森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

まぁ、いいか、2007。

2007-12-31 15:29:39 | ’08/12/7までの未整理日記
 なんだか、去年も31日は同じようなことを言っていたような・・・。
じゃあ、来年の31日は「まぁ、いいか、2008。」・・かな?

今年の私のブログテーマは「エール」と「言葉」でした。そんなものがあったのか~と驚かれたかと思いますが、まぁ一応ね。

好きな人や好きなもの、好きな事。または、おこがましい事は十分分かっていますが、頑張っている人、または頑張っていたけれど疲れてしまった人、・・・
いろいろ、テレパシーみたいなものかも知れませんがエールを一杯送りたいなと思っていたのかもしれません。

でも、こうして今年もわずかになってみると、私が一番エールを送り続けなければならなかった人は、それは私自身だったかも知れません。

まぁ、いろいろあるんですよ。皆様と同じですね。


でもまあ、そのいろいろある折って畳んで裏返して、そんな気持ちやあれやこれやも12月31日は、「まあ、いいか。」って言う呪文が通用する一日ではないですか。

まあ、いいか。
今年は今日で締めくくり。半端で終わっていることには「、」打ち、思いあぐねていることには「・・・」で、先延ばし。とにかく今年を終わらせて、明日昇る太陽に、新しい意義を見つけ出しましょう。


そんな事を言っていますが、2007年は私にとっては素敵な一年だったかもしれません。
重大ニュースと言うことではありませんが、私にとって今年あった大きな出来事の、その一つはルート君の大学入学です。ブログを始めた時は彼は高校二年生、彼はまだ、私の手のひらの上の人でした。でも、子育ては終わりました。後三年、ひたすらお金の心配をするだけになりました。(それが問題なんだけど。)

今日も彼はいませんよ。冬コミなんていうものをやっているでしょう。彼はお出掛け中です。昨夜から友人宅に泊まり込んでいました。
同じことをするのに
「行っていい?」と言う許可から「行くから」と言う報告の言葉に変わりました。

一つの時代が過ぎたから、次の時代がやってきたと言うような事は、他の記事にも書かせていただきましたが、家を長い間空けるということが出来るようになって、長年の夢であったイギリスにも旅行に行くことが出来ました。


 ラッタ君は、学生時代最後の年を過ごしていました。その彼に、何気なく誘った「相棒」のエキストラに、彼が二つ返事で付いてきてくれるとは思っていませんでした。「相棒エキストラ参加」と言うイベント以上に、実は私には意味のあった時間でした。これは、女の子の母では分からないことかも知れませんね。

 行ってみたかった藤原竜也のお芝居にも行きましたし、(拓郎ツアーのキャンセルはショックでしたが)、これもまた行ってみたかった鎌倉切通し、川越にも行くことが出来ました。

どうしてもパッと振り返ってみると、そんなイベントのことばかりになってしまいますが、本当はそんな事ばかりではありません。

日々の励みになったり楽しかったのは、やはり皆様との繋がりだったと思います。
今年本当に一年ありがとうございました。

明日新しい朝日が昇ったら、また新しい一年をよろしくお願い致します。

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カモメが飛んだ~♪and おしゃべり

2007-12-30 00:03:07 | ’08/12/7までの未整理日記

 

 それが、飛んでいないんです。

川の中でゆらりゆらり・・・

 

     

 

先日、横浜に行ったときに帷子川で、このような光景を見ました。

カモメたちも人に慣れているのか、こんなに近づいて撮れました。ハンサムだと思いませんか。

  

      

 

でも、鳥って何で並ぶのが好きなんでしょうね。

 

     

 

 

 皆様、お元気ですか。私は一日中寝ていました。ゴホゴホ涙目になりながら。でも、そんなに近頃寝込んだことも眠ったことのなかった私は。思いました。私はこんな風に何もしないで一日中寝ていたかったんだわ。いろいろやりたかったことのある年末だけど、まず最初にやりたかったことの一つをしたんだわってね。

 

 だから、明日は違うやりたかったことをしようと思っています。とりあえず出来る範囲でですが、掃除かな。

 

 ゴホゴホ言っているのにブログなんか更新しちゃってとか思いましたか。でも、座ってカシャカシャしているだけですものねえ、これって。

 

 ドラマも見てしまいましたよ。「吉原炎上」。なんか泣けました。最後の投げ込み寺の遊女の数に、さらに泣けました。2万8千・・・?思っていた数より桁が違いました。

 

