら嫌だと思っていたからです。
たくさんの猫さんを見てきたにもかかわらず、その頃の私はちょっとモフモフ禁断症が出ていたかも知れません。
まったく違うのに、我が家のももちゃんに見えてきてしまいました。↓
トルコの猫はこれで見納めでした。
ありがとうね、トルコ猫たち♡♡
「チャムルジャの丘」は、私の中では横浜の「港の見える丘公園」のような感じで、滞在している時は、風景が美しいな~と感動しながらも、別に来なくても良かったように思っていました。
だけどこのように、想い出を整理し見返してみると、ちょっと痩せっぽちの可愛い猫さんとの出会いや、
イマイチの画像であっても、その風景の美しさを思い出し、なかなかいい場所だったのねぇとしみじみと思い直したのでした。
バイバイ。イスタンブールの遠き街並み。
そして次は最後の観光場所である「ガドキョイ」へ。