・「オチオチ熱も出せない その2」の続きです。
その記事の中で
>『夫のコロナ騒動も、最初に結論から書いてますが、「陰性」で「疑惑」で終わったわけですが、決して「良かった、良かった。」には思えないお話です。
しかし最初に結論から書いてしまうと、ハラハラドキドキ感も薄まって、ドラマチックとは言えませんね。(笑)』と書きましたが、そこに行きつくまでは、ドラマチックではなくてもけっこう大変だったのですよ~。
熱が続く夫が発熱外来で検査したものの、抗原検査でちょっと反応が出たような感じ(かなりあいまい)だったので、医師に「たぶん、そう。」と言われて帰ってきた夫。
翌日のPCR検査の結果待ちになったものの、「そう」と言われたら、いつまでもクヨクヨしていても仕方がありません。
実は夫が帰ってくるまで、気持ちが落ち込んでボーっとしていました。
でも私はいきなり覚醒し、出来る限りの事をしようと思いせっせと働きだしました。
ワクチンを打っていてもかかるなら、やはり私にもうつるかもしれません。
でも、うつらないかも知れません。
「備えと言うのは備蓄ばかりではなく、ライフスタイルも含めて言うのかもしれない。」と、地震の時に思ったけれど、それは地震の時ばかりではない事だと、しみじみと思ったのはこの時でした。
確かに玄関には手の消毒薬が置いてあり、帰宅したら、何を置いてもまず手洗いとうがいはしてきました。外出時はアルコール含むウェットティッシュと携帯用消毒薬、使ったそれらを入れるミニゴミ袋を持って歩いていました。(最近は、気が緩んでと言うのもあり、またどこにでも置いてあるという事もあって、あまり持ち歩かなくなっていました。)
でも「こんな時代」なんて言葉を使う割には、それ以外に何をやって来たかしら。
それでまずは丁寧に掃除機を掛けて、ファブリーズしまくりました。(却って咳が出てしまいそう・・・)
洗面所のコップも紙コップにしました。この紙コップは、一昨年の台風の時に、停電からの断水に備えて買っておいたものでした。あの時、あれだけ経験のない大きさのなどと言われては、やはり準備はしますよね。それは幸いな事に必要がなく使わずに済んだのでしたが、あの時、同じ千葉の八街の友達は停電が何日も続き、しかも井戸を使っていたので、水もなくて困ったのでした。
そしてその紙コップの横にはイソジンを置きました。
このイソジンも、何処かの市長が何か言ったから、買い求めたわけではなくて、ずっと以前からの期間限定に私のお守りでストックしてあるのです。
なんたって、冬場は時には鼻水ズルズル咳コホコホの人を、(以前は)ノーマスクで相手をしなければならない事もあるお仕事です。
何か余計な事を、いろいろ語っていますが、今はそんな気分なのでお許しアレ。
で、とにかく紙コップにイソジンです。
そして洗面所のタオルは止めて、ペーパータオルにしました。
これは昨年の8月の終わりに、横浜の実家に姉妹で集まった時に、こんな風にしてとお願いしたやり方だったのです。姉の家は、そのままそれが定着したみたいなのですが、私の家では、やらなかったのです。やっぱり自宅と言うのは、自分にとっては「安全地帯」のようなものに感じていたからなんですね。
それから・・・・・
実は「葛根湯」を飲みました。
以前友人が、コロナ初期には「葛根湯」が有効なのだと言ったのです。
その時私はにこやかに、「まあ、そうなの。じゃあ、その時は試すね。」なんて調子の良い事を言っていたのでしたが、ふと思い出し、今更ながら検索してみると、漢方医の人の説明などがネットに載っていました。人に強くお勧めできるほど、その方の説が頭に入ったわけではないので、お勧めは出来ませんが、今の病気は対処療法なので、風邪の初期症状によく効く薬ならば、それなりの効果があるような気がしました。それに葛根湯って、効能を読むと、肩こりにも良いのだそうですね。
もちろん寝室は分けました。リビングの方もよほどでない限り、私の方が行かないようにしました。私は別にテレビがなくても一向にかまわない人なので。
夫には、真夜中でも何かあったら電話してとお互いにスマホは枕元に置きました。
その他にやっておくことは、近隣のビジネスホテルの場所とお値段と空き状況をチェックしておきました。もし翌日の連絡で、夫の黒が決まったら(とうとう黒と言う名に)、私たちも検査しなければならないでしょう。そして私とルート君が白だったら、なんとしても彼だけはワクチン接種前なのですから、守らなくてはならないと思ったのです。
もちろん今は、感染者数も激減し、夫の方が入院出来るのかもしれません。
でも今みたいな解熱剤を飲めば熱が下がる状態では、あの数字も悪いとは思えなくて(あの数字と言うのが、今度忘れ中)、入院が出来るのか否か。
前もってのリサーチって大事でしょ。で、検索していると、かなりの数の人が見ていて、予約もかなり入っている。しかも連泊で。みんなが出張とか旅行とかには思えません。
中には同じ事を考えて、リサーチしている人もいたかもですね。
更に私は考えました。
夫が黒で、ルート君が白。そして夫が入院で、私も黒だったら、私は家に残るなと。
だって猫がいるから・・・・。
ああ、猫が家にいるから入院を拒否して亡くなってしまった人の気持ちが、よく分かるなとしみじみとしました。
いや、ほんと、ここ、難しい問題ですよね。
だから動物を飼っているうちの人は、病気になんかなっちゃいかんのです←さっき見てた映画に影響されてる(^_^;)
検査した翌日の日曜日、なかなか病院から電話がかかって来なくて、夫はヤキモキしてましたが、私はもうケセラセラで、呑気に隔離された部屋で(そう、私の方が隔離状態)本を読んでいました。
すると午後3時くらいに、夫殿がノックして
「もうこのドアは開けっぱなしにしておいても、何も問題がない事が分かりました。」と言いに来ました。
「わー、良かった~ !!」と一度は言いましたが
「じゃあ、あなた !!