 こんな事書いてないで、もう寝ましょうね。

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ラッタ君の「定期代」

2007-12-28 07:50:28 | 家族スナップ
― 拝啓 ラッタ殿 ―
母は、ずっとずっと待っていましたよ。いつ、あなたが
「母上、ワタクシめもバイトでかなりのお金を得る事が出来るようになりました。もう定期代なんてものは、いらないでござるよ。」と言ってくださるのかと。待って待って、ふと気が付くと、後ほんの数ヶ月で卒業ではありませんか・・・
 


            

 近頃お洒落なラッタ君が洋服などを買ってきました。
「このシャツが9千8百円でしょう。このセーターがやっぱり9千円ぐらいだったかな。このズボンが6千5百円・・」
「ふ~ん。」
「そう言えば定期代なんかを、そろそろ頂きたいかななんておもっているのですが・・・」
「はあ~
    だって、もういらないじゃない。定期代なんか。」
私は暦を見ながら言ってやりました。


「何をおっしゃいますか。定期代とは、あなた様が俺様に、定期的に支払われるお金のことですよ。ササッ、遠慮なさらずにあなた様の叩けば出てくるお財布から、俺様にはよう支払いなされ。」
「なんじゃい、そりゃ。」
もちろん却下です。

「でも、私も欲しいわ。一回叩けば一万円。二回叩けば二万円・・・
    そんなお財布。もう、十五回くらい叩いちゃう?」


・・・・・・!?
アタシってかなり小市民


     
                  


先日母は、たんすの中がぎゅうぎゅうしている割に、着たいような洋服がないなと思い買い物に行きましたよ。ユニクロで二枚2千円。しかも、ららぽーと様から5百円の金券を頂いたので、それも使いました。今年の冬はこれでしのいでいこうかなと思っているんですよ。 なんていっても去年の今頃は受験生だったルート君は、冬のコートを学生用しか持っていないので、優先して買ってあげなくてはなりません。でも、こういう時は片方には靴下でも良いから買ってやれと申しますし、君の「あっ、いいな。俺様にも買ってくれ。」のお言葉にも甘く対応してあげましたよね。先日、やけにカッコイイ黒いシャツを着ていて、それがやたら似合っていて、母は親ばか全開ですからね、「かっこいい~」とか言っていましたら、
えー。ユニクロだよ。」って、
知っていますよ。私が買ってやったんじゃないですか。

叩けば出てくるお財布など持っていませんので、お財布が空っぽ。カラカラ言っていますよと君に言いましたら、
「財布のうがいかい。カラカラカラ・ペッと出すと、小銭がダー。
     ああ、また俺、うまいこと言うような。」

 そうですか。それならば、空っぽのお財布の中は付いてしまった脂肪のようにレシートでパンパンですというのはどうですか。ちょっとつまらないですか。でも、とにかく近頃、母は疲れてしまいました。どうぞ、老後などはよろしゅうお頼み申し上げまする。         かしこ



「よし、ルートによく言っておくよ」
・・・・・



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架空畳「大法螺」

2007-12-27 01:07:43 | 観劇・コンサート日記

 「横浜STスポット」にて、架空畳の「大法螺」を観に行ってまいりました。

 

 クリスマス・イヴのその日、街は見たこともないような人混みで溢れかえっていて、私は自分がいつの間にか特別な田舎から出てきたような、そんな気持ちになりながら歩いていました。

それでも、時折すれ違う人が言う言葉が耳に残りました。

「今日はなんていう人の多さなんだ。」

 

 クリスマス・イヴの夜、街全体がパレードになってしまうのでしょうか。その時私はふと、何か問題を起こすとすれば今日だなと思いました。人々は笑いひしめき合って、煌く光の中を乱れながら行進しています。その水面下で何かが起きている・・
私の頭の中で、かってに突っ走るミステリーやアクションドラマ・・

そうしてたどり着いた「STスポット」。どんな大法螺が聴けるのやら。

開演間近になって、ふとパンフレットを見ると「BIG HORROR」の文字が・・・
― えっ、ホラー!? ―

 

 

 今回の公演は二人劇。
そのオープニング、二つの場面が二人の独白で同時に進行していきます。

 雉が犬を襲い、その後のそれを目撃していた少年が遺骸を絞る話は耳を塞ぎたくなるような嫌悪を感じましたが、その後の全ての伏線になるので耳を塞ぐわけには行きません。

 そして少年は気付くのです。犬がこんな目に遭っているのに、家の者は誰も気が付かないのだろうかと・・・
で、その時同時に語られている怪しげな水の押し売りの最後・・

 

