すべての2015年秋ドラマが終わってしまって、年末&新年の特番ばかりになってきました。〈新年はもちろんまだですが^^ 〉
特番はつまらないなと思いながら、なんでだかこの記事を書き始めた今は大食いのなんかを見ています。
見てると言っても「ながら見」です。
なんだか通常の家事でやる事が終わりません。
日曜日なんかだと、いろいろと夫殿がやってくれていることがあって、それを一人でやってると、結構大変だなあって思います。
平日なんかは普通に一人でやってるし、加えて仕事までしていると言うのに、この違いは何だろうかと思います。きっと「甘え」の構造があるのかも知れませんね。でも、ああ、なんか疲れた~。
疲れたと言いながら、年末だと言うのに、秋ドラマの一言感想をしておきたいと思います。
まあ、あまり意味もない事だとは思いますが。
月曜日はドラマ時間なし。
火曜日はNHKの「デザイナーベイビー」が終わってしまった後は、別に他のドラマを見なくても良かったのですが、惰性で「結婚式の前日に」を見ていました。
「デザイナーベイビー」は面白いと言う表現をして良いものかと思いますが、見ごたえがありました。そして胸が痛かったです。上の子供のドナーにするために次の子供を産むと言うのは、実際にあった出来事ですし映画でもありました。道義的にどうのこうのと言うより、自分だったらどうするのかと思ったら、誰にも問われていないのにオロオロするような気持ちになり、ドラマにも感情移入しました。
「結婚式の前日に」は死ぬシーンなどはない優しいドラマでした。これはこれで良いドラマだと、私は思いました。
水曜日はドラマディでしたね。
「偽装の夫婦」は録画で「無痛」をリアルで見ていました。無痛治療は人類の夢だと思います。だけれども心が無痛になる事はなく、その痛みを捨ててしまったら、人間以外のものになってしまうのだと思いました。敵役と言う言葉は当てはまらないかもしれませんが、それに当たる医師を〈調べないともう名前を忘れました。〉伊藤英明が演じ、このドラマの格をあげているなあと感じました。ほんのちょっとだけ「相棒」の感想の中でもこのドラマの事は触れました。
「偽装の夫婦」は、笑わせながら泣かせると言う遊川脚本。ものすごく面白かったです。
でも最終回のラストのラスト。なんだかかんだで結ばれたヒロとちょうじ。二人のインタビューシーンで、ちょうじはこっそりとたびたび浮気していると言う。ヒロとちょうじにはそう言う関係はない・・・・。
なぜ浮気を許す?
これはやっぱりライターさんが男だからなのかなと思ってしまったところです。男は性のさがには逆らえず、女が一番大事にするものは「心」の愛だとでも?
思わず心の中で
「オフェーリアよ、尼寺に行け。」とか言ってしまった・・・・。
とにかくゲイの人をパートナーに選ぶと言う事は、私はありだと思うのですが、それは女にとってある意味修行であるなと思ったのも事実。そしてそれなのに、ちょくちょく浮気するちょうじは、調子のいいヤローだなとラストのラストでポイントを下げました。
木曜日は「遺産争続」。
見る気はなかったのですが、夫が見ていたのをチラ見をしていたら、思わず嵌りました。
最終回はけっこう残酷。いや、醜い争いの元であったお金が無くなって、逆にみんなの心が一つになってハッピーエンド風・・・・。
でもやっぱり人のお金と言えども、あのような大金が燃えてしまうことには胸が痛みます。
そして、ラストシーン。
ややや、このドラマはここから始まるんじゃないのかって終わり方。向井理、一時期ちょっと嫌いな役者さんに入っていたのですが、好きに変わりました。
微笑よりもさらに微かに笑うって、難しいですよね。
金曜日は「コウノドリ」。
このドラマは、本当に毎回泣きました。
コウノドリ先生が「赤ちゃんもお母さんも両方助けるよー。」と言うだけで、ジーンとしました。
このドラマで自分の事の何かと重なって見てしまった人も多いのではないかと思います。出産の現場には星の数ほどのドラマがあると思います。時には声をあげて泣きました。
続編希望です。大好きでした、このドラマ。
そしてやっぱり綾野剛は好き♡
土曜日は「掟上今日子の備忘録」。
これは意外と丁寧な謎解きミステリーだと思いました。
加えて新垣結衣が可愛すぎる。更に加えて厄介と今日子のちょっとだけ進む恋のゆくえも気になり見ていました。
日曜日はやっぱり「下町ロケット」。
以前wowowで三上博史が佃航平を演じ、それがあまりにも面白かったので、最初はあまり見る気がしなかった「下町ロケット」でしたが、6話からは「ガウディ計画」と第二部に突入するとかで、そのちょっと前から見始めました。
やっぱり面白かったですね、このドラマ。
大河と朝ドラはこのリストから抜いてあります。
そして今日、水曜日が最終回だった「おかしの家」をやっと見る事が出来ました。
このドラマは、本当に良かったです。
美しすぎるオダギリジョー。でももう彼はイケメン俳優だなんて言ってはいけないような気がします。
脚本家として成功した三枝。でも彼は何かを見失って太郎に絡みます。
第二話で藤原竜也演じる武蔵が
「お前たちはそれで良い。」と言うような事を言ったじゃないですか。「さくらや」の裏庭で、意味もなく時間を過ごしていたあの時代。その時間がいかに大切なものであったか、失ったものはいつも輝いて見えるのでしょうか。
太郎に、三枝をあの時のようにハグしてあげて欲しかったと思いました。
そしてこのドラマもまるで映画のようにラストシーンが美しかったです。
具合が悪くなってしまった祖母の所へ駆けつける太郎と礼子。
きっと彼女は・・・・。
でもそのシーンはなくて、今は無くなってしまった「さくらや」の店先で
「今日もお客はさっぱり来ないね。お茶でも飲む?」と二人で微笑み合うところで終わるのです。
今期のドラマは、まるで秋の豊作祭りのような秀作が多かったと思います。
どれも好きでしたが、もしも一つだけ選ぶとしたら、私はこの「おかしの家」が一番だったと言うかもしれません。
ドラマ制作の裏側は、相当バタバタしてるかもしれませんが、ドラマには映画とは違ったドラマの良さがあると思います。それでもドラマの褒め言葉の一つには「まるで映画のようだった。」と言うのがあると思うんです。
その言葉を人が発するのはどうのような時なのかと思うと、そんなところに良作へのヒントがあるのかも知れませんね。
そしてまた来期も、ドラマ好きな私たちを楽しませていただきたいものです。
期待しています。
エッセイとは言いづらいものがありますが、押してくださると助かります。