本来のするべき心配をしましょう !」と、私は言いました。
ああ、やっとです。
なぜなら夫の熱は金曜日から解熱剤で下げているだけで、ずっと下がっていないからです。原因も本来の病院に行けてないので分からないのです。
長くなったので、続くと言いたい所ですが、これ以上引っ張ってもと思うので、少々長くなりますが、よろしかったらお読みください。
その翌日、かかりつけ医に電話しました。一応発熱中だったので。すると
「あとから出てくる場合もあるので、市の相談センターに電話して、もう一回検査してきてください。」と言われたのです。
頭のどこかがクラクラしていたので、ハイハイと言われたとおりに、また違う大きめな病院に行って検査を受けました。
でもこれは後からじわじわと、腹が立ってきました。夫には言わない事ですが。
発熱してから2日目の検査は信用できなくて、4日目の検査だから信用が出来るって事でしょうか。
その病院では、抗原検査が陰性だったら、もうPCR検査はしませんでした。
もちろん陰性です。その検査の結果で、かかりつけ医に電話すると、午後から整形の先生がインフルの検査をしてくれることになりました。
なんだか彼は病院ばっかし行って疲れてしまったと言いました。
当たり前だと思います。
この検査の分は、絶対に余分だったと思います。
そしてインフルエンザも陰性。
そして熱の原因はよく分からないので、翌日また内科の先生に見てもらう事になったのです。
朝、電話した時間にその病院に行けたら、翌日の診療なんかにならなかったのに !!
で、結局、翌日の朝(火曜日)、また内科に行って、レントゲンを撮り、そして紹介状を書いてもらって、午後に前に入院したことのある呼吸器内科の大きな病院に行きました。
そこで頂いたかなり強い薬が効いて、熱は下がりました。たぶん肺炎。でもまた次の検査までははっきりしません。とりあえず、何とか復活しました。
だけど月曜日の真夜中、彼は初めて「息が上がって来て、苦しい。」と言いました。
熱を出す原因の所が悪くなってきていたのです。
これが一日早かったらと、私がやっぱり思ってしまったのは、無理のない事だと思いませんか。
「こんな時代」で無かったら、たぶん土曜日には、本来の治療のための薬を飲み始めていたかも知れません。
熱が出ると、あの例の病気を考えるのは当たり前でしょう。
検査に行ったら「たぶん、そう」なんて言われて、またもバタバタ。
なんか私の家らしいエピソードだと思いませんか。「らしい」とは何かとは思いますが、なんとなく。
そう、やっぱりドラマチックよね。でも感染者が抑えられている今だから、いろいろと考えておくことは大事な事ですよね。
それで、そっちはセーフと言われても、本当の心配はそこから。
この5日間、本当にメチャクチャ疲れました。
・「オチオチ熱も出せない その1」の最後に書いた、
>『またある時、バスの中で知り合いに会いました。
「今、病院の帰りなの。メチャクチャ酷い風邪を引いちゃって・・・・。」
「あまりそういう風には見えないよ。」
「もう良くなりかけてるから。それでもやっと診察してもらって、ホッとしたわ。」』
その意味が、今回の事で身に染みて分かりました。
メチャクチャ酷かった風邪が、はた目からは普通に見えるほど良くなるまで、診察してもらえない今と言う時代。
本当に、オチオチ熱も出せませんね。