    今と同じ時代、今と同じ場所、今と同じ時間。彼は、僕と同じアパートの隣の部屋に住んでいる。西暦2007年12月25日クリスマスの PM7:00。僕と彼は、初めて出会って、そして知る。今と同じ時代、今と同じ場所、今と同じ時間、同じアパートの隣同士。けれど、二人は、違う国に住んでいる。僕らの共通の話題は、たった一つ。たった一つの、小さな殺人事件。(架空畳のHPから)

 

その後展開するロクロウとミヤちゃんの奇妙なストーリー。私の頭の中では
♪ ちゃかちゃんちゃんちゃん ちゃかちゃん  たら~リ~♪と、
「世にも奇妙な物語」の音楽が鳴り響きます。

人々が笑いはしゃいでいるクリスマスのその日に起きた核の脅威にによってもたらされた日本消失。死んでいることにも気付いていないロクロウと、その想像から生まれてきたミヤちゃんの物語かと錯覚してしまいますが、どうでしょう。

架空畳のストーリーはそこまでと思えばそこまでになってしまうことも多々ありますが、それはそれで面白いのではと思います。

ただ、彼らのストーリーはここからが違います。次のセリフ、また次のセリフが鍵になり、次のストーリーに誘います。

 

私は、ふと思います。
まさに同じ時同じ空間にいるのに、もしかしたら、この劇場にいる観客達は、皆違う芝居の終わりを見ているかもしれないという不思議さです。

 

犬は誰が殺したのか。
少年はいつ死んだのか。
ミヤちゃんはいつ生まれたのか。
あの時、ロクロウがミヤちゃんの部屋に行っている時に、やってきた者は誰なのか。

たぶん映像にしてしまったら、一目瞭然のことでも、それぞれのイマジネーションで落ちていく穴が微妙に違うような気がします。それこそが舞台劇ならではの穴と言う所でしょうか。

舞台劇ならではということでは、思わず騙された「カボスの話」。
「カボス日記」はいかにも犬の話と被っていたので、騙される事なく気持ちが悪かったのですが、カボスを冷蔵庫に入れるシーンでは、すっかり騙されてしまいました。二つの部屋と言う設定で、存在しない冷蔵庫の扉を開けてお互いにカボスを片方は出し、片方は入れていく。瞳と言うカメラワークは正面から捉えている。すると脳は彼らの手のひらに薄いオレンジ色のカボスの姿を具象化していってしまうのです。

耳から入ってきた「カボス日記」では、
はは~ん、アレは人間のことを言っているんだなとか思っていたとしても、視界に実際にはないものを見よと命令されて、見てしまうものには、かくのごとく強い思い込みがあるのですよね。

想像力が生み出す恐怖と救い。

もしかしたら、最初に理不尽に命を絶たれてしまった水売りの、全ては死に至るまでの、その恐怖を救うための大法螺な夢なのかもしれません。

 

 さてさて、このワタクシは、この劇中の人物ロクロウと似たようなもので、自分の感性の5分の一は漫画で育ててしまっているようなものです。だからこそ、頭の中では「ジョジョの奇妙な冒険」の杜王町に出てくる幽霊屋敷のことを思い出したり、ミヤちゃんの登場に「20世紀少年」を思い出したり忙しかったのです。
ですが、また別に想いは過去に飛んで行きます。

かつて誰もがその日のクリスマス・イヴのように、賑わい浮かれていた年の瀬。世界中の誰もが「未来」というものを見つめていたその時、「新世紀」を見ることが叶わなかった家族がいました。遺留品も多く犯人は外国人ではないかと言われたりもしています。でも、未解決です。

忘れてはいないよと言うメッセージみたいなものを、私はふと感じてしまいました。
感じてしまうという事は考えると言うことよりたちが悪く、どうしようもないことなんですよね。

 

 

 またまた、思ってしまった話を一つ。
つい最近迷い犬が、徘徊していた女性を一晩中暖めて、その命を守った話は記憶に新しいと思いますが、その時ほぼ同時にチンパンジーの子供の瞬間記憶能力が、いじょうに優れているというニュースもやっていました。私はその時、おせんべでも食べながら、テレビに向かって
「雉はどうした。!!」と叫んでいました。

 と、同じ時間のその頃、「カラス」と書いてあった脚本にぴぴっと二本線を引き「雉」と書き直した作家様の姿をふと、またも想像してしまい、笑っていました。

 

 最後にシェークピアばりの長ゼリフを一気に語り、いきなりその世界に観客を引っ張り込もうが、拍手なく、素晴らしいと感動されてもカーテンコールもない彼ら、(だからといってワタクシが率先してやる勇気もないと言う情けなさ)。なので、ここにてもう一度拍手なんかをさせていただいて、終わりにしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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ルート君の無謀な野望

2007-12-24 01:02:50 | 家族スナップ

 無謀とは―<よく考えずに行うこと。結果も考えず乱暴に物事を行う・こと(さま)>のことを言うのだから、よく話を聞いてみると「無謀」と言うほどの事はなかったですね。ただ、語呂がいいから書いてしまいました。
だいたい、野望自体が<分不相応な大きな望み>のことなのだから、<無謀な野望>なんて書くこと自体が大きな過ち。本当は「打ち砕かれた、ささやかな願い」と言うタイトルが相応しいのかも知れません。  

 

 さて、ルート君は前に「落武者・茶坊主」の記事の中で書きましたが、長髪です。その髪も肩ぐらいに伸びて、後ろで結ぶようになりました。ところが脇の髪が足りずに耳の横はたらしていました。でも、彼はもの凄く気に入っていたんですよ。なぜなら
 「ほら、ロード・オブ・ザ・リングのエルフみたい。」と悦に言っています。彼は漆黒の黒い髪なので
「エッ、お父さん?」
「違うよ、弓の名手の人。」

・・・エーッ、オーランド・ブルームですか~
まあ、夢を見ることは自由ですから。

 ところがそう思わないやつが、我が家には一人。

「その髪を何とかしろよ」
「きもい」
などと暴言の数々。ある意味拷問。(アレッ、「暴言の拷問」。これもいいじゃない?メモしておこう

 

ところが昨日、彼の派遣のバイトの話から、その髪型ではバイトの職種の可能性が巾まってしまっているという話を、私が振ると、今がチャンスとばかりに兄と父に攻撃されて、昨日切る事になってしまいました。

覚悟を決めて切りにいくのかと思ったら、私の前では
「どのくらい切ろうかな~。」と怪しいことを言います。

切ってきたのに長かったら、みんな驚くだろうなと思いましたが、帰ってきた彼の髪は短くなってはいました。後ろはスッキリしていましたが、前とサイドは結構長くて、イマイチ気に入りません。ルート君もイマイチだったらしくて、鏡の前でずっと気にして見ています。何を言うのかと思ったら、

「これじゃあさぁ、中学生の女子みたいじゃない?」

「?」
彼の基準がわかりません。でも、
「そんなに気にするなら、自分の意思を貫いたら良かったじゃない。」

「いや、前髪はうざかったからさ。それに髪はまた伸びるから。」

「やっぱりまた伸ばすんだ。」

「うん、この辺までは一回伸ばしたいわけよ。」

彼の示したこの辺って、もろに背中。

「・・・・・・

思いついたアドバイスが

「今度は何も言われないように、さらさらヘアーにしておきなさいね。」そこへ昼寝から起きてきたパパさんも、

「横に髪をたらさないでピシッと止めておけよ。」とアドバイス。今時は男子でも、こんな会話が成り立ってしまいます。

だけど、まさか背中まで伸ばしたいなんて思っていることまでは、知らないでしょう。

 

あ~あ。やっぱり、それって「無謀な野望」なんじゃないでしょうか。

 

 


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「近未来二番館」オープンのお知らせ

2007-12-23 01:05:49 | 新米パソコン生活

 2007年終了まで、あとわずか。だけどそれがどうしたんだと居直ってしまえば、どうってことはないのですが、なんだかやっぱり焦ってしまう今日この頃です。

 そんな日々なのに、そんな日々だからなのか、無謀にもワタクシ、かなり前から考えていた映画だけの別ブログを作ってしまいました。

 

なぜそんな事をと思う方もいらっしゃるかと思いますが、いろいろ思うこともあるのですよ。

本当に極数人の方だけが知っているようなことですが、いつだったかHPを作ろうと足掻いていた事があるのです。でも、私は何でも一歩目のド素人なのです。少し何かをやろうとしても、もの凄く時間がかかるのですよね。HPを作ろうと思った理由は、またいつかお話しする機会もあるかと思いますが、とにかく今の私には「時間」と言う理由で無理だなと感じました。

ラッタ君が、「HTML+CSS」と言う本を貸してくれました。そんな本などを読む余裕が出来たら、またチャレンジしてみるかも知れません。

 そんなわけで、しばらくは(あるいはずっと)ブログでいろいろ書いていこうと思っているわけですが、別ブログ開設はその「いろいろ」の部分の整理みたいなものなんですね。

ブログを書くということは、かなり気に入った趣味になりました。まだしばらくは、続けていくのではと思います。そのための整理整頓かも知れません。

もしよろしければ、どうぞそちらにもいらしてくださいね。

「近未来二番館」 です。どうぞよろしくお願い致します。

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ミス・ポターの守りたかった世界

2007-12-19 12:07:17 | イギリス旅行記

 

 今回は、説明なしの車窓の旅をお付き合い下さい。 

 

 

 

 

  

 

 

  

 

 

 

  

 

 

  

 

 

 

  

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「風林火山」ー決戦川中島

2007-12-17 10:39:00 | ドラマ (大河)
 「風林火山」も、いよいよ最終回。一年はあっと言う間に過ぎていき、私たちが見守ってきた勘助の人生も終わりを告げていきました。

 私は最終回、始まったとたんに、涙・涙でございましたよ。終わった後も滂沱の涙が止まらずに、顔など洗って、平静を装っておりました。
家人の
「つまんねーな」「くだらねーな」「ありえねーな」「来年の大河は何?」と言う果てしない総攻撃に耐えながら、我が家では「決戦川中島・画面前」で、勘助と共に戦っていた私ではありました。

家人の気持ちも分からないわけではありません。
「武田の軍師勘助ここにあり」または、「ああ、さすが勘助」と言うような場面が、そんなことはなかったとは言いませんが、あまり思い出せない私です。私が思っていたような話ではなかったと言うのが正直な感想です。

 私の父は武田出身・・・おっと、もとい、山梨出身。母は生粋の横浜育ちではありましたが、母の自慢げな昔語りの声がします。
―武田は負け知らず。なぜなら山本勘助という最強の軍師がいたからよ。

誰もが認める最強の軍師の、その物語・・・・ではなかった「風林火山」。
素晴らしい頭脳を持ちながら、美しくはなかった勘助の秘めて秘めて心の奥底に閉じ込めた恋の想い、と言うのもイメージからは程遠かった物語なのでした。

 ですが、それらの思いは全て封印して、今回の最終回だけに見入った時、そこには人間勘助の最後が見事に描かれていました。やっと勘助に主役が戻ってきたと言う感じです。




 信繁と諸角の奮戦が功を奏して、崩れかかっていた武田軍の体制が持ち直しました。後ひと時、この場を乗り切れれば別働隊が戻ってきて立場は逆転します。責任を感じた勘助は、自ら撃って出ます。

 一方上杉も、時間を思いがけず取られたと気がついていた宇佐美は、そのタイムリミットが近づいている事を政虎に告げ、引く事を進言しますがマイペース人間には聞いてもらえません。
ところで、今日は政虎はやけにかっこよく見えました。 確かにその出で立ちは美しく、振る舞いにも見せ場は盛りだくさんだったのですが、私の場合はそればかりではありません。

 「プルートウ」と言う浦沢直樹の漫画を、御存知ですか。鉄腕アトムの「地上最大のロボット」の焼き直しなんですが、元の話と比較しても長くて長くて長い。新しい単行本を子供から借りたのですが、二ページ読んで、本を閉じ今日まで放置していました。だって、二冊前ぐらいから読み直さなければ、もうすっかり前の話なんか忘れてしまっていますよ。で、読んでいましたら、エプシロンと言う美しきロボットが「あの戦いには義はなかった。」などと申します。「義」と言う言葉に過剰反応な私です。その時私の中ではエプシロン=政虎になってしまったのかもしれません。(ああ、エプシロンだけは死なせたくないなどと思って読んでいましたが、彼に危険が迫るのはこのペースだと一年後、もしくは二年後でしょうか?)と言うわけで、エプシロンが美しいと感じるならば、政虎も美しく感じてしまうわけです。

かくのごとく、テレビドラマなどの登場人物をどう思うかは、見る側の思いにかなり影響されるものなんですよね。

 さて、話を戻しまして、撃って出た勘助の独壇場の独り舞台は本当に良かったですよね。また由布姫の幽霊が出て、「生きなされ。」と言ったか「死んではならぬ。」と言ったのかは忘れてしまいましたが、いざ行こうとする勘助の袖を引っ張るシーンも良かったです。勘助が由布姫の幽霊の本当の気持ちがわかると言う、文に書くと非常に変に感じますが(・・・実際、最終回は変なシーン多数・・・?)、このシーンは内野さんの独り舞台の続きで、見せてくれましたねぇ。
勘助の代わりに撃って出ようとする義信を、武田の総領として涙ながらに追い返す所も良かったですね。「良かった、良かった。」では、「美味しい。」しか言わないグルメレポーターみたいですが、何もこれこれこのようにと言う必要はないかなと思っているんです。
 最終回は回想シーン多用かと予想はついてはいましたが、その回想シーンの使い方が、もの凄く上手でしたよねえ。
みんなの若さも、本当に眩しかったです。

 最終回見せ場の一つは、やっぱり一騎打ちですよね。Gackt の乗馬技術が光りました。見ていて惚れ惚れとしました。そして、政虎はギリギリまで謙信と戦いますが、もしかしたら馬がお尻を刺されて、キャーと言わなければ、彼は自分の命なんかを顧みずまだ執拗に戦ったかもしれません。

三度受け止めて、七つの刀跡・・・・ミステリアスです。


 そして勘助の最後。丘の上で、見守る政虎。ああ、いいよなあと思いました。最後までその勝利を見ることのなかった最大の敵は、勘助の見果てぬ夢の象徴であったのだと思います。

 平蔵との出会いも楽しみにしていました。この川中島で彼らが再開を果たすこともやはり予想済み。ただ、その止めを刺す役でなければいいなあと願っていましたが、危うい所に登場です。でもあっさりと放たれた矢が背中に刺さってパタリ。
あそこで、マリシテンのペンダントを渡してしまっていては、後で伝兵衛が苦労してしまう所でした。


 動ける、まだ戦えると、起き上がろうとする勘助の目に真田の六連銭の旗が翻ります。
「お館様、我らが勝ちにございます。勝どきをあげなされ」
最後に見た、勘助の幸せな夢。そうして、勘助は散って逝きました。



留守を守る女達の様子が描かれていて、全て感動しました。なんとなくモレがないように感じました。丁寧です。忍芽は前回でしたし。(どうりで花の枠が混んでいたように感じましたね。)
リツのところでは、仏像が動くと言う怪奇現象が起きました。でも、全てを悟り涙するリツでしたが、動いている所を見てみたかったなと思うのは、私だけでしょうか。


戦の終わった川中島。このシーンはある意味合戦シーンより凄いなと感じました。死体野原と化したその中を、伝兵衛が勘助の遺体を運んできます。太吉が頭を取り戻してきます。天晴れな家来達ですね。伝兵衛と太吉が抱き合って泣くシーンに涙です。そして、繋ぎ合わせた首と胴。
「こやつ、笑っておる。」
ああ、想像したくありません。笑っている死体。
でも信玄には勘助の最後の想いが、しっかり伝わりました。
勘助を囲んで、勝どきをあげる武田の武将達の「エイエイオー」は胸に響きました。


が、ここで終わってはいけません。
―平蔵はどうした。平蔵だけは生きて生き抜いて、妻子の元に帰らなくてはいけないよ~。
「画面前」の私と家人の戦いは
「もう、あなたと私は合わないわ。宝くじが当たったら考えさせてもらうわ。」と使い古された言葉で応戦中。が、平蔵が気になる点では気持ちが一致。なので、私が役にも立たない特技を発揮して勝手にその先を読んであげました。

「大丈夫よ。だって、まだおふくおばばが出てきていないじゃない。彼女が平蔵を助けて、平蔵は妻と子供の元に帰るんだよ。そして、武士を止めて土を耕して生きていくんだよ。」

などとそこまでは遣りませんでしたが、死なないぞ、帰るぞと言いながら倒れこんだ平蔵におふくが気がついた所で終わりましたね。
「ほらね。」と私が偉そうに言って、「画面前」の戦いも終わりました。


 信玄などを、雲を動かす風になりたいのだろうかと三条夫人は言いましたが、風はその流れをすぐに変えていってしまいます。土と共に生き抜くものが勝者なのだなんて言ったらありきたりですね。
 でも、歴史の流れは激流から大海へ。その大海を見ないものも、その川の流れの一部なのです。川の流れが、時代が、彼らを大海を見るものとして選らばなかったとしても彼らは
「生きた!そして死んでいった。」のですね。

武田や上杉のその後の話は、「風林火山紀行」で紹介されました。
謙信の辞世の句は
“四十九年一睡の夢 一期栄華一盃の酒”
その若さに驚かされます。

戦国時代が一睡の夢なのではありませんね。全ての時代が一睡の夢なのですよ。
一盃の酒・・・自分の人生を自分らしく生きたい。そう思うことは見果てぬ夢なのでしょうか。そうではありませんね。たとえそうであっても夢を見続けて、最後に杯に入れて飲み干せたら、素敵なことかも知れません。




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ワーズワースゆかりの地<グラスミア>

2007-12-15 10:49:42 | イギリス旅行記

 

 10月20日5日目
 なんとなく楽しみにしていた湖水地方にやってまいりました。「なんとなく」なんて書かないで、「もの凄く」とでも書けばいいものを、私は嘘は言えません。このツアーは「過ぎてみるまでは過度の期待は禁物ツアー」と言うネーミングなんです。あっ、うそです。今、つい名付けてしまいました。
 だってですねえ、シェークスピア生家には入場不可能な時間に連れて行く、ブロンテ兄弟の牧師館には、入りたいやつは勝手に後で入れって、離れた所まで引っ張っていってしまう。中に入ったって、みんな同じかも知れません。でも、イギリスは遠いんですよ。私がセレブな奥方であったとしても、そうそうは行き来できる場所ではないですよ。

 はっきり言って、一生に一度。 皆様、チャンス逃さず貪欲に行きましょうよ・・・って、誰に言っているんでしょうか。

 

 さて、上の画像はワーズワースが湖水地方で過ごしたダブコテージです。ワーズワースについては既に予習記事を書いていますので、そちらなどを参考にしてください。一番下に関連記事として、リンクしておきました。

朝の静かなグラスミアに着いた、私たちは最初に、ワーズワースが眠る墓地に行きました。墓地の前で、添乗員さんの昨日調べたのかなと思われるような説明を聞いて、次に移動です。

 

エー、手も合わせないのか、と私は不満です。だって、お墓の前で
「へぇ~。」もないんじゃないかなと思うのですよね。すると友人は、
「あまりにも昔なんで、もうここには居ないからいいのよ。」なんてことを言いました。思わず、心の中で「千の風になって」を歌ってしまった私でした。

 

下の画像は、その墓地を出たところにあるジンジャーブレッドのお店です。150年の歴史があるそうです。

 

    

 おや、これには写真を撮っている私が写ってしまいました。でも、こういう写真って、実は結構好きなんですよ。私はデジカメでも昔のカメラみたいにレンズを覗き込んで撮るのが好きなので、顔はやっぱり見えないと言う所もいいでしょう。

 

下の写真はそのジンジャーブレッドです。クッキーなんですが、お味は好き好きですが、みんなが好きな味と言うわけには行きませんね。ジンジャーの味がしっかりしますから。でも、、実は私は大好きです。帰ってきてからも、グラスミアの住人になったように、チマチマちぎっては食べていました。なくなったから、また買いに行こうというわけにはいきませんけれど。

 

            

 

 さて、ダブコテージでも、やっぱり自由入場です。でも、聞いてくれるだけましだったみたいですよ。外側だけ見せて、写真撮らせて、さあ次、と言うツアーも多いみたいです。・・・このツアーがそうかな?

でも、そんな目には遇わずに中を見学することが出来ました。だからと言って、もの凄くワーッと言うことはないのですが、窓から外を見て、ワーズワースの気持ちになってみたりしました。この時代のベッドは、何処に行っても小さいので、不思議な感じがします。

 グラスミアは湖に近い寒い場所にあります。寒い子供部屋のためにワーズワースの妹が部屋に新聞紙を貼り付けてあげたのが、そのまま残っている部屋がありました。

 

 

  

 ダブコテージの隣は、ワーズワース美術館です。ワーズワースの直筆原稿やゆかりのものが展示してあります。音声案内ではうっとりするような声で「水仙」の詩の朗読を聞くことができます。

 

 常設展示の他に、行った時は、こんな催し物をしていて二倍のお得感がありました。

 

  

 

 ワーズワースの詩 ・  ワーズワースの詩2「水仙」 ・「草原の輝き」

 

<以下、「ワーズワース美術館」おまけ記事。>

 ダンテって言ったら、「神曲」ですよね。題名ばかりで内容には触れることも出来ませんが、このイベントのタイトルには「ダンテ 再発見」と書いてあるのです。そして「ブレイクからロダンまで」と副題が付いているのですが、ロダンはいいけど、ブレイクって誰だ~と、ふと思ったので調べてしまいましたよ。はっきり言うと展示内容は、この看板の絵ぐらいしか記憶がないのです。しかも、この絵の情報が分かりません。

 

でも、とりあえず

 ウィリアム・ブレイクは映画「レッド・ドラゴン」の中に出てきた<大いなる赤き竜と日をまとう女>の作者でした。あの絵は、本当に怖かったですよね。そのブレイクの「神曲」の挿絵↓

 

この絵が展示してあったかは記憶は定かではありませんが、あったような気がしてしまいます。気持ちがざわつくような絵が多数ありました。

 日本では「考える人」で知名度抜群のロダンですが、「神曲」=ロダンと言うイメージがなかったので、やはり調べて見ました。そして知った「考える人」の真実。もともと「考える人」はロダンが37年間制作し続けた「地獄の門」の上の方で、その地獄を覗き込んでいる人なのです。「真実」なんて、大げさな書き方でしたね。でも、私は知らなかったことなので「へぇ~」と思いました。

静岡美術館の「ロダン館」のページには詳しく分かりやすく書いてありますので、興味のある方はどうぞ→コチラ

地獄の門」もしっかり見ると、かなり怖いです。

家に帰ってきてから、こんな看板一つで遊んでいる人もいないと思います。私は三倍お得でしたかしら。
(ところで、「olasso」ってどういう意味だろう・・・英語ではないのだけれど)


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「相棒」―正義の翼

2007-12-13 10:03:26 | ドラマ(相棒)

 緊迫感溢れる始まりでしたね。

大内機械工業に爆弾を仕掛けたと言う予告電話 。デモストレーションの爆発。20億の要求。

 ―元日スペシャルみたい~
と、ワクワクしてしまいました。

 

 今度の「相棒」は
「『一時間ドラマでは、もったいなーい』と思わせようキャンペーン」中なのかな?

丁寧に作っているなと思ったのは、20億のお金を出す準備をしているシーンを映したところですね。丁寧に数えて、番号を記録しているんでしょうね。20億と言うのは重さにしたらどのくらい、なんてことも思う余地なく、犯人からダイヤに変えろと言う指示があります。

 ダイヤと聞いて、右京さんが受け渡し方法のヒントを内村刑事部長に電話をしますが、彼は取り合わずに切ってしまいます。この人がそんな人だから、話は逆に面白くなるのは分かってはいますが、むかつきます。

大内社長が受け渡し場所に行ってみれば、そこには伝書鳩が・・・

面白いですよね~。やるなあ、犯人。
・・・・なんて、褒めてはいけませんよね。 

ダイヤを鳩の胸の袋に入れる大内社長の手も震えるってものですね。一個ぐらいポロっといってしまいそうですよ。鳩を飛び立たせる時、周りで様子を伺っている者には、何が起きているのか見えませんでした。思わず心の中で
「ハトガデマスヨ~」と言っていたとしても、その途端に大内社長の顔が鳩に変わる姿を想像してしまったとしても、・・・私はイタって真面目な「相棒」ファンですが、何か?

 

そして、鳩から伝書鳩愛好家→「中野五三八号」→大学の名誉教授である脇田にたどり着きました。

その脇田が大滝秀治さんなんです。その重みある演技が良かったですよね。

終わらない戦後、平和への願い。だからと言って決して正義という名の下の犯罪を許さない。ストーリーにグッと重みと幅を感じさせ、余韻を残しました。

大内機械工業の先代、直輔は、脇田と共にかつては軍国少年で、お国の名のもとに自分達が育てていた鳩を戦争に利用させてしまったのでした。その後の人生の殆どを費やして開発した地雷処理ロボットに「S82」、つまり昭和82年と名付けたと脇田が言った時、胸が熱くなりました。

もう~、岩下さんは「優しさ」の視点を外さず、心を暖めてくれますね。

 

だけど。地雷処理ロボットの開発が中止決定のままだったのが、最後に気になりました。利益重視に走り、父の気持ちも汲み取らなかった現大内社長は、この程度の痛い目じゃ気持ちは変わらないのでしょうか。何か一言欲しかった所ですが、どうだったのでしょうか。

 

 さていつものお楽しみ~

角田課長はパンダカップは撤去されてしまったのでしょうか。出来れば復活希望。美味しい珈琲にこだわって、特命係に飲みに来ていたのか~。きっと、そちらはインスタントですね。「喫茶特命係」に二回も顔を出していましたね。

 

相変わらず行動が早すぎ右京さん。

ぽかんと見てしまう薫ちゃん。ワンテンポ遅れて、「あっ、そうか。」と着いて行く。さりげないけれど可笑しいです。

傍に来ただけで、感じてしまうイタミン。ドアを開けてやって
「俺はドアボーイか。」・・・・・これって、本当にシナリオに書いてあるんでしょうか。

今回は忘れませんでしたよ、米沢さん。
「いよいよ、運命共同体・・・」    (あれ、「・・・」の部分は何だっけ?)
でも、嬉しそうでしたね。

 

 

 


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